医学界新聞

2008.07.14



介護予防で活躍するPTを養成
――平成20年度介護予防研修会開催される


 社団法人日本理学療法士協会が主催する「平成20年度介護予防研修会」が6月12-14日の3日間,臨床福祉専門学校(東京都江東区)にて開催された。

 本研修会は,(1)介護予防事業における即戦力を持つ理学療法士の養成,(2)介護予防事業における理学療法士による効果の検証,を目的として2005年より毎年開催されている。すでに約1500名の理学療法士が本研修会を修了し,「認定理学療法士(介護予防)」の認定証が交付されている。今回の研修会でも,全国から介護予防に関心を持つ約150名の理学療法士が参加し,講義に熱心に耳を傾けていた。

 介護保険制度は,2006年度の改正により予防重視型のシステムへと転換され,地域高齢者の生活機能の維持・向上を支援していく専門職として,理学療法士の活躍する場は今後確実に広まっていくものと思われる。日本理学療法士協会では,介護予防事業の「運動器の機能向上」の効果に関して,運動機能の評価だけでなく高齢者が活動的な地域生活の営みを獲得できたか,という視点からも評価するアセスメントセット(E-SAS;Elderly Status Assessment Set)を「平成19年度老人保健事業推進費等補助金」の交付を受けて開発し,今回の研修会でもその有用性についての報告がなされた。

 なお,今年度の第2回研修会は9月11-13日に麻生リハビリテーション専門学校(福岡県福岡市)にて開催予定である。

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