『今日の治療指針』を長年にわたってご愛用いただいている皆様の声をご紹介します。
私の専門は循環器内科ですが,在宅医療を始めるにあたって,いわゆるプライマリケアの部分も幅広く診察するスキルが求められるようになりました。 在宅医療の現場では,特に高齢者は複数の疾患を持ち合わせているケースが多く,グループ診療による連携が欠かせません。 本書では,それぞれの専門医に引き継ぐまでの診察に必要な情報がほぼ網羅されています。また,専門書を紐解く場合も,どういった視点で読めばいいかがわかります。
本書の特徴は,プラクティカルな視点で書かれていること。「患者説明のポイント」「処方例」といった項目は,専門書を見ても逆に分からないこともあり, 幅広く診察する私達には,大変重宝しています。
2014年版から無料付録・電子版によって,タブレット端末でも本書を読めるようになりました。 在宅医療に従事する医師としては,大変有り難いことです。 訪問診療では移動にあたって,いかに携帯物の容積を減らすかということが大切です。本書は情報量に比例して厚みもありますから, その点が持ち運びには不便でした。これがタブレット端末に収まるというのは,非常に画期的なことです。
診察の途中や前後に調べたいことがいくつか出てきます。そのような場合でも知りたい情報をその場で調べて対応できます。 収録内容がデータベース化されていますので,キーワード検索を使えば効率的に調べられることも魅力です。 何よりも,内容が充実しているのに持ち運びの際に重くないのが一番助かります。