系統看護学講座
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本書の特徴人を教え導くという点において、教育と看護にはさまざまな共通点があります。そのため、教育学を学ぶことを通じて看護の役にたつ考え方や方法を見出すことができます。また、現代の教育のあり方や課題を見つめることは、現代社会そのものを理解することにも通じます。教育という視点から社会や人の営みを学ぶことは、それまでとは違う角度を持って考えたり、見たりするためのきっかけとなります。このような視点から教育そのものを理解するための基礎的な知識、さらに現代教育のあり方や課題を4部構成で記述しています。第1部では、社会における看護と教育の共通点や、第2部以降を学ぶための教育学の対象や社会とのかかわりについて述べています。第2部では、教育の要素である「教授」「訓育」「養護」「発達」を学び、第3部では、現代の教育のあり方を具体的に述べています。第4部では、看護との関連も深い現代教育の5つの課題を取り上げています。教育学編集木村  元一橋大学大学院教授執筆木村  元一橋大学大学院教授神代 健彦京都教育大学准教授藤田 和也一橋大学名誉教授前田 晶子鹿児島大学教授山田 哲也一橋大学大学院教授松下 佳代京都大学高等教育研究開発推進センター教授渡辺 貴裕東京学芸大学大学院准教授福島 裕敏弘前大学教授中田 康彦一橋大学大学院教授松田 洋介大東文化大学教授小玉 亮子お茶の水女子大学基幹研究院教授中澤 篤史早稲田大学准教授太田 美幸一橋大学大学院教授小玉 重夫東京大学大学院教授第1部:教育学を学ぶために第1章社会のなかの教育と看護 木村 元第2章教育とはなにか −「教育」の概念 木村 元第3章教育の対象 −子ども観と発達 木村 元第4章社会変動と教育 木村 元第5章教育の組織化 −学校 木村 元第2部:教育をなりたたせるもの第6章教授 −人を教えるということ 木村 元第7章訓育 −他者とのかかわりを導く 神代健彦第8章養護 −教育の受け手を見まもる 藤田和也第9章発達 −教育を受けて成長する 前田晶子第3部:教育の営みを考える第10章学びの場 −家庭と学校 山田哲也第11章教育の目標と評価 松下佳代第12章教育のメディア −教育をデザインする 渡辺貴裕第13章教育の担い手 −専門性と専門職性 福島裕敏第14章教育の場の変動 −教育環境の変化にどう対応するか 中田康彦第4部:現代教育の課題第15章キャリア教育(専門教育) 松田洋介第16章ジェンダーとセクシュアリティ 小玉亮子第17章特別ニーズ教育・インクルーシヴ教育 中澤篤史第18章生涯学習 太田美幸第19章シティズンシップ教育 小玉重夫B5・頁280 第8版 定価:2,420円(本体2,200円+税) [ISBN978-4-260-04215-4]主要内容2021年改訂106基礎分野

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