制作部

制作部課長

2003年 経験者採用
文学部日本史学専攻卒

私の所属する制作部は「編集部が企画し著者が執筆したお原稿を、本の形に仕上げる」という一連の流れを取り扱っています。ワープロでいただいたお原稿の書式はさまざまですが、1冊の本としてまとめるために、用語の統一やレイアウト指定を行うのが第一歩。そののちに著者にご校正いただき、表紙デザインの発注、用紙の選定などを行い、印刷、製本の工程を経て、皆さまが見るいわゆる「本」に仕上げます。

医学書院の特徴は「医療の専門家が、医療の専門家や学生に向けて書いた」書籍を取り扱っているという点です。書籍によっては薬剤の投与法など「いのち」に直結する情報を取り扱いますので、つねに慎重さが求められています。また、著者の先生方は本業である医療職の業務でご多用のなか、医療界の発展のために貴重な時間を割いてご執筆くださっています。そのため時に校正刷りになかなかお目通しいただけず気をもむこともありますが、編集部とも相談しながら、書籍の発行予定にあわせて業務を進めていきます。

本を作るという工程は、決して社内だけで完結するものではありません。著者はもちろんのこと、印刷会社、編集プロダクション、デザイナー、イラストレーター、用紙代理店などさまざまな方々にご協力いただきます。そのなかで専門書として内容の正確性を保ち、旬を逃さないよう日程調整し、予算を把握するなど全工程にわたって目を光らせ、常によりよい本づくりを目指しています。

Scheduleある1日のスケジュール

6:00

起床

8:15

出社

メールチェックなど。1日の予定をイメージしています。

9:00

原稿整理

お原稿に目を通し、内容をチェック、レイアウト指定など書籍の形に仕上げる(=組版)指定をします。電話対応したり取引先と打ち合わせたり、午前は何かと忙しいですね。

12:00

昼食

13:00

課会

連絡事項や進行確認など。

15:00

赤字照合

印刷会社から届いた校正刷り(=ゲラ)が指示通り直っているかを確認。誤植が出ないように集中力と正確性が求められます。

17:00

素読み

書籍の発行前に内容やレイアウトの最終確認をします。自分がかかわった書籍が世に出るのは、何度経験しても緊張するものです。

19:00

退社

家に帰って、食事をしながら子どもに学校のできごとを聞いたりします。

23:00

就寝

校正のやりとりのなかで、著者に「さすがは医学書院、丁寧な校正をありがとうございます」と一筆いただいたときは内心ガッツポーズしました。制作業務は校正刷りと向き合うことが多く、先生方と直接お会いすることが少ないからこそ、嬉しいお言葉でした。

課会では、勉強会を開き相互に意見を交換しスキルアップをはかることも。

また、管理職の立場としては、初めて本づくりに携わる社員たちが「本好き」から「本を仕事として作る」ようになるのをサポートしていくのもやりがいがあります。初めてできた本はひとつのゴールであり、これからの仕事人生のスタートでもあります。仕事が形となり目を輝かせる社員たちをみると、初心忘れるべからず、私も身が引き締まります。

もちろん、頁が多い、執筆者が多い、発行までの期日が短いなど、書籍によってはさまざまな苦労もあります。しかし、どのような状況でも医学書院の名に恥じないよう、丁寧に最善をつくしていきたいです。

 

とにかく本が好きだったので、新卒で教育関係の出版社に入社しました。「資源のないわが国の財産は人である。人を育てる本に携わりたい」などと面接で大言壮語したのが懐かしまれます。やりがいのある職場でしたが、問題集という閉ざされた領域だけでなくもっと開かれた領域に踏み出したいという思いで転職活動を始めました。

業界研究を重ねるなかで「人のいのちを守る」ことに興味が出始め、当該分野のリーディングカンパニーである医学書院の募集を知りました。大学の専攻も前職の経験も文系一直線でしたが、本づくりへの情熱を認めてもらえたようで、こうして医学書院の一員として働いています。

他社を知るからこそ医学書院の自由な気風が感じられます。それはまた同時に高い自律性が求められているということでもあり、責任感をもって業務に取り組む日々です。

出版社に興味をもたれる方ならば、「本が好き」なのは当たり前かと思います。ただ、本づくりにおいては「人も好き」であってほしいと思います。冒頭にも書いたとおり、本づくりは決して社内で完結するものではなく、社内での日常的なコミュニケーションを前提に、著者、取引先とも緊密かつ円滑な連携が欠かせません。

望めば仕事があるという環境ですから、ぜひ向上心のある方と一緒に仕事がしたいです。