クリティカルケア看護のQ&A
クリティカルケア看護のポイントをつかむ1冊
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クリティカルな状態にある患者に対する看護、さらに家族に対するケアについて、Q&A方式で解説。クリティカルケア看護とは何か?から始まり、各系統別に今さら聞けない基本的な質問から、具体的な処置に関する質問まで、合計103の質問があげられている。質問に対する答えを簡潔に示した後、ポイントとなる内容(疾患のメカニズムや観察のポイント、検査・治療・手技など)を解説し、最後に看護のポイントを示した。
発行 | 2006年06月判型:B5頁:256 |
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ISBN | 978-4-260-00267-7 |
定価 | 2,860円 (本体2,600円+税) |
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- 書評
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第1章 クリティカルケア看護とは
第2章 循環機能にかかわるクリティカルケア看護
第3章 呼吸機能にかかわるクリティカルケア看護
第4章 脳神経機能にかかわるクリティカルケア看護
第5章 消化機能にかかわるクリティカルケア看護
第6章 腎・代謝機能にかかわるクリティカルケア看護
第7章 外傷・熱傷のクリティカルケア看護
第8章 クリティカルケア看護における日常生活援助
第9章 患者や家族の心理的ケア
第10章 その他のクリティカルケア看護
索引
第2章 循環機能にかかわるクリティカルケア看護
第3章 呼吸機能にかかわるクリティカルケア看護
第4章 脳神経機能にかかわるクリティカルケア看護
第5章 消化機能にかかわるクリティカルケア看護
第6章 腎・代謝機能にかかわるクリティカルケア看護
第7章 外傷・熱傷のクリティカルケア看護
第8章 クリティカルケア看護における日常生活援助
第9章 患者や家族の心理的ケア
第10章 その他のクリティカルケア看護
索引
書評
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「クリティカルケア看護」とは
書評者: 明神 哲也 (慶應義塾大学大学院修士課程・医療マネジメント/重症集中ケア認定看護師)
クリティカルケア看護という言葉が使われだしてからまだ日が浅い。それゆえクリティカルケア看護というと集中治療室や救命救急センターなど急性期患者を対象とした領域での看護というイメージが大きい。本書はまさにこれらの領域の臨床現場で,日ごろ教育されているポイントを中心に記述されている。もちろん専門的医学知識のみでなく,看護の視点で書かれている点も,おそらくこれらの領域で勤務している看護師にとっては,理解しやすい構成であろう。
またクリティカルケア看護の領域では,専門的で高度な医療が行われており,これらは各施設により異なり,また対象とする疾患や患者によっても違いがある。それゆえにQ&A方式で記載されている点は,必要とされる知識を短期に理解し,習得するために有効である。本書を読まれたうえで,確かな知識を持ち,臨床現場で患者観察や行っているケアの効果がどうであったかを確認していくことで,これらの知識が確かな技術として備わることであろう。
また今日では,当たり前のように一般病棟での血液濾過の実施や人工呼吸器使用がされるようになってきてもいる。それゆえに今まで集中治療室や救命の領域に限られていた技術や治療のなかには,これから一般化していくものも少なくないであろう。このような患者が急性化した時などは,まさにクリティカルケア看護の本領発揮の場面である。
そのような視点で考えた時,本書は別の要素を帯びてくる。つまりクリティカルケア看護をより広義にとらえた場合である。集中治療室や救命救急センターの後方病棟や術後患者を受け入れる病棟での看護でも本書は役立つであろう。記述されている内容は,各々の領域での観察や行っているケアや処置の,「なぜ」を解き明かしていく糸口として端的にそれらを示している。また日常生活援助や患者家族の心理的ケアなどの章は,簡潔かつ的確にまとめられており,これらの病棟で勤務している看護師にも十分に役立つ知識であろう。
