医学界新聞

2017.10.02



日野原先生が選ぶ
「医学生のためのベッドサイド・ライブラリー」


 日野原先生のロールモデルであるW.オスラーは,「諸君の仕事のゆうに3分の1は,専門書以外の範疇に入るものである」として,よい医師になるためには,医学の実地教育だけではなく人文教育の修得も必要であると説いています。そして医学生に対し,就寝前の30分間は必ず本を読むように勧め,「医学生のためのベッドサイド・ライブラリー」を挙げました。

 日野原先生もオスラーに倣い,ご自身のベッドサイド・ライブラリーを事あるごとに紹介しました。ここでは医学生向けに,「医学を志すものとして,基礎としてのリベラル・アーツが体得されるように」との意図で選んだ10冊を再掲します(初出:本紙第2384号)。

1)W.オスラー 『平静の心』 (日野原重明・仁木久恵訳,医学書院)
2)細川宏 『病者・花(細川宏遺稿詩集)』 (現代社)
3)A. M.リンドバーグ 『海からの贈物』 (吉田健一訳,新潮文庫)
4)V. E.フランクル 『それでも人生にイエスと言う』 (山田邦男・松田美佳訳,春秋社)
5)S.クイン 『マリー・キュリー』 (田中京子訳,みすず書房)
6)E.フロム 『愛するということ』 (懸田克躬訳,紀伊國屋書店)
7)夏目漱石 『思い出す事など』 (岩波文庫)
8)E. H.エリクソン,他 『老年期――生き生きしたかかわりあい』 (朝長正徳・朝長梨枝子訳,みすず書房)
9)神谷美恵子 『生きがいについて』 (みすず書房)
10)P. A.タマルティ 『よき臨床医をめざして――全人的アプローチ』 (日野原重明・塚本玲三訳,医学書院)

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