医学書籍編集部

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医学書籍編集部

2012年 新卒者採用
文学部国文学科卒

医学書籍編集部に所属し、医学生に向けた診断学の教科書『内科診断学』や、臨床医向けの治療法に関する書籍『今日の治療指針(こんにちのちりょうししん)』の編集を担当しています。『今日の治療指針』は約2,000頁・執筆者1,000名以上と規模が大きいため、企画 → 執筆依頼 → 原稿入手 → 原稿の編集 → 著者校正 → 最終確認 → 印刷 → 完成といった大まかな流れを約1年かけて、スケジュールに遅れが出ないよう管理しながら進行します。薬剤の具体的な使用方法も記載しているので、1つひとつの記載を医薬品の添付文書などと照らし合わせ、慎重に確認しています。

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60年以上にわたり刊行している『今日の治療指針』

『今日の治療指針』は1959年に初版が発行されてから毎年刊行されている伝統ある書籍で、刊行後は書店で大きなスペースを取って平積みしていただいたり、読者の方からご意見をいただいたりすることも多く、たくさんの方に読まれていることを実感します。また、実際に医療機関を受診した際に、診察室の棚に担当書籍が置かれている様子を目にすることもあります。現場でお役立ていただいていることを嬉しく思うとともに、記載内容の正確性について改めて責任を感じ気を引き締める瞬間でもあります。

ある1日のスケジュール

5:30

起床

8:00

出社

メール、昨日やり残した仕事をチェック。

9:00

原稿整理

担当企画の原稿を確認して参考資料をもとに間違いがないかを入念に確認。

12:00

昼食

13:00

打ち合わせ

担当企画の進行状況や課題について社内で打ち合わせ。

15:00

Web会議

書籍企画について、執筆者の先生と相談。

18:00

退社

帰宅後は息子・猫と戯れながら食事。

22:30

就寝

入社して10年が経ち、入社当初と比べればできる仕事の幅も広がりましたが、時に仕事をこなすだけになってしまっていると自省することがあります。一つひとつの仕事に丁寧に、誠実に向き合うため、日々新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。

これまで編集を担当した本は、ゼロから生み出した企画ではなく、既存のものをブラッシュアップする改訂企画が中心でした。もちろんこれもやりがいのある仕事ですが、これまでの担当書籍のように長く現場で利用される本を、新しく生み出せるように企画を考えていきたいです。

大学時代は、バレーボール部に所属し、日々練習に明け暮れていました。下級生の頃は「遅刻すると坊主」といった掟があったため、集合時間よりかなり早めに到着するクセがつき、その影響で現在も出社時間が早めです。

部活の活動費にアルバイト代のほとんどが消えていたため、年中金欠でした。そのため空いた時間は大学の図書館で過ごすことが多く、読書量は多かったほうだと思います。ただ、学科の勉強とは全く関係ない本ばかり手に取っていました。

大学が文学部だったため、就職活動を始めた当初から出版社で働きたいと考えていました。なかでも教科書会社を中心に検討していたので、医学書院が医学生や看護学生向けの教科書を扱っていたことが志望のきっかけになりました。とはいえ医学や看護学の知識はありませんでしたので具体的なイメージは湧かず、エントリーシート提出までは「試しに受けてみよう」程度の気持ちだったのが正直なところです。面接において「素の自分」で自然と受け答えすることができ、医学書院で働く自分を想像できたことが、入社の決め手になりました。

就職活動においては、業務内容のほか、職場環境も重要な検討要素の1つだと思いますが、医学書院は働きやすい環境が抜群に整っています。仕事以外にはクラブ活動も盛んで、私はバドミントン部、野球部、グリーン・クラブ(ゴルフ部)の3つに所属しており、定期的に活動に参加しています。クラブでは普段の業務中はあまり接することがない他部署の方とも一緒に活動できますし、気分をリフレッシュすることができ、仕事に対するモチベーション維持の助けになっています。