『Drセザキング直伝!最強の医学英語学習メソッド』立ち読み
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020僕はこれまでに何百人もの方のありとあらゆる相談(USMLE以外も)に乗ってきました。コンサルタント歴は長く,大学5, 6年のころより後輩たちの勉強相談を毎日のように受けてきました。特にキッカケがあったわけではありませんが,いつの間にか「USMLEを勉強している優秀な先輩」というレッテルを貼られていたようです(笑)。現在も日々多くの相談を受けていますが,長い経験の賜物なのか,特に本職とするUSMLEに関してはメールの中身を一目見ただけでその相談者の「予後予測」ができるようになりました。つまり,「その相談者がUSMLEに合格できるのか,さらにはハイスコアが取れるのか」がかなりの精度で予想できるようになったのです。メールの内容はもちろん日本語ですが,「その日本語がちゃんとしているかどうか」が予後予測にきわめて大事なのです。話す日本語,そして書く日本語を他者に正確に伝えるためには論理性が必要であり,相談メールにはその相談者の論理性が如実に現れます。STEP1やSTEP2CKのように医学知識を問う試験であっても,単純暗記のみで全分野をカバーすることは難しく,正答にたどりつくためには論理的思考が必要となります。多少論理性(語学力)に問題があっても努力次第ではSTEP1やSTEP2CKには合格できてしまうのですが,英会話力が求められるSTEP2CSではごまかすことができません。ちゃんとした日本語を話せない人が,まともな英語を話せるわけがないのです。それでは質問メールの中から「これはちょっとマズいな」と思ったメールを紹介……するわけにはいかないので,それらのメールを参考に,僕自身で「イケてない」メールを作ってみました。1正しい日本語が使えない人は英語の勉強も苦労する?

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