今月の主題「理解のための29題」問題01次の記述のなかで正しいものはどれか.1つ選べ. A:貧血の症状は,高齢者のほうが出にくい.
問題02次のなかで,血友病にみられる出血症状として,適当でないものはどれか.1つ選べ. A:点状出血
問題03腫瘍熱がみられにくいのはどれか.2つ選べ. A:急性骨髄性白血病
問題0428歳,女性.前胸部圧迫感と右側頸部の3×4cmのリンパ節腫大を主訴に受診.胸部X線にて前縦隔に6×8cmの腫瘤を認める.行うべきでない検査はどれか.2つ選べ. A:穿刺吸引細胞診
問題0537歳,男性.健康診断で血小板減少を指摘され,精査目的で来院した.緊急検査の結果,血小板数1.2×104/μlであった.身体所見や病歴から出血傾向はみられない.対応として正しいのはどれか.1つ選べ. A:同一検体での再測定を依頼する.
問題0668歳の男性患者.右下肢の深部静脈血栓症で入院中に膵臓癌を発見され,化学療法中.一昨日まで亢進していた赤沈が正常化してきた.この患者に何を想定し,次にどのような検査をすべきか.1つ選べ. A:膵臓癌が縮小したかどうかをCTで調べる.
問題07Auer小体が認められるのはどの場合か.1つ選べ. A:成人T細胞白血病
問題08組み合わせで正しいのはどれか.1つ選べ. A:B細胞性悪性リンパ腫──CD20陽性
問題09疾患と遺伝子異常との組み合わせとして誤りはどれか.1つ選べ. A:急性骨髄性白血病──AML1/ETO
問題10白血球あるいは血小板にも異常を認めるのはどれか.2つ選べ. A:鉄欠乏性貧血
問題11ヘプシジンについて正しいのはどれか.2つ選べ. A:主に腎臓で産生される.
問題12赤血球の産生状態を最もよく反映するのはどれか.1つ選べ. A:LDH
問題1368歳の女性.労作時の息切れと舌痛を主訴に来院した.WBC2,900/μl,RBC184×104/μl,Hb7.9g/dl,Ht22.9%,Ret8.5‰,Plt5.5×104/μl,T-Bil2.1mg/dl,D-Bil0.8mg/dl,LDH1,368IU/l.骨髄血塗抹ライト・ギムザ染色標本を図に示す.診断はどれか.1つ選べ. A:再生不良性貧血
問題14再生不良性貧血でみられるのはどれか.1つ選べ. A:網赤血球数増加
問題15真性多血症の診断に合致しない検査所見はどれか.1つ選べ. A:ヘマトクリット高値
問題16下記に示す疾患で,大球性貧血を呈しやすい貧血はどれか.2つ選べ. A:鉄欠乏性貧血
問題17骨髄検査を行わなくても確定診断できるものはどれか.1つ選べ. A:急性骨髄性白血病
問題18次のうち,リンパ球増加をきたすものはどれか.1つ選べ. A:結節性多発動脈炎
問題1963歳の女性.約2カ月前から甲状腺機能亢進症の治療を受けている.数日前から続いている咽頭痛と発熱を主訴に来院した.体温38.2°C,咽頭の発赤があり,両側の扁桃腺は腫大して発赤と白苔がある.末梢血液検査では,WBC600/μl(単球3%,リンパ球97%),RBC427×104/μl,Hb12.8g/dl,Plt22.5×104/μl,CRP10.81mg/dlである. A:急性リンパ性白血病
問題20次の組み合わせで正しいのはどれか.1つ選べ. A:Chediak-Higashi症候群──走化能異常
問題21末梢血白血球分画ならびに白血球形態に関して正しいものはどれか.2つ選べ. A:異型リンパ球とは,リンパ性白血病でみられる病的細胞である.
問題2266歳,男性.生来健康で出血傾向はなく,昨年8月に早期胃癌に対し噴門側胃切除術を施行し,止血に問題はなかった.術前検査でも凝固異常を認めなかった(PT-INR0.88,APTT27.6秒).12月に吻合部潰瘍からの出血による下血をきたし,同時に広汎な皮下出血斑が繰り返し全身に現れるようになり,今年3月に当院に紹介された.初診時,PT-INR1.08,APTT126.3秒であった. A:凝固第VIII因子活性1%未満
問題23正しいものはどれか.1つ選べ. A:PC欠損症では,一般的にPTは短縮する.
問題2430歳,男性.慢性骨髄性白血病の急性転化期と診断された.適切な治療はどれか.2つ選べ. A:α-インターフェロン
問題25造血幹細胞移植について,以下の記述で間違っているのはどれか.1つ選べ. A:同種骨髄移植において,患者の血液型がO型でドナーの血液型がA型の場合,採取された骨髄液は赤血球除去処理を施行後輸注される.
問題26急性前骨髄球性白血病(APL)の標準的初回寛解導入療法に関する記載で正しいものはどれか.1つ選べ. A:治療開始時の末梢血APL細胞数が3,000/μl以上の場合,まずall-trans retinoic acid(ATRA)単剤の治療を試みる.
問題27強力な抗凝固作用を有さない蛋白質はどれか.1つ選べ. A:アンチトロンビン
問題28特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に関する記載のなかで適切なものはどれか.1つ選べ. A:20~40歳に最も多い疾患である.
問題29抗リン脂質抗体症候群を疑わせる臨床所見・検査成績でないものはどれか.1つ選べ. A:30歳で発症した脳梗塞
(解答は本誌掲載)
|