もちろん本書の内容だけで知識や技術が完結されることはない。本書のQ&Aから始まり,さらなる専門書や高度な知識や技術を深めていきたい方には,ステップとして是非とも必読していただき,臨床現場で活用していただきたい。
クリティカルケアの疑問に答える便利な一冊 (雑誌『看護管理』より)
書評者: 中村 惠子 (札幌市立大学副学長・看護学部長)
◆クリティカルケアに必要なことをピックアップ
国の制度である医療の仕組みが大きく変化している今日,一般病院は急性期病院化し,すべての看護単位ではクリティカルケアについて理解・実践ができる体制整備が求められています。診療報酬改正により患者数に対する看護師数は本年2006(平成18)年4月から大幅に引き上げられ,本書が出版された6月頃には,多くの看護部長から「看護師を増員する」「確保できないでいる」「中途採用者探しに奔走している」という声が寄せられています。
このように全看護単位がクリティカルケア化しつつあるとき,病院ではゆっくりと看護師を教育する余裕もなくなってしまいます。そのような時には必要なことをピックアップして教え,覚えることができる,Q&A方式の本を活用するのが手っ取り早いでしょう。
本書の構成は,まず第1章で,Q1「クリティカルケア看護はどのような人たちを対象にしますか?」,Q2「クリティカルケア看護はどこで実施されますか?」,Q3「クリティカルケア看護の役割は何ですか?」の3つのQuestionに対するAnswerとして,クリティカルケア看護の概要をおさえてあります。
そして第1章の3つのQuestionに始まり,第2章は循環機能に関わるクリティカルケア看護;13,第3章は呼吸機能に関わるクリティカルケア看護;14,第4章は脳神経機能にかかわるクリティカルケア看護;13,第5章は消化機能にかかわるクリティカルケア看護;14,第6章は腎・代謝機能にかかわるクリティカルケア看護;7,第7章は外傷・熱傷のクリティカルケア看護;8,第8章はクリティカルケア看護における日常生活援助;10,第9章は患者や家族の心理的ケア;10,第10章はその他のクリティカルケア看護;10,で構成され,総計102のQuestionとAnswerが記載されています。
◆基本をおさえたQuestionと簡潔な解説
Questionは基本的な項目が多く,初心者の看護師,クリティカルケア看護部門へ異動になった看護師,あるいはその人たちを指導する先輩看護師が確認するためにも十分活用ができる内容になっています。各々のQuestionはAnswer,解説,看護のポイントの順に記され,2・3ページで簡潔に解説され,章ごとに参考文献・引用文献も提示されているので,看護師の皆さんが実践中疑問に感じたとき,そのQuestionを引き出してすぐに調べられるので,手もとにあると便利な一冊でしょう。
安全な医療提供・看護は最重要課題です。最も患者の近くにいる看護師の安全確認は,365日24時間のなかですべての行為に求められている一方,人間である看護師は完璧にはなりえません。ですから,何か気づいたとき調べられるように,必要な参考書として本書を手もとに置いて,いつでも確認できるようにしておきたいものです。
(『看護管理』2006年10月号掲載)
書評者: 明神 哲也 (慶應義塾大学大学院修士課程・医療マネジメント/重症集中ケア認定看護師)
クリティカルケア看護という言葉が使われだしてからまだ日が浅い。それゆえクリティカルケア看護というと集中治療室や救命救急センターなど急性期患者を対象とした領域での看護というイメージが大きい。本書はまさにこれらの領域の臨床現場で,日ごろ教育されているポイントを中心に記述されている。もちろん専門的医学知識のみでなく,看護の視点で書かれている点も,おそらくこれらの領域で勤務している看護師にとっては,理解しやすい構成であろう。
またクリティカルケア看護の領域では,専門的で高度な医療が行われており,これらは各施設により異なり,また対象とする疾患や患者によっても違いがある。それゆえにQ&A方式で記載されている点は,必要とされる知識を短期に理解し,習得するために有効である。本書を読まれたうえで,確かな知識を持ち,臨床現場で患者観察や行っているケアの効果がどうであったかを確認していくことで,これらの知識が確かな技術として備わることであろう。
