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2010年01月号 (通常号) ( Vol.20 No.1)
特集 診察の終わりにこの質問!-ライフサイクルの視点から
継続的な患者-医師関係を継続すること,すなわち非選択的に健康問題に対応する「かかりつけ家庭医」になることで,患者の主たる医学的問題の診断と治療にとどまらない,日常的なよろず相談役としての役割を果たすことができます.高血圧症で通院している患者の感冒やけがに対する診療もそうした側面の1つですが,長期にわたる患者-医師関係により,患者がさまざまな人生上の課題に直面する時の手助けをすることが可能となります.たとえば,糖尿病で通院している初老期の患者を診ている時,「そろそろ定年退職の時期かな」という医師の気づきがあれば,定年退職後の生活の変化に対して,あらかじめ患者が準備をする援助が可能になるかもしれません.このように,患者やその家族が人生を過ごしていく時に,少しでもそれがうまくいくように,ささやかな,時に大きな援助が可能になるところに家庭医のやりがいもあるのではないでしょうか.本特集では,ライフサイクルのステージごとに,医師が見逃しがちな援助の可能性を探る「質問」を取り上げます.



ライフサイクル,ライフコースを基盤とした家庭医療
藤沼 康樹
■各論
乳幼児期─お母さんはちゃんと眠れていますか?
和田 浩
学童期─学校は楽しい?
佐古 篤謙
思春期パート1─からだのことで何か心配していることはあるかな?
稲田 美紀
思春期パート2─タバコは吸っていないよね?
奥野 誠
若い成人─近々,お子さんをつくる予定がありますか?
山下 大輔
中年期─最近生理は順調ですか?最近仕事はどうですか?
高澤 奈緒美
退職期─そろそろ定年ですね?
菅家 智史
高齢者─転んだりすることはないですか?楽しみにしていることは何ですか?
安来 志保
人生の最期と死─自分の最期について考えることがありますか?
原 穂高
死後,グリーフケア─奥様が亡くなられて,一人暮らしは慣れましたか?
八藤 英典・草場 鉄周
■スペシャル・アーティクル
家庭医による家族アプローチ 全人的な医療を実践するために
若林 英樹
今月のQuestion&Answer
One more JIM


患者と医療者の共通基盤の形成を中心とする医療
藤沼 康樹
●What’s your diagnosis?・85
きってもきれない
岡田 麻衣子・北村 大・藤本 卓司
●JIMで語ろう
連続対談(1)「学ぶ力と癒す力」
内田 樹・岩田 健太郎
●オバマ政権下の米国プライマリ・ケア事情・新連載
オバマ大統領による医療改革
北野 正躬
●シネマ解題 映画は楽しい考える糧・31
『ギャラクシー・クエスト』
浅井 篤
●臨床の勘と画像診断力を鍛える コレクション呼吸器疾患・10
下腿浮腫,両膝関節痛,食欲低下,体重減少など
多彩な症状と胸部異常影を指摘された52歳男性
藤田 次郎(監修:宮城 征四郎)


■20周年関連記事
●次号(2月号) 特集 高齢者の誤嚥