JJNスペシャル No.80
2007年 06月号

シリーズ JJNスペシャル
ISSN 0912-3741
定価 2,860円 (本体2,600円+税)

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著:大谷 道輝 東京逓信病院薬剤部副薬剤部長

 ナースがかかわるヒヤリハット事例で,最も多いのは薬剤に関連するものです。そのほとんどは,与薬の場面で起こっています。でも,数え切れない薬剤の名前や特徴をぜんぶ覚えておくのは難しい……。そこで本書では,最低限知っておいてほしい薬の知識を「剤形別」にまとめました。各剤形の「基本」「管理」「実践」について網羅的に学べます。
 剤形の特徴を学ぶことは,「薬はどのように効くのか」という最も重要な薬理の理解を助けてくれます。管理・与薬の細かな疑問にもQ&Aで答えました(たとえば,坐剤が途中排泄されてしまったら,あなたはどうしますか? 「常温」って何℃で保存することか知っていますか?)。よくあるヒヤリハット事例も各章で紹介しています。薬について,まずは“カタチ”から学んでみましょう。与薬事故防止,服薬指導に今日から役立つ内容です。



正誤表
書評(雑誌『薬局』Vol.58 No.11より)
 書評者:黒山 政一(北里大学東病院 薬剤部長)
◆週刊医学界新聞2758号掲載
 【対談】学生のうちに知っておきたい臨床で役立つ薬の知識



【CONTENTS】

本書を読まれるみなさんへ

■I.なぜいろいろな剤形があるのか
剤形の基礎知識
剤形と吸収経路
吸収経路と利用率

■II.錠剤・カプセル剤
(1)錠剤・カプセル剤の「基本編」
錠剤・カプセル剤の利点と欠点
錠剤・カプセル剤の“効き方”(体内動態)と“運命”(吸収経路)
錠剤・カプセル剤の種類
舌下錠の基礎知識
徐放性製剤の基礎知識
錠剤・カプセル剤の副作用
 Q1 錠剤・カプセル剤には,どんな種類があるの?
 Q2 「舌下錠」は,なぜ飲み込んではいけないの?
 Q3 「徐放性製剤」って何?
 Q4 錠剤・カプセル剤を少量の水で飲むと副作用の原因になるの?

(2)錠剤・カプセル剤の「管理編」
錠剤・カプセル剤の保存方法
錠剤・カプセル剤の管理
 Q5 錠剤・カプセル剤の保存上の注意はありますか?
 Q6 特別な管理が必要な錠剤・カプセル剤はありますか?

(3)錠剤・カプセル剤の「実践編」
錠剤・カプセル剤の与薬方法
錠剤・カプセル剤の相互作用
 Q7 水以外で飲んではいけない薬があるの?
 Q8 食前・食後の違いはどうして?
 Q9 つぶして飲んではいけない錠剤があるの?
 CAUTION 「トローチ剤」は使いすぎに注意

■III.散剤・顆粒剤(粉薬)
(1)散剤・顆粒剤の「基本編」
散剤・顆粒剤の“効き方”(体内動態)と“運命”(吸収経路)
散剤・顆粒剤の利点と欠点
「粉薬」の種類
散剤・顆粒剤の配合変化
散剤の調製の知識
 Q1 散剤,顆粒剤,細粒剤の違いは何ですか?
 Q2「ドライシロップ」って何?
 Q3 同じ処方内の散剤・顆粒剤が,別々に包装されていることがあるのはなぜですか?
 Q4 処方量と実際の量が異なる散剤があるのはなぜですか?
 CAUTION 投与量が少なく,治療域の狭い薬物に注意/「手書き」はこわい!

(2)散剤・顆粒剤の「管理編」
散剤・顆粒剤の保存方法
散剤・顆粒剤の使用期限
散剤・顆粒剤の管理
 Q5 散剤・顆粒剤の保存上の注意はありますか?
 Q6 散剤・顆粒剤はどうやって識別するの?

(3)散剤・顆粒剤の「実践編」
散剤・顆粒剤の与薬方法
 Q7 散剤・顆粒剤は,何に溶かすとよいですか?
 Q8 嚥下能力の低い患者さんに,粉薬を飲ませるには?
 Q9 経腸栄養剤の経管投与における閉塞を予防するには?
 Q10 経管投与できない散剤・顆粒剤もあるの?

