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脳卒中ビジュアルテキスト 第3版

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脳卒中の<ビジュアルテキスト>として評判の高い書の全面改訂第3版。ますます読みやすく、読者からの多くのニーズに応えるように新規執筆陣が全力投球した書。
厚東 篤生 / 荒木 信夫 / 高木 誠
発行 2008年03月判型:A4頁:248
ISBN 978-4-260-00027-7
定価 13,200円 (本体12,000円+税)
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第3版の序
厚東篤生

 本書第3版は,多数の読者から好評をいただいた第2版の全面改訂版である.今回は,多くの読者がより見やすく,かつ脳卒中全般について一層わかりやすくすることを目標にした.改めて各頁を詳細に検討し,第2版発行以後のこの領域における長足の進歩を取り入れて改訂することができた.全体として第2版より約50頁増となった.
 初版は1989(平成元)年3月,第2版は1994(平成6)年12月,そして今回14年ぶりの大改訂となった.米国では脳卒中は「ブレイン・アタック」と呼ばれ脚光を浴びている最中であり,わが国でも急性期脳梗塞の治療にtCPAが導入されるなど,脳卒中診療の現場は大きく変貌してきている.
 今回の改訂の主なポイントは以下のとおりである.
・他に類をみない脳卒中の「ビジュアルテキスト」としての機能をさらに充実,発揮させるよう一層心掛けた.
・脳の全体像と,血管支配の2つの脳の水平断面アトラスにより立体的に各部位を理解し,CT・MRIの読影など,臨床で役立つように配慮した.
・各部位の病理像や各種画像,シェーマ,イラストなどについても逐一点検し,必要に応じて新しいものとさしかえた.
・文中の用語は全体に日本語と英語を併記した.病名,症候についても留意し,難解な用語や新しい用語,最新の知見について,できるだけ解説するようにした.とくに必要なものについては「MEMO」欄でさらに詳しく解説した.
・本書が円滑に読めるように,全体の構成を修正した.
・「主要症候」では失行・失認,めまい,頭痛,意識障害,脳死などの項目を新たに加え,内容を充実させた.
・「主要疾患」では,最近注目されているbranch atheromatous disease,抗リン脂質抗体症候群,脳動脈解離,MELAS,CADASILの項を加え,その他の項目についても内容を充実させた.
・「脳卒中スケール」の章を新たに起こし,脳卒中患者の客観的評価に役立つようにした.
・脳卒中の治療については,最近の進歩をふまえて全面的に書きかえ,また,「予防」についても新しい章を加えた.リハビリテーションについての記述を増やし,内容を充実させた.

 本書は,刊行以来,脳卒中の診療には欠かすことのできない,脳の解剖,神経学的診察法,部位診断学,症候,画像,病理,治療法などの知識を要領よくまとめたユニークな著書として,読者の方々から高い評価をいただき,医師,学生はもとより,看護師,理学療法士・作業療法士などのコメディカルの方々にも広くご利用いただいてきた.
 本書の初版は,当時東京都済生会向島病院副院長であった海老原進一郎先生,東京都済生会中央病院神経内科医長高木康行先生,そして慶應大学医学部神経内科の専任講師であった私の3名によって企画,刊行された.第2版の刊行後まもなく,本書の発案者で初版からの立役者でもあった海老原進一郎先生が急逝された.また,長い間編集に情熱を注いでおられた高木康行先生からも,編集を退いて若い人に託したい旨の提案がなされた.そこで今回,埼玉医科大学神経内科荒木信夫教授と東京都済生会中央病院高木 誠院長に新たに加わっていただき,3名で第2版を全面的に見直し,第3版の刊行となった.今後も,著者が入れ替わることがあっても,「臨床実践の場のガイドブック」として,「臨床の場などで適宜,必要な頁を開き,その場で必要な知識を容易に獲得できるようなハイブローな絵本」(初版の序から)としての役割を保ちつつ,版を重ねながら読書の方々とともにさらに成長する本となることを願っている.
 本書の完成にあたっては,多数の方からご協力をいただいた.慶應義塾大学医学部放射線診断科講師 百島祐貴先生,埼玉医科大学国際医療センター神経内科・脳卒中内科教授 棚橋紀夫先生,准教授 古屋大展先生には,多くの画像を提供していただいた.脳卒中のリハビリテーションについては,その一部を市川市リハビリテーション病院リハビリテーション科部長 赤星和人先生,慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター所長 木村彰男先生にご執筆をいただいた.また,埼玉医科大学の先生方(リハビリテーション科教授 間嶋 満,国際医療センターリハビリテーション科教授 前島伸一郎,リハビリテーション科理学療法士 秦 和文,言語聴覚士 山本悦子,理学療法士 木内千晶,同 浦川 宰,同 藤野裕司,同 栗原加奈,同 荒川典子の各氏)にもご協力をいただいた.深謝する.
 また,東京都済生会中央病院脳卒中センターのスタッフ,特に脳血管内治療科医長 植田敏浩先生,野越慎司先生,ならびに脳神経外科医長 浅田英穂先生に深謝する.
 また,画家の木村政司氏には表紙と脳のイラストを描いていただいたことに感謝する.
 最後に,長年にわたりねばり強く,本書を完成に導いてくれた,医学書院 医学書籍編集部 樋口 覚,制作部 武田 誠,板橋俊雄の各氏に感謝する.
 平成20年3月記す

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1 脳の解剖
2 脳卒中の診察の進め方
3 脳卒中の主要症候
4 脳ヘルニア
5 脳卒中の主要疾患
6 脳卒中スケール
7 脳卒中の治療
8 脳卒中の予防
9 脳卒中のリハビリテーション

参考文献
索引

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