
発行記念インタビュー


――臨床検査技師として第一線でご活躍の柳田さんですが、今はどんなお仕事をされていますか?
柳田 「がん遺伝子検査」をしています。日本人の“2人に1人はがんになる”と言われていますが、がんが発生する原因として「遺伝子の変異」が考えられています。わかりやすく言うと「“遺伝子が傷つく”ことを繰り返すと、がんになる」ということ。そのがんの引き金となった“遺伝子の傷”を調べる検査をしています。
「どの遺伝子に、どんな傷があるのか?」を調べることで、その遺伝子の傷に効き目の高い薬が見つかることがあるのです。
具体的には、患者さんのがん細胞からDNAを抽出し、そのDNAの塩基配列が正常な塩基配列とどこが違うのか?を探します。
検査だけでなく、外来で患者さんにがん遺伝子検査について詳しく説明をすることもあります。
最先端の技術による検査と、患者さんと直接向き合う説明は、どちらもとてもやりがいのある仕事です!
「どの遺伝子に、どんな傷があるのか?」を調べることで、その遺伝子の傷に効き目の高い薬が見つかることがあるのです。
具体的には、患者さんのがん細胞からDNAを抽出し、そのDNAの塩基配列が正常な塩基配列とどこが違うのか?を探します。
検査だけでなく、外来で患者さんにがん遺伝子検査について詳しく説明をすることもあります。
最先端の技術による検査と、患者さんと直接向き合う説明は、どちらもとてもやりがいのある仕事です!
――SNSでも情報発信なさっていますが、臨床検査技師の国試についてもコメントされていますね。ご自身の受験の時はいかがでしたか?
柳田 実は、学生時代は“おちこぼれ”でした。授業にはきちんと出席していたのに、まったく頭に入らない……いつも学校の定期試験では赤点!何度も追試を受け、卒業間近まで追試験を受けました。忘れもしません、免疫学の試験でした(涙)。
――けっこう苦労されていたと。
柳田 国試の模擬試験はいつも200点満点中100点以下でD判定(合格する可能性30%以下)でした。
試験直前はそれこそ必死で、過去問を1日1000問解くことにしたんです。過去問の選択肢のうち、正しい選択肢はそのまま覚え、誤った選択肢は赤字で訂正してそれを繰り返し読む。トイレやお風呂にも図表を持ち込んでひたすら記憶しました。
試験直前はそれこそ必死で、過去問を1日1000問解くことにしたんです。過去問の選択肢のうち、正しい選択肢はそのまま覚え、誤った選択肢は赤字で訂正してそれを繰り返し読む。トイレやお風呂にも図表を持ち込んでひたすら記憶しました。
――すさまじい熱意ですね!体力は持つんでしょうか?
柳田 試験前日は一睡もできず……当日はふらふらしながら試験会場に向かいました。その後の記憶はまったくありません……。どんな試験だったのかも、どうやって家まで帰ったのかも覚えていません。もう体力も精神力も限界を超えていました。
――壮絶ですね。結果が気になります。
柳田 実は、その年の国試は問題が難しくて合格率は56.2%という低さでした。そんな逆境の中、私はなんと126点でぎりぎり合格※を果たしたのです!(※120点以上で合格。)
ただ、今だから言えますが、「1日1000問」は絶対にオススメできません……。試験日がもう1日遅ければ、体調を崩して試験が受けられなかったと思います。
国試対策で大切なのは“無理なく、確実に毎日続けること”です!
ただ、今だから言えますが、「1日1000問」は絶対にオススメできません……。試験日がもう1日遅ければ、体調を崩して試験が受けられなかったと思います。
国試対策で大切なのは“無理なく、確実に毎日続けること”です!
――「臨床検査技師国家試験対策マスタードリル(以下マスタードリル)」は柳田さんの母校でもある神戸常盤大学編集です。当時もこのような教材がありましたか?
柳田 ドリルの執筆者一覧にはお世話になった先生のお名前も……学生時代は本当にお世話になりました(汗)。
当時は国試対策といえば過去問題集しかなかったと思います。教科書と授業のノートと小テストを見直して、過去問を解く、という勉強方法でした。過去問の選択肢のうち、正しい文と解説を丸暗記して、誤りの文は赤字で訂正してから丸暗記していました。
当時は国試対策といえば過去問題集しかなかったと思います。教科書と授業のノートと小テストを見直して、過去問を解く、という勉強方法でした。過去問の選択肢のうち、正しい文と解説を丸暗記して、誤りの文は赤字で訂正してから丸暗記していました。

――マスタードリルは柳田さんの勉強方法でも使えそうです。
柳田 このドリルは、私の勉強方法とも相性がよさそうです。
重要な部分が赤字だからポイントが分かりやすいし、赤シートで赤字を隠して覚えてるか確認できる。教科書の章ごとに内容がまとまっているし、写真が多いですね。教科書と授業のノートと小テストの要素があるから、これ1冊で国試対策になりますね。しかも穴埋め形式で、正しい文だけ書かれているから、このまま丸暗記すればよくて効率がいいですね。
重要な部分が赤字だからポイントが分かりやすいし、赤シートで赤字を隠して覚えてるか確認できる。教科書の章ごとに内容がまとまっているし、写真が多いですね。教科書と授業のノートと小テストの要素があるから、これ1冊で国試対策になりますね。しかも穴埋め形式で、正しい文だけ書かれているから、このまま丸暗記すればよくて効率がいいですね。
――これから国試を受験する学生のみなさんにメッセージをお願いします。
柳田 受験生のみなさん!今まで、よく学校の勉強を頑張ってきましたね。ここまで頑張って来られたみなさんなら、国試までの残りの時間を乗り越えられると思います。
残された時間を有意義に使ってください。試験勉強は、本番までの残り数か月、数週間、数日です。そう、試験勉強で苦しい時間は、それで終わるのです。この残りの時間を懸命に頑張れば臨床検査技師として、あなたの人生の“道“が始まるのです。
あなたが、臨床検査技師の世界に来てくれることを願っています。患者さんのため、多くの人たちのために、臨床検査技師として、ともに頑張りましょう!
残された時間を有意義に使ってください。試験勉強は、本番までの残り数か月、数週間、数日です。そう、試験勉強で苦しい時間は、それで終わるのです。この残りの時間を懸命に頑張れば臨床検査技師として、あなたの人生の“道“が始まるのです。
あなたが、臨床検査技師の世界に来てくれることを願っています。患者さんのため、多くの人たちのために、臨床検査技師として、ともに頑張りましょう!

柳田式オススメ勉強法:マスタードリル編
①『 マスタードリル 』で理解を深め、問題を解く。
↓
②マスタードリルで間違えたところは正解するまで何度も解いて、頭に入れる。
↓
③過去問題集『 臨床検査技師国家試験問題集 解答と解説 」(以下過去問題集)で本番と同じ形式の力試し。
↓
④間違えた問題は過去問題集の解説とマスタードリルで再度勉強する。
↓
⑤過去問題集を再度解く。
試験対策で大切なのは「無理なく、確実に毎日続けること」です!
①『 マスタードリル 』で理解を深め、問題を解く。
↓
②マスタードリルで間違えたところは正解するまで何度も解いて、頭に入れる。
↓
③過去問題集『 臨床検査技師国家試験問題集 解答と解説 」(以下過去問題集)で本番と同じ形式の力試し。
↓
④間違えた問題は過去問題集の解説とマスタードリルで再度勉強する。
↓
⑤過去問題集を再度解く。
試験対策で大切なのは「無理なく、確実に毎日続けること」です!