『Drセザキング直伝!最強の医学英語学習メソッド』立ち読み
9/11

1131 USMLE って何? おいしいの?があります。また,アメリカ以外の医学部を卒業した学生(IMG)がアメリカ各州で医師免許を取得し診療を行う場合にも,USMLEに合格することが必要となります3。USMLEの試験構成チラチラお伝えしている通り,USMLEは,具体的にはSTEP1, 2CK,2CS,3の3段階・4種類の試験で構成されています。一方,日本の医学部では,皆さんもご存知の通り,医師になるためには3~4年時のCBTとOSCE,そして6年時のPost-CC OSCE4と国家試験に合格する必要があります。日本ではどの大学でもほぼ例外なくCBT➡OSCE➡Post-CC OSCE ➡ 国家試験の順番で受験することになりますが,USMLEは2020年2月現在では最後のSTEP3以外はどの順番でも受験が可能です(とはいえ,僕はやはりSTEP1を最初に受験することをオススメしています。その理由については,第6章で p.210)。なお,2020年2月にUSMLE当局から今後の変更のアナウンスがありましたので後述します。一般的には「試験」や「模試」と言えば,多くの受験生が一つの会場に集まって一斉に問題を解くというイメージを持たれるかもしれませんが,(STEP2CS以外の)USMLEはそれらとは全く受験スタイルが異なり,自分の好きな日程で受験することができます。試験方式は前章でもご紹介したようなMCQ方式,つまり多肢選択式であり,コンピュータ上で問題を解き進めていきます。具体的な勉強の仕方は後ほど解説するとして,まずは受験の申し込み方法などの概要を見ていきましょう。紙面の都合もあり,すべてはご紹介できませんので,詳しくは僕のブログやマニュアルをご覧ください。3 いわゆる「研究留学」ではUSMLEに合格する必要はありませんが,このように「臨床留学」する場合は必要になります。4 Post-CC OSCEとは“Post-clinical Clerkship OSCE”の略で,日本語では「診療参加型臨床実習後客観的臨床能力試験」と表記します。元来のOSCEよりも実臨床に則した内容となっており,2020年度より本格導入されます。この導入により,元来のOSCEは厳密に言えば“Pre-CC OSCE”が正しい表記になりました。セザキングメモ

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る