精神看護 Vol.22 No.1
2019年 01月号

ISSN 1343-2761
定価 1,540円 (本体1,400円+税)

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 2018年9月23日秋分の日、シンポジウム「オープンダイアローグと中動態の世界」が、オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)主催のもと、東京大学駒場キャンパスで行われた。
 中動態とは、能動態(する)や受動態(される)では言い表せない行為のあり方を示す態のこと。かつては言語の中枢にあった中動態だが、現在は片隅でかろうじて使われているにすぎない。この言語的地殻変動にはどんな意味があったのか……。
 中動態に注目が集まるきっかけを作ったのは、哲学者・國分功一郎氏(東京工業大学)が著した『中動態の世界―意志と責任の考古学』(2017年、医学書院)だ(同書は2017年に小林英雄賞を受賞している)。当日は、國分功一郎氏の基調講演を直接聞けるとあって、定員450名の大教室は事前予約だけで満席となった。
 シンポジウムは國分氏の講演のほか、ODNJPの共同代表である斎藤環氏(筑波大学)、高木俊介氏(たかぎクリニック)、石原孝二氏(東京大学)が、オープンダイアローグ、あるいは中動態について、それぞれの視点と立場から考察を発表した。
 本特集では、國分氏の講演を再現するとともに、それとリンクする内容となった斎藤環氏の講演を掲載する。

■中動態/意志/責任をめぐって
國分 功一郎
■臨床で使える中動態
斎藤 環
■シンポジウムに参加して



■特別記事
今さら聞けない精神科用語
 「防衛機制」を理解しよう
小林 信
■自閉症スペクトラムの特性が強い患者さんへの看護【前編】
自閉症スペクトラムである可能性に気づけば看護が変わり、患者さんが変わる
山下 隆之



[新連載]
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