■IV坐剤
(1)坐剤の「基本編」
坐剤の利点と欠点
坐剤の“効き方”(体内動態)
坐剤の“運命”(吸収経路)
坐剤の副作用
 COLUMN 手術前の抗血小板薬・抗凝固薬の服用中止時期
 Q1 坐剤は,錠剤より効くの?
 Q2 坐剤は副作用が少ないの?
 CAUTION インテバン坐剤は解熱には使えない
  /ボルタレン坐剤,メチロン坐剤は「解熱」の最終兵器

(2)坐剤の「管理編」
坐剤の保存方法
坐剤の使用期限
坐剤の管理
 Q3 坐剤はすべて冷蔵庫で保存する?
 Q4 坐剤の使用期限は?
 Q5 特別に管理すべき坐剤はありますか?

(3)坐剤の「実践編」
坐剤の与薬方法
坐剤の相互作用
 Q6 途中で排泄されたらどうするの?
 Q7 複数種の坐剤を併用する場合,与薬する順に注意すべき組み合わせはありますか?
 Q8 坐剤は一度に何個くらいまで投与可能ですか?
 Q9 一度溶けてしまった坐剤の使用は可能ですか?
 Q10 人工肛門の患者さんにも坐剤は有効ですか?

■V.内用水剤
(1)内用水剤の「基本編」
内用水剤の利点と欠点
内用水剤の種類
内用水剤の“効き方”(体内動態)と“運命”(吸収経路)
内用水剤の副作用
内用水剤の配合変化
内用水剤の調製の知識
 Q1 内用水剤にはいろいろな種類があるの?
 Q2 内用水剤は,錠剤や粉薬よりも効き目がはやいの?
 Q3 同じ処方内の内用水剤が別々に調製されていることがあるのはなぜですか?
 Q4 処方量と実際の量が異なる場合があるのはなぜですか?

(2)内用水剤の「管理編」
内用水剤の保存方法・1
内用水剤の保存方法・2
 Q5 内用水剤は光に弱い?
 Q6 室温保存の内用水剤も,開封号は冷蔵庫に保存する?
 Q7 内用水剤はどうやって識別するの?

(3)内用水剤の「実践編」
坐剤の与薬方法
 Q8 内用水剤を正確に計量するポイントを教えてください

■VI.外用水剤(消毒薬と吸入液)
(1)外用水剤の「基本編」
消毒薬の副作用
 Q1 消毒薬にも副作用があるの?
 Q2 ガーゼなどの線維で効果が減じる消毒薬があるの?

(2)外用水剤の「管理編」
消毒薬の使用期限
吸入液の保存方法と使用期限
 Q3 消毒薬にも使用期限があるの?
 Q4 吸入液は保存方法に注意する?

(3)外用水剤の「実践編」
 Q5 同じ消毒薬でも,適用対象・適用部位によって希釈濃度が違うの?
 Q6 ヒビテン液は粘膜に使用できないの?
 Q7 イオウカンフルローションは朝・夕で使い方が異なる?

■VII.皮膚外用剤
(1)皮膚外用剤の「基本編」
皮膚外用剤の利点と欠点
皮膚外用剤の“効き方”(体内動態)
皮膚外用剤の“運命”(吸収経路)
皮膚外用剤の種類
軟膏剤の副作用
皮膚外用剤の相互作用
皮膚外用剤の禁忌
ステロイド外用剤の基礎知識
貼付剤の分類/貼付剤の副作用
経皮吸収型製剤の基礎知識
 COLUMN 入浴時,髪の毛から洗っていますか?
  /男性患者には石けんの使い方の指導を
 Q1 同じ皮膚外用剤でも,適用部位によって吸収率が違うの?
 Q2 「軟膏」と「クリーム」はどう違う?
 Q3 局所作用の軟膏剤には重篤な副作用はない?
 Q4 局所作用の皮膚外用剤にも「相互作用」があるの?
 Q5 「妊婦に禁忌」の皮膚外用剤を教えてください
 Q6 ステロイド外用剤のランクと副作用を教えてください
 Q7 「貼り薬」には副作用がないの?
 Q8 「TTS製剤」って何ですか? その特徴と注意点を教えてください

(2)皮膚外用剤の「管理編」
皮膚外用剤の保存方法
Q9 皮膚外用剤の保存上の注意はありますか?

(3)皮膚外用剤の「実践編」
皮膚外用剤の与薬方法
 Q10 軟膏やクリームの「塗る量」の目安を教えてください
 Q11 ステロイド外用剤を複数種処方された場合の「順番」を教えてください
 Q12 TTS製剤はどこに貼るの?
 Q13 TTS製剤が途中で剥がれてしまったらどうするの?
 Q14 フェンタニルパッチ切り替え時の注意点を教えてください

■VIII.吸入剤
(1)吸入剤の「基本編」
皮膚外用剤の利点と欠点
皮膚外用剤の“効き方”(体内動態)と“運命”(吸収経路)
吸入剤の種類
吸入剤の副作用
 Q1 吸入剤にはいろいろな種類があるの?
 Q2 吸入剤にも副作用があるの? 使用後に必ずうがいをするのはどうして?

