医学書院の70年

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1985.03.01『今日の診断指針』発行Publication of Today’s Diagnosis現在改訂を重ねている『今日の診断指針』の前身とも言える同タイトルの書籍は，1959年に『今日の治療指針』第１巻が刊行されたころに企画され，1961年に一度刊行された。「治療」の前には必ず「診断」があり，「治療指針」にも「診断指針」が必要であるとの考えによるものであった。だが1967年の第2版以降は改訂が途絶えていた。　しかし臨床医が遭遇しうる症候，疾患を扱う診断マニュアルへの潜在的なニーズは高く，1980年の秋から新生『今日の診断指針』の発行が構想された。再出発にあたっては，徹底的なリサーチと編集部内・社内での激論を経て，「要を得た診察・適切最小限の検査により，迅速に正確な診断にたどりつく」をはじめとする5つの基本コンセプトがまとまった。　これらを実現するため，まず全体を「症候編」と「疾患編」の二部構成とし『今日の診断指針』第6版（2010年）The 6th edition of Today’s Diagnosis published in 2010.70 years of igaku-shoin122