C4色白緑白茶白黒白紫黒赤黄緑白赤白黄8色RLF表10-2 心電図電極の位置鎖骨中線前腋窩線中腋窩線電極位置C3C5C1C2C6NまたはRF10章.indd 8 ●電極の装着 心電計の電源をあらかじめオンにしておく。十分な大きさのベッドに被検者を横たわらせ,必要に応じて皮膚のよごれを取り除く。まず,両手首・両足首に4個,次いで胸部に6個,計 10 個の電極を適切に装着する(図10-4a)。胸部電極の位置は,胸骨,肋骨,鎖骨などを目印として決められており,それに従う(図10-4b,表10-2)。誘導コードは 日本産業規格(JIS) によって表10-2 に示すように色表示が決められている。つけ間違いのないように確認する。繰り返し記録する場合は,胸部電極装着部位がかわらないように使い捨て電極を貼ちょう付ふするか,患者の了解のもとに油性マーカーなどで印をつける。被検者の状況によって通常と異なる位置に電極を装着した場合は,装着部位についてコメントを残す。 ●波形の記録 心電計を操作して,十数秒間の12誘導心電図を記録する。多くの心電計は自動モード設定を備えている。マニュアルモードでは,心電第10章 生体検査a.電極の装着を完了した状態b.胸部電極の位置検者は被検者の左側に立つ。クリップ電極で,四肢をはさむ。比較的体毛の少ない部分に取り付ける。胸部電極の吸盤を,適度な陰圧で装着する。図10-4 心電図電極の装着記号電極位置記号右手左手左足第4肋間胸骨右縁第4肋間胸骨左縁らして心電図にあらわれる。心電図の提供する情報は,心音の提供する機械的現象,心臓超音波(心エコー)検査の提供する血流や収縮の様子といった,心機能に関する情報と補い合い,正確な診断を可能にする。第1肋骨は鎖骨に隠れて体表から触れない。胸骨柄と胸骨体の接合部(胸骨角〔ルイ角〕)に付着する第2肋骨の下を第2肋間として数える。C2とC4の中点第5肋間左鎖骨中線上C4同高左前腋窩線上C4同高左中腋窩線上右足2022/08/19 13:0511223344556677889910101111サンプルページ 臨床検査心電図の検査法131豊富なイラストで、病態と解剖生理の知識がつながります。主要な検査の知識を網羅しているため、授業や実習に加え、臨床現場でも役だちます。
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