『Drセザキング直伝!最強の医学英語学習メソッド』立ち読み
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0891 医学英文問題を解いてみよう!すが,どれほど「英語論文」を読めるようになっても,そこで得た専門的な英語力を日常診療で使うことはできません。医学論文の英語はあくまで論文のための専門的なスタイルで書かれており,それをそのまま「読むための英語力」として日常診療で用いることは難しいのです。医学英文問題は論文と比べてもさらにシンプルな英語で構成されており,この「型」を覚えることで,日常診療だけなく,英語のプレゼンテーションに応用することも可能になります。まずは一問解いてみよう!それでは,まずは一問ご覧ください。A 25-year-old man comes to your clinic complaining of abdominal pain for the past two days. Yesterday, the pain was periodic and located around the perium-bilical area. Today the pain is persistent and located in the right lower quadrant. He feels feverish. He does not smoke or drink alcohol. His body temperature is 37.7℃,blood pressure is 126/62mmHg, and pulse rate is 94/min, regular. Which one of the following should be done next?A :perform a CRP testB :examine for peritoneal irritationC :administer a broad-spectrum antibioticD :perform an abdominal CT with contrastE :perform an upper gastrointestinal endoscopyさて,いかがでしょうか。特に学生の皆さんに感想を聞きたいです。「日常診療で必要な英語を学ぶ重要性はわかる。でも,英文の問題が解ける必要あるの?」そう思われた方もいるのではないでしょうか。その感想はよくわかります。日本で医師になって働いていくのに,「英文問題なんか解ける必要あるのか」と思うのは当然のことです。しかし,種を明かすと,なんとこの問題は「日本の」医師国家試験の過去問(2018年度・113回:B問題・Q34)なのです。驚くべきことに,日本の国

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