ビジュアルテキスト脳神経

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12対の脳神経を機能別に色分けし,3次元解剖図に神経伝導路を示したビジュアル参考書。オールカラー,図143点・写真16点収載。Problem-Based Learningに則り,各章とも症例を導入に,図解神経解剖・臨床知識を問うQ&A・診察場面解説で構成。チュートリアル形式で,基本を学びたい,学び直したい研修医,医学生,コメディカル必携の1冊。
Linda Wilson-Pauwels / Elizabeth Akesson / Patricia Stewart / Sian Spacy
監訳 高倉 公朋
齋藤 勇 / 寺本 明
発行 2004年10月判型:A4変頁:264
ISBN 978-4-260-11896-5
定価 7,150円 (本体6,500円+税)
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  • 目次
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序論
I 嗅神経
II 視神経
III 動眼神経
IV 滑車神経
V 三叉神経
VI 外転神経
VII 顔面神経
VIII 前庭蝸牛神経
IX 舌咽神経
X 迷走神経
XI 副神経
XII 舌下神経
13 眼球協調運動
あとがき
索引

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解剖の知識が臨床にどう役立つかを明確に示し,読者の興味をかき立てる
書評者: 河瀬 斌 (慶應大教授・脳神経外科)
 近年の情報の氾濫と共に,かつて限られていた数の医学書もうなぎ上りに増加している。日本の教科書や参考書はとかくつめ込み主義的な構成になっており,読者の興味をかき立てたり,どこにその知識が必要なのかを示したりしているものは少ない。

 教科書や解剖書も御多分に洩れない状況である。本書も一見神経系の系統解剖書に見えるが,実はそうではない。系統解剖にありがちな,「何のためにこれを覚えるのか?」という疑問を各章冒頭に「症例」という患者のプレゼンテーションをすることで,知識が臨床の場でどのように役立つかを明確に示し,読者の興味をかき立てている。これはやはり日本の執筆者も見習うべきであろう。

 解剖図では神経の6種の機能(一般知覚,内臓知覚,特殊知覚,体性運動,鰓運動および内臓運動)がそれぞれ色刷りで示されており,一目瞭然となっている。解剖図自体もカラーで理解し易く,立体的に描いてある。さらにそれを元にして「症例問題」が作られており,読者の知識を問うことによって,記憶の整理をさせている。そして最後には患者の診察法までを写真や図で解説するという念の入れ方である。

 このように基礎と臨床の知識を一緒にして実地に役立てることは,大変重要でプラクティカルである。私自身もこの本を読んで再教育される点が数多くあるほど内容が豊富でわかり易い。したがって本書は学生や研修医のみならず,専門医にとっても有益な本であるといえる。

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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