レジデントBOOKカタログ 2025
66/86

HSODEN 主訴別アプローチ編検査編DCRⅢⅢ早期認知!早期対応!ⅡⅡAN診療時のひとことメモ診療のフローはじめの5分でやることリスト鑑別疾患11781116Ⅲ 主訴別アプローチ編救急搬送までの55分でCheck!アタマの中ショックの認識頻脈,頻呼吸,四肢人を集め,酸素・ルート・鑑別は“ショック感電”(⇒次頁)冷感や冷汗,低⾎圧,網状⽪疹などモニター・保温 SHOC(K)ANDEN エコーを駆使!C(K)⼼原性否定後に初期輸液!心原性NIV/IMV低容量性閉塞性内視鏡胸腔ドレナージ除細動器カテーテル室CT→IVR or ⼿術アナフィラキシー薬剤内分泌神経原性敗血症性薬剤(アナフィラキシーはアドレナリン)ドレナージ目的の⼿術や内視鏡も検討血液培養2セット薬剤抗菌薬は1時間以内に!(造影)CTショック ✓✓「ショック=⾎圧低下」ではない.「臓器低灌流状態で,その結果,細胞機能障害および細胞死を伴うもの」というのが正しい定義.“ABC”の「Cの異常」であり,是正しなければ確実に致命的となる.6時間以内の離脱が死亡率改善につながるので急げ!❶まず,人を集める! 「ショックの人がいます!」❷OMI(⇒p.14)と同時に血液ガス,採血,血液培養 尿カテーテル留置し,尿検査・培養❸細胞外液100mL/時で投与開始とエコー!r/o 緊張性気胸➡肺エコー(⇒p.56)でAラインとlung sliding消失ないか?できる限りX線で確認してから急速脱気(ベースの肺の状態を把握したい)r/o心原性ショック,心エコー(⇒p.47)で心囊水貯留や右心負荷所見ないか.肺塞栓➡昇圧薬やt-PAなど考慮❹緊張性気胸,心原性ショック,肺塞栓.除外されたら1~2Lの初期輸液❺アナフィラキシーが疑われたらボスミン® 0.3mgを大腿外側に筋注❻出血が疑われたらRBC,FFP早めに確保※ショック患者を前にしたとき,まずは「補液で改善しうるもの」と「補液で改善しないもの」に分類していく,と考えるとわかりやすい鑑別はSHOCK(K)ANDEN(ショック 感電)で行う.S:Sepsis(敗血症性)H:Hypovolemic(低容量性)O:Obstructive(閉塞性)C(K):Cardiogenic(心原性)AN:ANaphylaxis(アナフィラキシー )D:Drug(薬剤性)E:Endocrine(内分泌性)N:Neurogenic(神経原性)⑦ CT読影 ■便秘上行結腸内の便は泥状で多くのガスを含む.一方,下行結腸内の硬便は水分が吸収されてCa,Mgなどを含む結晶が析出するため表面が「白く」なり,ガスは少ない.直腸内になるとより「白く」なり,兎糞状の小塊が融合してガスが見えてくる.■急性胆囊炎胆囊腫大および壁肥厚を認める(左は単純CT,右は造影CT).造影CT動脈相で胆囊床部の早期造影効果を認める.一般的に内圧が上昇していくと胆囊全体が正円形に近づいていく.救急診療のバイブルとして、ぜひ白衣のポケットに!多種多様な患者に対し、迅速かつ正確な判断が求められる救急外来。難易度の高い現場で、上級医はどのように対応の優先順位を立て、処置を進めて行っているのでしょうか。覗いてみましょう。 |  64 編集   洛和会音羽病院 救命救急センター・京都ER責任編集 宮前 伸啓  執筆    荒 隆紀多くの研修医がERで経験すること──救急車で搬送された患者の緊急対応についていけず置いてけぼり。ウォークイン患者の問診に時間がかかり、検査治療計画が立たずあっという間に1時間。イライラする看護師、患者、家族──。ところが上級医はごく短時間でそれらを解決し、その上系統だったフィードバックまでこなす。本書は研修医時代の荒隆紀医師の問題意識から生まれた書。上級医は頭の中でこう考えこうアプローチしている! 目次や立ち読みはこちら>>●A6 ●528頁 ●定価4,180円 (本体3,800円+税10%)[ISBN 978―4―260―04988―7] sampleショック京都ERポケットブック 第2版救急・集中治療の本

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る