系統看護学講座
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本書の特徴食事の援助は、看護師が自身の専門性に基づいて行う基本的技能の1つです。患者の食欲がわく環境を整えたり、栄養状態をアセスメントしたり、食生活に関する相談・指導を行ったりするためには、栄養学の知識が不可欠です。本書は、解剖学・生理学・生化学などの知識をもとに、栄養と健康、栄養と疾病・障害の関係を学び、さらに人間の栄養状態の適正化を目ざす「人間栄養学」を教育目標としています。人体や食物についての学習にとどまらず、栄養によって健康を維持・向上させる方法を総合的に習得することに主眼をおいています。第1章では、栄養の意義と栄養学の歴史、そして保健指導や栄養療法などの場面における看護師の役割について述べています。第2章から第5章では、生命科学に基づいた栄養に関する基礎知識を学びます。第6章以降では、栄養状態のアセスメントとその適正化の方法を学び、さらにライフステージ別に健全な成長や疾病の予防、疾病の治療に関する知識を身につけます。第9章では、病院における栄養管理の概要と各種疾患患者の食事療法など、臨床で活用できる内容を充実させました。さらに学習を深めたい場合は、別巻の『栄養食事療法』もあわせてご活用ください。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」および「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に対応しています。栄養学人体の構造と機能 ❸小野 章史川崎医療福祉大学大学院教授倉貫 早智神奈川県立保健福祉大学准教授五味 郁子神奈川県立保健福祉大学准教授柴田 みち聖マリアンナ医科大学病院栄養部部長杉山みち子神奈川県立保健福祉大学教授鈴木志保子神奈川県立保健福祉大学教授外山 健二奈良女子大学特任教授中村 丁次神奈川県立保健福祉大学学長第1章人間栄養学と看護 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中村丁次第2章栄養素の種類とはたらき ・・・・・・・・・・・・・ 鈴木志保子第3章食物の消化と栄養素の吸収・代謝 ・・・ 小野章史第4章エネルギー代謝 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴木志保子第5章食事と食品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 倉貫早智第6章栄養ケア・マネジメント ・・・・・・・・・・・・・ 杉山みち子第7章栄養状態の評価・判定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 五味郁子第8章ライフステージと栄養 ・・・・・・・・ 鈴木志保子・杉山みち子第9章臨床栄養 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 外山健二・柴田みち・中村丁次第10章健康づくりと食生活 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中村丁次 付  録日本人の食事摂取基準(2020年版)抄録日本人の身体計測基準値 B5・頁288 第13版 定価:2,200円(本体2,000円+税) [ISBN978-4-260-03861-4]主要内容76専門基礎分野

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