臨床検査データブック 2011-2012
新要素が加わり、検査にかかわるスタッフをより強力にサポート!
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“考える検査”をサポートする検査値判読マニュアルのベストセラー改訂版! 今版は新規保険収載項目などの最新情報だけでなく、新たに保険点数情報と小見出し「関連する検査」も加わり、さらにパワーアップ! 異常値のでるメカニズムを理解し、必要な検査と無駄な検査を見極めるのに役立つ本書は、圧倒的な情報量で全医療関係者をサポート!
監修 | 高久 史麿 |
---|---|
編集 | 黒川 清 / 春日 雅人 / 北村 聖 |
発行 | 2011年02月判型:B6頁:1074 |
ISBN | 978-4-260-01175-4 |
定価 | 5,280円 (本体4,800円+税) |
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序文
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2011-2012年版/編集者の序
「臨床検査データブック」が出版されて,はや14年が経とうとしています.いろいろと検査関係の書籍はあるものの,すべての検査項目が網羅されているものはないとの認識から,当時としては画期的なものをという意気込みで出版しました.本書の特徴である検査項目の網羅性に加え,異常値のレベル分けにも力を注ぎました.その後,2年ごとの改訂でさまざまな斬新な試みがなされ,また新たな装いで今回2011-2012年版を世に送ることになりました.ぜひとも,ぼろぼろになるまで使いこんでいただきたいと思います.
本書のいろいろな取り組みは,臨床における検査のありかたを変えてきたと自負しております.従来の検査書籍は正常値あるいは標準値のみを記載しており,異常値であってもそのレベルによって考えられる疾患が異なることが明らかにされていませんでした.当時は,「検査漬け」と揶揄されたように,多くの検査を行うことが正確な診断につながると思っている人が多かったように思います.本書の提案したことは,基本的検査項目を実施し,その結果を読み込むことで診断を絞り,その後に特異的検査を実施して診断を確定するという流れであり,この流れが今や定着してきたように思います.すなわち,医療面接,身体診察,基本的検査,確定診断のための検査,という流れで診断の臨床推論がなされるようになってきたと感じております.本書には「検査計画の進め方」という総論とともに,検査各論にも「脂質検査の役割と選択基準」などの総論的項目が記載されています.これらは検査計画の適切な作成を援助するものであり,まさに適切な臨床推論を実践するためのものです.今版においても最新の検査項目を網羅しました.しかし,検査の真髄は,基本的検査結果を読み込むことが重要であり,決して新しい検査を多用することではないと思います.
本書は,医療の時代的流れともに改訂がなされてきています.医療安全が社会的問題になった際にはそれに対応した項目を設定し,その後,新興・再興感染症の出現に伴い感染症とその検査の記載も充実してきました.さらに生活習慣病対策のために「特定健康診査と保健指導対象者の選定」という付録も掲載されました.最近ではDPCの導入や医療費の削減に伴い,費用対効果が理解されるよう保険関係の記載も増えてきており,今版では新たに保険点数の情報を検査各論と付録に掲載しました.また,他検査との関連性がわかるように「関連する検査」という見出しも追加しました.臨床検査の書籍でありながら,その変遷をみていくと,わが国の医療問題の変遷を色濃く反映していることに気がつくはずです.医療制度がどのように変化しても,患者のために最も効果的に臨床検査を使うことができるように,本書も進化していきたいと願っています.本書が,皆様の臨床の現場で役立つことを切に願うとともに,次の改訂のために皆様のご意見をいただければ幸いに思います.
最後に,執筆者をはじめ出版関係者に心より御礼を申し上げたいと思います.
2011年2月
北村 聖
「臨床検査データブック」が出版されて,はや14年が経とうとしています.いろいろと検査関係の書籍はあるものの,すべての検査項目が網羅されているものはないとの認識から,当時としては画期的なものをという意気込みで出版しました.本書の特徴である検査項目の網羅性に加え,異常値のレベル分けにも力を注ぎました.その後,2年ごとの改訂でさまざまな斬新な試みがなされ,また新たな装いで今回2011-2012年版を世に送ることになりました.ぜひとも,ぼろぼろになるまで使いこんでいただきたいと思います.
本書のいろいろな取り組みは,臨床における検査のありかたを変えてきたと自負しております.従来の検査書籍は正常値あるいは標準値のみを記載しており,異常値であってもそのレベルによって考えられる疾患が異なることが明らかにされていませんでした.当時は,「検査漬け」と揶揄されたように,多くの検査を行うことが正確な診断につながると思っている人が多かったように思います.本書の提案したことは,基本的検査項目を実施し,その結果を読み込むことで診断を絞り,その後に特異的検査を実施して診断を確定するという流れであり,この流れが今や定着してきたように思います.すなわち,医療面接,身体診察,基本的検査,確定診断のための検査,という流れで診断の臨床推論がなされるようになってきたと感じております.本書には「検査計画の進め方」という総論とともに,検査各論にも「脂質検査の役割と選択基準」などの総論的項目が記載されています.これらは検査計画の適切な作成を援助するものであり,まさに適切な臨床推論を実践するためのものです.今版においても最新の検査項目を網羅しました.しかし,検査の真髄は,基本的検査結果を読み込むことが重要であり,決して新しい検査を多用することではないと思います.
