人体の構造と機能[1]
解剖生理学 第8版
本書の特長
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●解剖学と生理学を融合させ、カリキュラムに対応し、学生の理解をより促す構成となっています。
●人体を、そのはたらきからとらえ、器官系を有機的に結びつけた構成とすることによって、看護学生に必要な解剖学・生理学の知識を網羅し、かつ興味を持ちながら体系的に理解できる内容を目ざしました。
●全ページのカラー化はそのままに、さらに視覚的な理解を促すテキストに改訂しました。
●発展的な内容を適宜コラムとして挿入し、また物理・化学的な基礎知識を巻末に資料としてまとめました。
●看護に必要な体表解剖を第11章にまとめて詳しく掲載しました。
*2011年版より表紙が新しくなりました。
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序文
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はしがき
第8版の序
解剖学と生理学とは,人体の「構造」と「機能」を学ぶ学問であり,看護師を含む医療専門職の教育において最重要の基礎となる。高齢化社会を迎えて医療の責務がますます大きくなっている今日,医療の教育においても十分な質を確保し,効率的に学習することが求められている。本書は1968年の第1版から始まり,時代の流れを先取りした改訂により版を重ね,これまでに100万人をこえる人たちの学習に用いられてきた。
前回の第7版では,伝統を引き継ぎながらも,新しい時代に対応した魅力的で学習しやすい教科書を目ざし,書物の骨格そのものをかえる大きな改訂を行った。その骨子は,①解剖学と生理学の融合,②器官系を有機的に結びつけた章構成,③全ページのカラー化であったが,幸いにも高い評価を得て,多くの人たちに受け入れられることとなった。
今回の改訂では,解剖学と生理学の内容をより洗練させ,学習者に使いやすいという本書の特徴をさらに強化するとともに,医療専門職の将来のあり方を見すえて新しい内容を付け加えた。大きな変更点は,①体表から見た人体の構造についての章を新しく加えたこと,②循環器と呼吸器についての章を分離したこと,③本文中の図をより精緻で分かりやすいものに差しかえたこと,である。さらに,学習の幅を広めるコラム(ZOOM UP)も4割ほど追加をした。また,本文中の図によって十分な学習効果が得られると判断して,口絵の解剖写真は省くことにした。前回および今回の改訂を通じてとくに心がけたのは,内容が正確であるのはもちろんのこと,解剖学と生理学を融合させて人体の構造と機能が平易に学習できること,臨床的な視点をいかして学習者の動機付けをはかることである。
本書の執筆は,前回の改訂から解剖学を担当する坂井と,生理学を担当する岡田が,編集部と緊密な打合せのもとに行っている。もともと思考の流れが違う解剖学者と生理学者の記述を綱渡りのごとく橋渡しをして違和感なく融合させた編集部の努力に敬意を表したい。伝統をふまえて新しい発展を目ざしている本書が,医療のあらゆる分野で幅広く活用されることを願っている。今後とも忌憚のないご意見,ご批判,ご叱正をお願いする次第である。
2008年11月
坂井建雄 岡田隆夫
第8版の序
解剖学と生理学とは,人体の「構造」と「機能」を学ぶ学問であり,看護師を含む医療専門職の教育において最重要の基礎となる。高齢化社会を迎えて医療の責務がますます大きくなっている今日,医療の教育においても十分な質を確保し,効率的に学習することが求められている。本書は1968年の第1版から始まり,時代の流れを先取りした改訂により版を重ね,これまでに100万人をこえる人たちの学習に用いられてきた。
前回の第7版では,伝統を引き継ぎながらも,新しい時代に対応した魅力的で学習しやすい教科書を目ざし,書物の骨格そのものをかえる大きな改訂を行った。その骨子は,①解剖学と生理学の融合,②器官系を有機的に結びつけた章構成,③全ページのカラー化であったが,幸いにも高い評価を得て,多くの人たちに受け入れられることとなった。
今回の改訂では,解剖学と生理学の内容をより洗練させ,学習者に使いやすいという本書の特徴をさらに強化するとともに,医療専門職の将来のあり方を見すえて新しい内容を付け加えた。大きな変更点は,①体表から見た人体の構造についての章を新しく加えたこと,②循環器と呼吸器についての章を分離したこと,③本文中の図をより精緻で分かりやすいものに差しかえたこと,である。さらに,学習の幅を広めるコラム(ZOOM UP)も4割ほど追加をした。また,本文中の図によって十分な学習効果が得られると判断して,口絵の解剖写真は省くことにした。前回および今回の改訂を通じてとくに心がけたのは,内容が正確であるのはもちろんのこと,解剖学と生理学を融合させて人体の構造と機能が平易に学習できること,臨床的な視点をいかして学習者の動機付けをはかることである。