(2)吸入剤の「管理編」
吸入剤の保存方法
 Q3 吸入剤の保存上の注意を教えてください

(3)吸入剤の「実践編」
吸入剤の与薬方法
 Q4 「スペーサー」って何?
 Q5 吸入剤は「何回」使えるの?

■IX.注射剤
(1)注射剤の「基本編」
注射剤の利点と欠点
注射剤の“運命”(吸収経路)
注射剤の“効き方”(体内動態)
 Q1 注射剤は,投与経路によって「効き方」が異なるの?
 Q2 注射剤は,投与経路によって「投与量」が異なるの?
 Q3 キシロカイン注射剤は,何種類もあるの?
 Q4 同じ薬でも,規格によって「適応」が異なるの?
 Q5 1つの略語で複数の薬品を表す場合があるの?
   1つの薬品で複数の略語をもつものがあるの?

(2)注射剤の「管理編」
注射剤の保存方法
注射剤の細菌汚染原因と防止策
注射剤の管理
注射剤の廃棄
 Q6 注射剤の保存上の注意を教えてください
 Q7 注射剤は「分割使用」してはいけないの?
 Q8 「取り違え」の多い注射剤を教えてください
 Q9 流しに捨ててはいけない注射剤を教えてください
 CAUTION 注射剤と「個人情報」

(3)注射剤の「実践編」
注射剤の投与方法
静脈注射の点滴速度
溶解液の選択
注射剤の溶解
注射剤の相互作用
輸液器材の選択
 Q10 静脈注射における「点滴速度」の注意点を教えてください
 Q11 何でも注射用蒸留水や生理食塩水で溶解すればいいの?
 Q12 加熱したり,超音波を照射したり,特別な溶解方法がある注射剤があるの?
   振ってはいけない注射剤があるの?
 Q13 必ず希釈しなければならない注射剤があるの?
 Q14 注射剤を混ぜてはいけないの?
 Q15 容器やチューブとも相互作用を起こすの?
 COLUMN 輸液のボトルに油性インクで書いてもいいの?

■X.点眼剤
(1)点眼剤の「基本編」
点眼剤の利点と欠点/点眼剤の“運命”(吸収経路)
点眼剤の種類
点眼剤の副作用
 CAUTION 点眼剤と抗真菌薬を間違えないで
 Q1 点眼剤にはいろいろな種類があるの?
 Q2 点眼剤にも全身性の副作用があるの?

(2)点眼剤「管理編」
点眼剤の使用期限
点眼剤の保存方法
 Q3 点眼剤の使用期間はどのくらい?
 Q4 点眼剤の保存上の注意を教えてください?

(3)点眼剤の「実践編」
点眼剤の与薬方法
 Q5 複数の点眼剤を用いる場合の「間隔」は?
 Q6 複数の点眼剤を用いる場合の「順序」は?

■XI.点耳剤
(1) 点耳剤の「基本編」
点耳剤の利点と欠点
点耳剤の“効き方”(体内動態)と“運命”(吸収経路)
点耳剤の副作用
点耳剤の種類
 Q1 点耳剤は,副作用が少ないの?
 Q2 点耳剤には,どんな種類があるの?
 CAUTION 薬剤性味覚障害
 COLUMN 嚥下障害の薬物療法

(2)点耳剤「管理編」
点耳剤の保存方法
 Q3 点耳剤の管理上の注意を教えてください

(3)点耳剤の「実践編」
点耳剤の与薬方法
点耳剤の禁忌
 Q4 「ていねい水」って何?
 Q5 点耳剤にも「禁忌」があるの?

■XII.点鼻剤
(1)点鼻剤の「基本編」
点鼻剤の利点と欠点
点鼻剤の“効き方”(体内動態)と“運命”(吸収経路)
点鼻剤の副作用
 Q1 点鼻剤は,副作用が少ないの?

(2)点鼻剤「管理編」
点鼻剤の保存方法/点鼻剤の使用期限
 Q2 点鼻剤の管理上の注意を教えてください

(3)点鼻剤の「実践編」
点鼻剤の与薬方法
点鼻剤の相互作用
 COLUMN フェロモンてなあに?
 Q3 特殊な使い方をする点鼻剤があるの?
 Q4 点眼や点耳にも使用する点鼻剤があるの?
 Q5 併用に注意すべき点鼻剤はありますか?
 COLUMN 点鼻剤のパウダースプレーの使用上の注意

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