本書は,医療の時代的流れともに改訂がなされてきています.医療安全が社会的問題になった際にはそれに対応した項目を設定し,その後,新興・再興感染症の出現に伴い感染症とその検査の記載も充実してきました.さらに生活習慣病対策のために「特定健康診査と保健指導対象者の選定」という付録も掲載されました.最近ではDPCの導入や医療費の削減に伴い,費用対効果が理解されるよう保険関係の記載も増えてきており,今版では新たに保険点数の情報を検査各論と付録に掲載しました.また,他検査との関連性がわかるように「関連する検査」という見出しも追加しました.臨床検査の書籍でありながら,その変遷をみていくと,わが国の医療問題の変遷を色濃く反映していることに気がつくはずです.医療制度がどのように変化しても,患者のために最も効果的に臨床検査を使うことができるように,本書も進化していきたいと願っています.本書が,皆様の臨床の現場で役立つことを切に願うとともに,次の改訂のために皆様のご意見をいただければ幸いに思います.
最後に,執筆者をはじめ出版関係者に心より御礼を申し上げたいと思います.
2011年2月
北村 聖
目次
開く
臨床検査の考え方と注意事項
検査計画の進め方
基本検査テクニック
検査各論
生化学検査
■血清蛋白質
■アミノ酸・窒素化合物
■鉄代謝
■血清酵素
■血清ビリルビン
■脂質
■電解質・金属
■血液ガス
■ビタミン
■機能検査
内分泌学的検査
■下垂体
■甲状腺
■副甲状腺
■副腎髄質・交感神経
■副腎皮質
■性腺・胎盤
■糖代謝
■消化管ホルモン
■生理活性
血液・凝固・線溶系検査
■血球検査
■凝固・線溶系検査
免疫血清検査
■補体
■免疫グロブリン
■自己抗体
■免疫細胞
感染症検査
■感染症遺伝子検査
■塗抹検査
■一般細菌の培養検査
■薬剤感受性試験
■抗酸菌
■真菌
■一般細菌
■検査材料からの直接抗原検出
■一般細菌以外の培養・同定困難な菌
■微生物産生物・代謝産物
■肝炎ウイルス
■ATLV・HIV
■その他のウイルス
■感染・炎症マーカー
腫瘍・線維化マーカー
■腫瘍マーカー
■線維化マーカー
癌細胞遺伝子検査
遺伝学的検査
尿検査
糞便検査
細胞診
血液・尿以外の検査
薬物・毒物
■薬物
■毒物
■薬物代謝酵素の遺伝子診断
疾患と検査
■呼吸器疾患
■循環器疾患
■消化管疾患
■肝・胆・膵疾患
■代謝・栄養疾患
■内分泌疾患
■血液・造血器疾患
■腎・尿路疾患,水電解質異常
■神経疾患
■感染症,性病,寄生虫疾患
■リウマチ性疾患・アレルギー性疾患・免疫不全症
■女性性器・妊産婦疾患
■中毒
付録
特定健康診査と保健指導対象者の選定
日本人小児の臨床検査基準値
保険点数一覧(臨床検査分野)
医薬品添付文書情報 臨床検査値への影響
索引
数字・欧文索引
和文索引
検査計画の進め方
基本検査テクニック
検査各論
生化学検査
■血清蛋白質
■アミノ酸・窒素化合物
■鉄代謝
■血清酵素
■血清ビリルビン
■脂質
■電解質・金属
■血液ガス
■ビタミン
■機能検査
内分泌学的検査
■下垂体
■甲状腺
■副甲状腺
■副腎髄質・交感神経
■副腎皮質
■性腺・胎盤
■糖代謝
■消化管ホルモン
■生理活性
血液・凝固・線溶系検査
■血球検査
■凝固・線溶系検査
免疫血清検査
■補体
■免疫グロブリン
■自己抗体
■免疫細胞
感染症検査
■感染症遺伝子検査
■塗抹検査
■一般細菌の培養検査
■薬剤感受性試験
■抗酸菌
■真菌
■一般細菌
■検査材料からの直接抗原検出
■一般細菌以外の培養・同定困難な菌
■微生物産生物・代謝産物
■肝炎ウイルス
■ATLV・HIV
■その他のウイルス
■感染・炎症マーカー
腫瘍・線維化マーカー
■腫瘍マーカー
■線維化マーカー
癌細胞遺伝子検査
遺伝学的検査
尿検査
糞便検査
細胞診
血液・尿以外の検査
薬物・毒物
■薬物
■毒物
■薬物代謝酵素の遺伝子診断
疾患と検査
■呼吸器疾患
■循環器疾患
■消化管疾患
■肝・胆・膵疾患
■代謝・栄養疾患
■内分泌疾患
■血液・造血器疾患
■腎・尿路疾患,水電解質異常
■神経疾患
■感染症,性病,寄生虫疾患
■リウマチ性疾患・アレルギー性疾患・免疫不全症
■女性性器・妊産婦疾患
■中毒
付録
特定健康診査と保健指導対象者の選定
日本人小児の臨床検査基準値
保険点数一覧(臨床検査分野)
医薬品添付文書情報 臨床検査値への影響
索引
数字・欧文索引
和文索引
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