医学界新聞

2017.09.04



外来診療を劇的に変える 総合診療教育ライブ!

『総合診療』誌リニューアル記念セミナー開催


 月刊誌『総合診療』(医学書院)が本年1月号から大きくリニューアルしたことを記念したセミナーが6月25日,医学書院本社にて行われた。「外来診療を劇的に変える 総合診療教育ライブ!」と題した本セミナーでは,松村真司氏(松村医院),藤沼康樹氏(医療福祉生協連家庭医療学開発センター),徳田安春氏(臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄),山中克郎氏(諏訪中央病院)の4人の総合診療医が講師を務めた。医学生からベテラン医師まで幅広い年齢層の参加者が全国各地から集まり,4時間にわたる熱いセッションとなった。

 初めに,山中氏による「Dr. 山中のダイナマイトレクチャー!『攻める問診』」が行われた。実際の腹痛症例を提示しながら,痛みの振幅・持続時間の聞き方など,外来診療で困ることの多い場面でも診断につなげる問診のコツが語られた。

 続く「Dr. 藤沼&Dr. 松村の外来診療アナトミー!」は,事前に寄せられた困難事例をフロアの参加者と共に考える双方向形式で進められた。また後半は,松村氏が自身の実際の診察風景を動画で紹介し,藤沼氏がそれに対しコメント(写真)。参加者は日頃,他の医師の診察風景を見ることが少ないこともあってか,真剣に動画を見つめながらメモをとっていた。

写真 藤沼氏(左)と松村氏の講義

 最後に「Dr. 徳田の闘魂外来フィジカルデモ!」では,COPD症例を題材に,外来でHistory(病歴聴取)とPhysical(身体診察)を使いこなすポイントが解説された。徳田氏は実演も交えながら診察法を具体的に指導した。

 異なるフィールドで活躍する講師による今回のセミナーは,今まさに求められている“ジェネラルに診る総合診療医”にピッタリのレクチャーとなったようだ。

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