『Drセザキング直伝!最強の医学英語学習メソッド』立ち読み
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0471 受験勉強をがんばったのに英語がしゃべれない2 客観的に自己を分析するのは非常に大事なことですが,これができる人は驚くほど少ないのです。読者の皆さんは「自己分析」できていますか?セザキングメモ学ぶことになるため,実践の場としては理想的です。それでは,そこで学んでいる日本人の英語レベルはどうなのでしょうか。僕自身の経験からお話しします。初期研修を終えた後にSTEP2CS合格を目指すべく,フィリピン系移民の家族にホームステイしながら,1か月だけトロントの語学学校に通うことにしました。その1年前より英語塾に通っており,かなりの時間を英語学習に割いていたため,その留学直前に受けたTOEFLは83(その後何回か受けましたが毎回90くらい)で,55だったころと比べるとかなり基礎英語力は伸びていました。その語学学校では英語力を17段階(低:1~高:17)に分けており,入学時の簡単なレベル分けテストで,僕はレベル8に振り分けられました。さすがにもう少し高いだろうとタカをくくっていたのですが,発音の悪さなどが影響したものと思われます2。「17段階の8」と聞けば低く感じられると思いますが,実際に多くの日本人はさらに低いレベルからスタートしていました。その学校は複数の校舎を持っており,中には初学者用の校舎がありました。そこではレベル1~6までの生徒が学んでいるのですが,衝撃的なことに8割が日本人か韓国人だというのです。普段,その校舎に入る用事はありませんでしたが,僕が通っていた校舎では欲しかった教科書が売り切れてしまい,偶然その初学者用の校舎に行く機会がありました。いつもと同じようにレジの列に並び自分の番を待っていましたが,一向に列が進みません。何が起こっているのか確認してみると,多くの日本人が英語をしゃべれなさ過ぎて教科書が買えない(!)という事態に陥っているようでした。日本の英語レベルはここまで低いのかと愕然としました。またある日,学校帰りに近くにあるカフェで勉強していたときのことで

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