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第22回テーマ 爪甲剥離:外傷歴がなければ,サルコイドーシス,乾癬,甲状腺機能亢進,アミロイドーシスを鑑別する 松村正巳(金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科)
患者:66歳,女性 診断:サルコイドーシスによる爪甲剥離 爪甲剥離(onycholysis)は,爪甲の爪床からの遊離を指します.爪の遠位端,もしくは側縁から始まり,空間ができるためゴミ,角化物が入り込むことがあります.最も多い原因は外傷です.外傷以外では,サルコイドーシス,乾癬,甲状腺機能亢進症,アミロイドーシスで起こることがあります1).爪甲剥離では,ときに緑膿菌が付着し,緑色色素産生により,緑色爪(green nail syndrome)を呈することがあります2). (画像は本誌をご覧ください) 文献 |