本書の執筆は,前回の改訂から解剖学を担当する坂井と,生理学を担当する岡田が,編集部と緊密な打合せのもとに行っている。もともと思考の流れが違う解剖学者と生理学者の記述を綱渡りのごとく橋渡しをして違和感なく融合させた編集部の努力に敬意を表したい。伝統をふまえて新しい発展を目ざしている本書が,医療のあらゆる分野で幅広く活用されることを願っている。今後とも忌憚のないご意見,ご批判,ご叱正をお願いする次第である。
2008年11月
坂井建雄 岡田隆夫
目次
開く
序章 人体の構造と機能を学ぶために
第1章 解剖生理学を学ぶための基礎知識
A 人体とはどのようなものか
B 人体の素材としての細胞・組織
C 構造と機能からみた人体
第2章 栄養の消化と吸収
A 口・咽頭・食道の構造と機能
B 腹部消化管の構造と機能
C 膵臓・肝臓・胆嚢の構造と機能
D 腹膜
第3章 呼吸と血液のはたらき
A 呼吸器の構造
B 呼吸
C 血液
第4章 血液の循環とその調節
A 循環器系の構成
B 心臓の構造
C 心臓の拍出機能
D 末梢循環系の構造
E 血液の循環の調節
F リンパとリンパ管
第5章 体液の調節と尿の生成
A 腎臓
B 排尿路
C 体液の調節
第6章 内臓機能の調節
A 自律神経による調節
B 内分泌系による調節
C 全身の内分泌腺と内分泌細胞
D ホルモン分泌の調節
E ホルモンによる調節の実際
第7章 からだの支持と運動
A 骨格とはどのようなものか
B 骨の連結
C 骨格筋
D 体幹の骨格と筋
E 上肢の骨格と筋
F 下肢の骨格と筋
G 頭頸部の骨格と筋
H 筋の収縮
第8章 情報の受容と処理
A 神経系の構造と機能
B 脊髄と脳
C 脊髄神経と脳神経
D 脳の高次機能
E 運動機能と下行伝導路
F 感覚機能と上行伝導路
G 眼の構造と視覚
H 耳の構造と聴覚・平衡覚
I 味覚と嗅覚
J 疼痛(痛み)
第9章 外部環境からの防御
A 皮膚の構造と機能
B 生体の防御機構
C 体温とその調節
第10章 生殖・発生と老化のしくみ
A 男性生殖器
B 女性生殖器
C 受精と胎児の発生
D 成長と老化
第11章 体表からみた人体の構造
巻末資料 解剖学によく出る漢字と概念
解剖生理学を学ぶための化学の基礎知識
索引
第1章 解剖生理学を学ぶための基礎知識
A 人体とはどのようなものか
B 人体の素材としての細胞・組織
C 構造と機能からみた人体
第2章 栄養の消化と吸収
A 口・咽頭・食道の構造と機能
B 腹部消化管の構造と機能
C 膵臓・肝臓・胆嚢の構造と機能
D 腹膜
第3章 呼吸と血液のはたらき
A 呼吸器の構造
B 呼吸
C 血液
第4章 血液の循環とその調節
A 循環器系の構成
B 心臓の構造
C 心臓の拍出機能
D 末梢循環系の構造
E 血液の循環の調節
F リンパとリンパ管
第5章 体液の調節と尿の生成
A 腎臓
B 排尿路
C 体液の調節
第6章 内臓機能の調節
A 自律神経による調節
B 内分泌系による調節
C 全身の内分泌腺と内分泌細胞
D ホルモン分泌の調節
E ホルモンによる調節の実際
第7章 からだの支持と運動
A 骨格とはどのようなものか
B 骨の連結
C 骨格筋
D 体幹の骨格と筋
E 上肢の骨格と筋
F 下肢の骨格と筋
G 頭頸部の骨格と筋
H 筋の収縮
第8章 情報の受容と処理
A 神経系の構造と機能
B 脊髄と脳
C 脊髄神経と脳神経
D 脳の高次機能
E 運動機能と下行伝導路
F 感覚機能と上行伝導路
G 眼の構造と視覚
H 耳の構造と聴覚・平衡覚
I 味覚と嗅覚
J 疼痛(痛み)
第9章 外部環境からの防御
A 皮膚の構造と機能
B 生体の防御機構
C 体温とその調節
第10章 生殖・発生と老化のしくみ
A 男性生殖器
B 女性生殖器
C 受精と胎児の発生
D 成長と老化
第11章 体表からみた人体の構造
巻末資料 解剖学によく出る漢字と概念
解剖生理学を学ぶための化学の基礎知識
索引
正誤表
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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。
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