系統看護学講座
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本書の特徴本巻では、精神看護の基礎として、現代社会におけるメンタルヘルスや精神医療の現状、精神保健・精神看護のニーズ、人間の心を理解するために必要な理論、集団の心理のとらえ方、主要な精神障害とその治療、精神障害と医療の歴史、精神障害に関連する主要な法律を学びます。精神看護の実践においては、人間の心や人間関係についての深い理解が欠かせません。単なる知識の提供ではない系統的な解説により、学生に“深い理解”の基盤を育むことができるでしょう。学生が具体的なイメージをもちやすいよう、随所に、事例やエピソードを盛り込んでいます。通常、なかなか想像しにくい精神症状や精神疾患についても、多くの事例を掲載しており、効果的な学習が行えます。第6版では、近年のわが国の精神科医療の動向をふまえ、精神の障害をもつ人が地域で暮らすことを当たり前の前提とし、地域でのケアをより重視した改訂を行いました。また、第3章では、近年の脳神経科学の研究成果を多く取り入れたほか、第5章や第6章では、精神疾患や精神療法、精神科薬物療法の説明がさらにわかりやすくなるよう、看護の視点や事例を加えるなどの工夫を行いました。精神看護の基礎精神看護学 ❶武井 麻子日本赤十字看護大学名誉教授江口 重幸東京武蔵野病院末安 民生佛教大学教授小宮 敬子日本赤十字看護大学教授福榮 みか横浜市立みなと赤十字病院精神部心理係長林  公輔学習院大学准教授柴田 真紀神奈川工科大学教授松本 佳子日本赤十字看護大学准教授糸川 昌成東京都医学総合研究所副所長白柿  綾聖カタリナ大学講師坂田 増弘国立精神・神経医療研究センター精神リハビリテーション部医長吉浜 文洋新潟医療福祉大学教授第1章精神看護学で学ぶこと 武井麻子第2章精神保健の考え方 武井麻子第3章心のはたらきと人格の形成 武井麻子・福榮みか・林 公輔第4章関係のなかの人間 武井麻子第5章精神科疾患のあらわれ方 江口重幸第6章精神科での治療 江口重幸・武井麻子・柴田真紀・ 松本佳子・糸川昌成・白柿綾・坂田増弘第7章社会のなかの精神障害 江口重幸・末安民生・小宮敬子・吉浜文洋資  料精神保健ケアに関する法:基本10原則/平均在院日数の数え方/精神医療史年表B5・頁416 第6版 定価:2,530円(本体2,300円+税) [ISBN978-4-260-04213-0]主要内容2021年改訂62専門分野

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