傷の声
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[解説]命懸けで書かれた自傷の教科書     今日の精神科医療において自傷はありふれた現象であり、臨床現場においてそれと冷静かつ適切に対峙できないようでは話にならない。しかし現実には、思うように管理できないそうした行為に苛立ち、うんざりし、忌避し、あまつさえ呪詛する医療者は、まだまだ少なくない。間違いなく本書は自傷に関する教科書の最高峰だ。そのことは、著者の言葉に少し触れるだけでもすぐわかる。松本俊彦 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部・部長) 294

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