血漿5%K+K+K+頭蓋体幹胸郭脊柱寛骨前腕上腕上肢帯下肢帯上肢体肢大腿手足0---下腿下肢図7-1 全身の骨格(前面)28439消化管腎臓皮膚血漿HCO3Cl-HPO4SO4有機酸第7章 身体の支持と運動指骨中手骨手根骨橈骨尺骨上腕骨(神経頭蓋)(内臓頭蓋)肩甲骨鎖骨頸椎胸骨肋骨胸椎腰椎腸骨仙骨恥骨坐骨尾骨大腿骨膝蓋骨脛骨腓骨足根骨中足骨趾骨全体重固形成分40%水分(体液)60%細胞内液40%細胞外液20%間質液15%(mEq/L)H・HCO3200HCO3Cl-175H・HCO3H・HCO3150125HPO4HCO3100Na+Na+75SO4Cl-SO45025Na+タンパク質Ca2+HPO4有機酸Ca2+Mg2+Mg2+Mg2+タンパク質タンパク質細胞内液間質液血漿図1-23 体液の区分とその組成体液は,細胞内液と,細胞外液である間質液と血漿に分けられる。図中の は体液の移動が可能な向きを示している。2-2-2-2-C.素材からみた人体能を発揮するためのさまざまな化学反応はここで進行する。また細胞の外にある液体を細胞外液といい,細胞の周囲を満たしたり血管の中に含まれて循環したりする。体液の水分のうちの2/3(体重の40%)は細胞内液であり,残りの1/3(体重の20%)は細胞外液として存在する(図1-23)。 細胞外液の3/4(体重の15%)は,細胞の周囲の間質を満たす液体で間質液(組織液)という。残りの1/4(体重の5%)の大半は,血液の液体成分である血漿である。細胞は血漿(血液の液体成分)を介して間質液からO2や栄養素を供給され,間質液へCO2や老廃物を排出している。そのほかに量的にはわずかであるが,リンパ・脳脊髄液などとして管腔内にも体液が含まれる。 水分の移動は,細胞内液と間質液の間,間質液と血漿の間で行われる。また外界と血漿の間で水分の出し入れが行われるが,おもに消化管で水分が取り入れられ,尿や汗,呼気などとして水分が排出される。 ●電解質と非電解質 体液にはさまざまな物質がとけており,それは電解質と非電解質に分けられる(513ページ)。(1)電解質:ナトリウムイオン(Na+),カリウムイオン(K+),カルシウム2-2-サンプルページ人体の構造と機能 ❶ 解剖生理学73正確で詳細な解説と豊富な図版によって解剖・生理の理解を深めることができます。本書に準拠した2023年版『系統看護学講座』準拠解剖生理学ワークブックも発行。臨床での実践につながるコラムを掲載。
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