医学界新聞

書評

2020.04.27



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国家試験合格体験記
『看護医学電子辞書』をフル活用して実習も国試もラクラクのりきる!


 この春,第109回看護師国家試験に合格した山下聡子さん。社会人を10年経験してから看護専門学校に入学した彼女は2児の母でもある。多忙の中,家庭と勉強をどのように両立してきたのか。実習中や国家試験(以下,国試)の直前にも睡眠時間は全く削らなかったという効率的な勉強法を教えてもらった。

『電子辞書』がなければ学生生活はなりたちませんでした
山下聡子さん
金沢医療技術専門学校卒
心臓血管センター金沢循環器病院


──さっそくですが,どんな勉強をしてきたのか教えてください。

山下 私の勉強法は非常にシンプルです。『医学書院看護師国家試験問題集(以下,問題集)』を科ごとにわけ,レジュメなどを加えてまとめたファイル(写真1)を2年生の夏休みに作り,その後は国試直前まで,『看護医学電子辞書(以下,電子辞書)』を使ってどんどん調べ進め,理解を深めていきました。

写真1 『看護医学電子辞書』で調べた内容を付箋で貼った勉強ファイル。これは消化器のもの。(クリックで拡大)

 私は家庭もあるので,なるべくゆとりをもって国試対策をしたいと思い,早めに着手することで学習量を分散させて省エネで国試対策をしていくよう心がけました。早めに取り組むことで国試問題の全体像を把握することもでき,問題に慣れることができました。

 特に,多くの方が苦労する実習やレポート課題は『電子辞書』のおかげでラクラク乗り切れました。実習中も21~22時には寝て十分な睡眠時間を確保していました。

──実習中は,ポケットに常に『電子辞書』を入れていたそうですね。

山下 『電子辞書』なら,病棟でもどこでも,わからないことがあったときサッと出してすぐに調べられます。病棟ではスマホの使用は禁じられていますが,『電子辞書』はOKでした。

 私の場合は,病名や病態をキーワードに調べることが多かったのですが,看護ケアが紐づいて表示されて役立ちました。検査値はもちろん,図表や動画が収録されている点もありがたいです(写真2)。

写真2 『看護医学電子辞書』には動画も収録されており,山下さんはその日実施する実技はあらかじめ動画で確認していたという。「1年生の授業で習ってから,実習で実践するまでは期間がある。やり方は教科書にも書いてあるが,動画のほうがわかりやすい」とのこと。(クリックで拡大)

──『電子辞書』はコンパクトで持ち運びやすいですし,調べる速度も速いですね。

山下 専門辞書が入っているので正確な情報を必要とする専門職としても安心できます。指導者からの質問に答えるときや関連図を書くときには,教科書や辞典ベースの知識のほうが間違いがないですよね。『電子辞書』で時短できた私は,周囲が実習記録の作成をしている間に国試勉強をしていました。

授業や実習を国試に活かす

──国試勉強はどのようにしていたのですか?

山下 実習にも該当科のファイルを持って行きました。お昼休みなどの隙間時間に関連科の国試勉強をし,その日のうちに復習をしました。知識の確認と定着は常に学校や実習先でしていたので,家ではほとんど勉強しませんでした。

──日頃から国試と紐づけて勉強していたのですね。

山下 「実習も国試勉強のうち」です。実習で得た知識を国試に結び付けると理解しやすく忘れにくいです。

 世代的に本をあまり読まなくて文章を書くのが苦手な人が多いと思うのですが,「記録のポイントがわからない」「指導者や教員に何度も突き返される」そういう人こそ『電子辞書』を活用するといいと思います。『電子辞書』で分からない用語や疾患,病態を調べれば,根拠のある具体的なレポート作成が可能です。

「理解」すれば知識は定着する

──数ある書籍の中で『医学書院看護師国家試験問題集』を選んだ決め手は?

山下 「国試は教科書から出る」と先生は言っていました。教科書を刊行している医学書院なので問題集にも信頼感があります。実際に国試に受かった先生や先輩が使っていた事実も信頼できた要因です。

──『問題集』は3回解くことが勧められています。

山下 私は2年生の夏休みと3年生に2周ずつしました。

山下さんの勉強スケジュール

──2年生の段階ではまだ習っていないことも多くありませんでしたか?

山下 答えがわかるものはごく一部ですが,目を通すことで予習になります。2年時は,見たことのない言葉をなくし目を慣れさせることを目的にしました。授業で出てきたときに国試の出題を思い出すので記憶に残りやすくなるんです。学校のテストも国試で大事なところを出題しますから,テスト勉強にもなります。医学書院の『問題集』は解説が充実しており,理解が進みます。

──『問題集』の解説だけでは理解しきれない部分は?

山下 『電子辞書』で調べ,付箋に書いてファイルの該当箇所に貼っていきました。それでもわからない部分は教科書に立ち返りました。

 私は,単なる暗記は行わず,わからない問題はなぜそうなるのか理解することを重視しました。3年生になってからは,一度解けた問題も各正答肢・誤答肢がなぜ正しいのか間違っているのか,完全に腑に落ちるまで徹底的に調べていきました。用語の理解は国試ではとても重要だと思います。

──国試直前に焦ることは?

山下 模試でも常に合格ラインでしたし,慌てることはありませんでした。ファイルを見ると「これだけやった」という安心感につながります。達成感が視覚的に得られるのは紙媒体ならではです。

 『問題集』を解き『電子辞書』で調べる。シンプルですが継続することで必ず知識の定着につながります。皆さんにもお勧めしたいです。

POINT

①早めに着手
②授業や実習の復習に『医学書院看護師国家試験問題集』を活用
③わからない用語は『看護医学電子辞書』ですぐ調べる

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