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臨床外科

2018年11月号 (通常号) ( Vol.73 No.12)
特集 炎症性腸疾患アップデート いま外科医に求められる知識と技術〔特別付録Web動画付き〕

 炎症性腸疾患は罹患数が近年も増加傾向にあり,今後も臨床で遭遇することが多くなることが予想される疾患である.炎症性腸疾患の治療は,生物学的製剤の開発に基づく内科治療の進歩により大きく変遷してきており,現在,難治性炎症性腸疾患症例に対しての治療戦略は抗TNF-α抗体製剤が中心である.一方で,効果減弱に伴う二次無効の出現や,免疫調節薬併用の適否など,臨床上の課題がみられている.また,内科治療の進歩に伴い,外科手術を要する症例は減少傾向にあるものの,内科治療に抵抗する症例は依然として存在し,未だ外科治療の果たす役割は大きくなっている.三期分割手術,二期分割手術,または一期的手術など,その病態や患者さんの状態により適切な術式選択をしているのが現状である.
 内科治療から外科治療への適切な移行時期,外科治療としての吻合法・低侵襲なアプローチ法などについてはさまざまな工夫がみられており,本特集では,これまでの治療法の変遷に基づく現状について解説いただいた.
編集室より:本特集では図に関連する動画(Flash形式)を見ることができます.ぜひ論文と併せてご覧ください.

■押さえておくべき知識
炎症性腸疾患の疫学
吉田 康祐・他
癌化のサーベイランス
松田 圭二・他
最新の潰瘍性大腸炎に対する内科治療
松岡 克善
最新のクローン病に対する内科治療
中村 志郎・他
■潰瘍性大腸炎の手術手技
潰瘍性大腸炎の手術適応
長谷川 博俊・他
結腸亜全摘・回腸人工肛門造設・S状結腸粘液瘻またはHartmann手術
畑 啓介・他
開腹大腸全摘・回腸嚢肛門(管)吻合術
池内 浩基・他
腹腔鏡下大腸全摘・回腸嚢肛門(管)吻合術
廣 純一郎・他
用手補助腹腔鏡下大腸全摘・回腸嚢肛門(管)吻合術
板橋 道朗・他
Reduced Port Surgery(単孔式port+1 port)による
大腸全摘・回腸嚢肛門管吻合術
岡本 欣也
経肛門内視鏡併用腹腔鏡下大腸全摘・回腸嚢肛門吻合術 
松山 貴俊・他
■クローン病の手術手技
クローン病の手術適応
小金井 一隆・他
腸管の瘻孔・膿瘍を伴うクローン病に対する手術
二見 喜太郎・他
腸管狭窄を伴うクローン病に対する手術 狭窄形成術を中心に
舟山 裕士・他
クローン病の肛門病変に対する手術
古川 聡美・他
■周術期管理
炎症性腸疾患の周術期管理
亀山 仁史・他


●病院めぐり
公立丹南病院外科・消化器外科
石田 誠
●FOCUS
内視鏡外科における超高精細8K画像のインパクト
森 俊幸・他
●Reduced Port Surgery-制限克服のための達人からの提言・11
RPSによるS状結腸切除術 Single Port Surgery+1ポート法
福永 正氣・他
●急性腹症・腹部外傷に強くなる・8
急性膵炎,Open abdominal management
神田 修平
●臨床報告
内視鏡的整復後に腹腔鏡手術を施行した成人の特発性腸重積の1例
小野 翼・他
肝膿瘍からの膿胸の1例 -誘因の1つとしての経皮経肝的治療について
上村 眞一郎・他
●1200字通信・124
ボーダーレス時代の現実
板野 聡
●ひとやすみ・170
自分に合った癒しを持つ
中川 国利
●昨日の患者
自宅で最期を迎える
中川 国利

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定価 2,916円
(本体2,700円+税8%)