『Drセザキング直伝!最強の医学英語学習メソッド』立ち読み
6/11

088医学英文は実はシンプルなものが多いここまでにセザキング式の英語学習理論をお伝えしてきました。「理論」自体は十分理解していただけたと思いますので,次に必要になってくるのは「実践」となります。一般的に英語の能力はTOEFLの評価項目と同様に,「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の4つに分類されます。どれも重要な能力ですが,前章でお伝えした通り,日本の診療で最も必要とされる能力は「リーディング」です。日本で日常的に外国人診療をする人は少ないですし,英語のカルテを書く必要がある人もほとんどいないでしょう。一方で,英語のリーディング能力は日常的に必要となります。医療現場に限らず,いまや英文は巷にあふれています。ましてや,医学英語が読めないと日常診療に影響が出るほどであり,令和の時代になり英語の重要性は増すばかりです。しかし,英語を苦手とする方は「普通の英語ですら苦手なのに,医学英語なんてとんでもない!」と思う傾向にあります。これは大学受験の功罪のようなもので,読解力は身につく一方で,非常に難解な英文ばかりが出題されるため,「英文読解=難しい」という構図が自然とできあがっているものと思われます。しかし,ご安心ください。実際には医学英文は非常にシンプルなものが多く,一定のイディオムと医学英単語さえ知っていたら簡単に読めてしまうものばかりなのです。そこで,ここでは医学英文を読む題材として医学英文問題をご紹介し,読者の皆さんと一緒に読み解いていきたいと思います。書店に並ぶ医学英語に関する本の中には「英語論文」をテーマとして扱っているものがありま1医学英文問題を解いてみよう!

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る