●手を見て気づく内科疾患 | |||
第18回テーマ 皮膚硬化,爪上皮出血点,全身性強皮症の典型的所見 松村正巳(金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科)
患者:61歳,男性 診断:びまん型全身性強皮症(diffuse cutaneous systemic sclerosis) 全身性強皮症の手の皮膚硬化は,初期に浮腫状の変化を示します.進行すると光沢を帯び,硬化が明らかになってきます.硬化がさらに進行した場合は,手指に屈曲拘縮をきたし,手の機能が低下します.爪上皮出血点は,全身性強皮症,混合性結合組織病,皮膚筋炎患者で認められることがあります.全身性強皮症の合併症では,消化管病変,間質性肺疾患,肺高血圧症,腎クリーゼに注意が必要です. (画像は本誌をご覧ください) |