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理学療法 臨床実習とケーススタディ 第2版

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臨床実習編では国試ガイドラインをもとにした解説に加え、実習中のトラブルを解決するヒントを提示し、学生に役立つ「心得」が充実。ケーススタディ編ではケースの数が2倍に。短めの症例報告を多数取り上げ、重要な疾患については期別のケースを紹介し、短い実習期間にも対応。学生のレベルに合わせたレポートに指導者のコメントを補い、リアリティのあるケーススタディができる。PTを目指す学生必携、定評ある教科書の改訂版。
*「標準理学療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ 標準理学療法学 専門分野
シリーズ監修 奈良 勲
編集 鶴見 隆正 / 辻下 守弘
発行 2011年03月判型:B5頁:328
ISBN 978-4-260-01207-2
定価 5,170円 (本体4,700円+税)
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第2版 序

 本書の初版が2001年に発行されてから10年の歳月が流れた.初版が出版された当時は,臨床実習について書かれた唯一の教科書として本書が重宝され,多くの養成校で活用いただいた.最近では,平成22年版理学療法士作業療法士国家試験出題基準において臨床実習が専門科目として位置づけられたことを受けて,臨床実習に関する教科書の出版が盛んとなり,時期を同じくして本書も第2版を上梓できることとなった.
 初版では,前半に臨床実習指導者に役立つ内容を,後半に各疾患のケーススタディが例示され,学生と臨床実習指導者との両者が活用できるよう編集されていた.確かに,本書を両者が活用できる教科書と位置づける意義は大きかったが,初版出版後の学生数急増によって読者層が圧倒的に学生へ偏ったのは予想外のことであった.そこで,第2版では全面的に内容を見直し,臨床実習を控えた学生に役立つことを主眼においた編集の結果,執筆者諸氏のご尽力もあって期待どおりの教科書が完成した.
 本書は,初版と同様に「臨床実習編」と「ケーススタディ編」の2部構成となっているが,特に前者は臨床実習指導者向けの内容から学生向けの内容に一新し,臨床実習の意義から実習生としての態度やマナー,そして臨地臨床場面での注意点などを網羅した.さらに,「カリキュラムにみる臨床実習」では,安全管理や感染症対策,そして個人情報保護や倫理的対応など,国家試験対策にも活用できる内容を追加した.一方,後者では,ケーススタディとする疾患の数を約2倍に増やし,臨地臨床実習において学生が遭遇する主な疾患をすべて網羅した.また,学生の理解を促すためケーススタディのフォーマットを統一し,各疾患で学生が到達すべき目標を明確にするとともに,理学療法の評価と治療を進めるうえで重要なポイントについてコンパクトな解説も追加した.
 最近の臨床実習では,患者の利益を最優先する立場から学生の患者担当制が激減しており,ケーススタディを書くこと自体を経験しない学生や,経験しても1実習で1ケーススタディという学生が大部分を占めるように変化している.ただし,ケーススタディは,学生のクリニカルリーズニング(臨床的推論過程)を教育するうえで必要不可欠なツールであり,その体験を補う目的で行われる実習前後の学内演習において本書の豊富なケーススタディを利用していただくことを期待している.
 臨床実習は,学生にとって養成課程最大のイベントであり,大きな不安と緊張をかかえながら理学療法士の仕事を実践する貴重な体験であり,本書がその道標となれば編集者と執筆者の甚大なる喜びである.

 2011年2月
 鶴見隆正
 辻下守弘

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臨床実習編
 第1章 臨床実習とは
  A 臨床実習の目的
  B 臨床実習の意義
  C 臨床実習の位置づけ
  D 臨床実習の教育目標
  E 臨床実習での学生評価
 第2章 臨床実習の実際
  A 臨床実習の教育内容
  B 臨床実習のスタイル
  C 臨床実習に必要な記録と課題
 第3章 臨床実習に向けての準備
  A 学生としての態度とマナー
  B 学生として備えておくべき知識と技術
  C 実習中のストレス管理
 第4章 カリキュラムにみる臨床実習
  A 理学療法カリキュラムにおける臨床実習
  B 安全管理
  C 感染症対策
  D 個人情報保護
  E 倫理的対応

ケーススタディ編
 第5章 ケーススタディの書き方
  A ケーススタディとケースレポート
  B 理学療法評価法とケーススタディ
  C ケーススタディを書く意義
  D ケーススタディを書くための準備
  E ケーススタディの書き方
  F 発表用レジュメのまとめ方
 第6章 神経障害領域のケーススタディ
  I.脳血管障害(急性期)
  II.脳血管障害(回復期)
  III.脳血管障害(合併症)
  IV.脊髄損傷
  V.Parkinson病
  VI.脊髄小脳変性症
  VII.頸髄症(不全麻痺)
  VIII.脳性麻痺
  IX.高次脳機能障害(半側無視)
  X.筋萎縮性側索硬化症(ALS)
 第7章 骨関節障害のケーススタディ
  I.大腿骨頸部骨折
  II.変形性股関節症
  III.人工股関節置換術後
  IV.関節リウマチ(全身性)
  V.人工膝関節置換術後
  VI.ロコモティブシンドロームにおける保存療法
  VII.下腿切断
  VIII.半月板損傷(縫合術後)
  IX.腱板損傷
  X.腰痛症(非特異性)
  XI.腰椎椎間板ヘルニア
  XII.下肢骨折
  XIII.末梢神経麻痺(腓骨神経麻痺)
  XIV.ACL損傷
 第8章 内部障害領域のケーススタディ
  I.慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  II.心筋梗塞
  III.糖尿病(2型糖尿病)
 第9章 地域におけるケーススタディ
  I.訪問リハビリテーションにおけるケーススタディ(脳血管障害)
  II.通所リハビリテーションにおけるケーススタディ
  III.介護老人保健施設におけるケーススタディ

索引

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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