医学書院の70年
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れが改訂されて『高等看護学講座』に,さらに現在の『系統看護学講座』へと発展してきたのである。 創刊当時はA5判,約80頁の雑誌であった。その後1958年からB5判に変更,看護の発展とともに歩みを続け,2010年12月に休刊となるまで,65年間にわたって発行された。最盛期の発行部数は5万部を超えた。 制作・発行方法も印刷技術の進歩・発展に伴って変化した。長年,活版印刷で発行されていたが,最盛期の発行部数を月刊で発行するためには印刷・製本日数の短縮は重要であった。1960年代後半から1970年代にかけては学術図書印刷株式会社において活版で組み,紙型をとって鉛版を作製ののち,輪転印刷機で印刷していた(いわゆる凸輪)。1980年1月号からは,開発されたばかりの大日本印刷CTSによるコンピューター組版を導入,印刷も当時最新のオフセット印刷に変更された。 看護の進歩・発展とともに歩んできた『看護学雑誌』も専門分化の時代の流れのなかで発行の継続が困難となり,2010年12月,第74巻第12号をもって休刊となった。創刊のことばPreface to the inaugural issue of The Japanese Journal of Nursing019

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