標準保健師講座2025年版パンフレット
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1章 母子保健(親子保健)活動,女性の健康支援cる9  (低出生体重児の届表1­8 乳幼児期の保健指導の時期と方法(A市) 方法● 1歳6か月児健康診査● 3歳児健康診査事後○ 3歳児健康診査(集公衆衛生看護活動を理解するための図表を多数掲載事例「実践場面から学ぶ」で具体的な活動を学習できる標準保健師講座すべての子どもが健やかに育ち,すべての親子が安心・安全に子育てができる地域づくり家庭訪問時期出生●新生児訪問指導健康診査健康教育(医療機関)出) ●未熟児の訪問指導  (養育医療の給付)乳児期●乳児の訪問指導(集団)幼児期●幼児の訪問指導(医療機関)○幼児食教室(食育講座)査(集団) ※ 保育園・幼稚園への園訪問診査団)集団指導が適した対象集団指導が適した対象には,次のものがあげられる。① 子どもの発達段階や健康状態が同■事例紹介 A市は人口10万人,出生数は年間1,200人である。乳児の一時預かり事業や養育支援訪問事業は実施していない。市保健センターの保健師は,出生時体重が2,500 gと2,600 gの双子の新生児訪問を行った。母親は初産婦であり,夫の仕事の関係で出産直前に転入し,近くに親戚もいない。保健師は子どもの健康状態や発育状態を観察・把握し,体重増34○ 1か月児健康診査 ○ 4か月児健康診査 ○ 10か月児健康診査○ 1歳6か月児健康診○2歳児歯科健康診査 ○ 2歳6か月児歯科健康○5歳児健康診査(集団)黒字:ポピュレーションアプローチ,茶色字:ハイリスクアプローチじような対象ある望する② 親の育児上のニーズに共通性があ③ 同じような生活環境・育児環境に④ グループ活動に参加することを希健康相談(電話相談)○母乳相談地域組織活動(母子保健推進員) ○こんにちは  赤ちゃん訪問○育児相談(随時)○地区子育て教室○離乳食教室(5か月)○離乳食教室(7か月) ○赤ちゃん  抱っこ体験  ( 小学生との交流事業) ○1歳児健康相談  (歯科相談)事後教室 ●言葉の教室 ●発達相談会 教室Sample Pages 集団指導の活動方法には,健康教室や健康診査の集団指導場面,地域組織活動がある。子育てに関する不安や悩みは個別性が強い反面,すべての親や家族に共通する体験と課題であることが多い。したがって,育児態度や健康生活の改善に向け,行動変容や環境を積極的にかえていくためには,共通の問題を有する人の相互作用で,楽しみながら励まし合い,自分たちの力で改善するためのグループ活動は効果的である。集団の保健指導が必要な対象実践場面から学ぶ:多胎児への支援

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