医学雑誌部
医学雑誌部 野中さん
2013年 新卒者採用
工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了
雑誌作りはタイムマネジメントが要
医学雑誌部で『臨床検査』という、臨床検査技師や医師を読者対象とした雑誌の制作を担当しています。
雑誌編集者の業務内容は、①学会取材、②編集会議の議事進行、③企画取りまとめ、④執筆依頼、⑤原稿督促、⑥原稿入手、⑦原稿整理、⑧入稿、⑨校正作業などです。実際には効率化のため、先輩社員と2人で分担してこれらの業務を行っており、私は主に①学会取材、⑦原稿整理、⑧入稿、⑨校正作業を担当しています。
校正の際は、医薬品の用量・用法などに間違いがあれば、患者さんの命にかかわりかねないので、入念にチェックします。その結果、大きな間違いを発見し、著者の先生に感謝されることも多々あります。
学会取材では講演を拝聴し、連載・書籍化につながりそうなものがあれば、講演後、演者の先生に直接お話を伺いに行きます。学会は著者とのつながりを深める貴重な機会ですので、担当領域の主だった学会は必ず取材するようにしています。
ほかにも連載企画について編集委員の先生に相談に伺ったり、誌面についてデザイナーさんと打ち合わせをしたり、誌面に用いる紙の手配をしたり、などなど雑誌作りにかかわるあらゆる仕事を並行して進めなければいけないので、タイムマネジメントが重要な仕事だと思います。
Scheduleある1日のスケジュール
- 7:00
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起床
- 9:00
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出社
進捗状況打ち合わせ、デザイン会社との打ち合わせ
- 12:00
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昼食
- 13:00
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デスクワーク
原稿の入稿・校正・素読みを行います。
- 15:00
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退社・ジムで汗をながす
- 24:00
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就寝
著者の先生に熱意が伝わり、大きな自信になりました
著者校正の際には、校正刷りに疑問点などを書き込み、著者の先生方に修正をお願いすることもありますが、基本的にわれわれ編集者は医学の専門家ではないので、的はずれな質問をしていないか不安なときもあります。ただ、熱意をもって質問すれば、先生方もたくさんのコメントを付けて返してくださいます。そのようなやり取りの中で、ある先生に「野中さんと原稿のやりとりをしながら、論文執筆の新たな面白みを味わいました」というお言葉をいただいたときは大変うれしく感じ、大きな自信になりました。
医学書院に決めた理由
父が医師だったこともあり、小さいころから医療の世界に興味を抱いていましたが、大学では医学とは関係のない分野を専攻しました。そんななか、就職活動を控えた頃、医学部の友人が図書館で熱心に医学書を読み込んでいるのを見て「そうか、医師や看護師でなくても医療の世界に携わり、後方支援することはできるんだな」と気づき、医学書出版社のなかでも大手の医学書院の採用試験を受けることにしました。
実際のところ、就職活動中はほかにもゼネコンや銀行、鉄道会社などを受けていましたが、選考が進むにつれ、1つの商品を最初から最後までかかわって作り上げることができる出版社での仕事に大きな魅力を感じるようになり、医学書院への入社を決めました。
医学書院はこんな会社です
医学書院では、入社前に自分が想像していた以上に新人のうちから大きな仕事を任せられ、企画会議などでも積極的に発言することが求められています。また、雑誌のポータルサイトを作ったりFacebookページを作ったりと、新しいことへのチャレンジも歓迎する懐の深さをもっている会社なので、日々仕事に充実感を感じながら働いています。
医学系出版社の編集者は、通常の編集知識に加え医学的専門知識もある程度身に着けなければならないため、学ぶべきことがたくさんありますが、その分、奥が深く面白みのある仕事だと思います。医療や出版に少しでも興味がある方は、ぜひ弊社を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。