また今日では,当たり前のように一般病棟での血液濾過の実施や人工呼吸器使用がされるようになってきてもいる。それゆえに今まで集中治療室や救命の領域に限られていた技術や治療のなかには,これから一般化していくものも少なくないであろう。このような患者が急性化した時などは,まさにクリティカルケア看護の本領発揮の場面である。
そのような視点で考えた時,本書は別の要素を帯びてくる。つまりクリティカルケア看護をより広義にとらえた場合である。集中治療室や救命救急センターの後方病棟や術後患者を受け入れる病棟での看護でも本書は役立つであろう。記述されている内容は,各々の領域での観察や行っているケアや処置の,「なぜ」を解き明かしていく糸口として端的にそれらを示している。また日常生活援助や患者家族の心理的ケアなどの章は,簡潔かつ的確にまとめられており,これらの病棟で勤務している看護師にも十分に役立つ知識であろう。
もちろん本書の内容だけで知識や技術が完結されることはない。本書のQ&Aから始まり,さらなる専門書や高度な知識や技術を深めていきたい方には,ステップとして是非とも必読していただき,臨床現場で活用していただきたい。
クリティカルケアの疑問に答える便利な一冊 (雑誌『看護管理』より)
書評者: 中村 惠子 (札幌市立大学副学長・看護学部長)
◆クリティカルケアに必要なことをピックアップ
国の制度である医療の仕組みが大きく変化している今日,一般病院は急性期病院化し,すべての看護単位ではクリティカルケアについて理解・実践ができる体制整備が求められています。診療報酬改正により患者数に対する看護師数は本年2006(平成18)年4月から大幅に引き上げられ,本書が出版された6月頃には,多くの看護部長から「看護師を増員する」「確保できないでいる」「中途採用者探しに奔走している」という声が寄せられています。
このように全看護単位がクリティカルケア化しつつあるとき,病院ではゆっくりと看護師を教育する余裕もなくなってしまいます。そのような時には必要なことをピックアップして教え,覚えることができる,Q&A方式の本を活用するのが手っ取り早いでしょう。
本書の構成は,まず第1章で,Q1「クリティカルケア看護はどのような人たちを対象にしますか?」,Q2「クリティカルケア看護はどこで実施されますか?」,Q3「クリティカルケア看護の役割は何ですか?」の3つのQuestionに対するAnswerとして,クリティカルケア看護の概要をおさえてあります。
そして第1章の3つのQuestionに始まり,第2章は循環機能に関わるクリティカルケア看護;13,第3章は呼吸機能に関わるクリティカルケア看護;14,第4章は脳神経機能にかかわるクリティカルケア看護;13,第5章は消化機能にかかわるクリティカルケア看護;14,第6章は腎・代謝機能にかかわるクリティカルケア看護;7,第7章は外傷・熱傷のクリティカルケア看護;8,第8章はクリティカルケア看護における日常生活援助;10,第9章は患者や家族の心理的ケア;10,第10章はその他のクリティカルケア看護;10,で構成され,総計102のQuestionとAnswerが記載されています。
◆基本をおさえたQuestionと簡潔な解説
Questionは基本的な項目が多く,初心者の看護師,クリティカルケア看護部門へ異動になった看護師,あるいはその人たちを指導する先輩看護師が確認するためにも十分活用ができる内容になっています。各々のQuestionはAnswer,解説,看護のポイントの順に記され,2・3ページで簡潔に解説され,章ごとに参考文献・引用文献も提示されているので,看護師の皆さんが実践中疑問に感じたとき,そのQuestionを引き出してすぐに調べられるので,手もとにあると便利な一冊でしょう。
安全な医療提供・看護は最重要課題です。最も患者の近くにいる看護師の安全確認は,365日24時間のなかですべての行為に求められている一方,人間である看護師は完璧にはなりえません。ですから,何か気づいたとき調べられるように,必要な参考書として本書を手もとに置いて,いつでも確認できるようにしておきたいものです。
(『看護管理』2006年10月号掲載)
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