看護データブック 第5版
臨地実習でも国家試験の勉強でも役に立つ
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本書では、看護に必要な検査値などの数値やアセスメントの基準を網羅しつつ、データの解釈や判断の基準などを簡潔に示している。今般第5版では、全体的にデータを更新するとともに、「がん看護学」のデータを充実させた。臨地実習や国家試験の勉強で参考になる1冊。
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序文
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第5版の序
本書は1998年に初版が発行されてから約20年を迎えることになります.この間,診断,検査技術や治療法の進歩はめざましく,本書では常に新たなデータとなるよう改訂を重ねてきました.このたびの改訂では,時代の変遷に伴う医療制度の変化を踏まえ,新たなガイドラインや診断基準を活用し,全体的にデータを刷新いたしました.
看護は対象者を総合的にとらえ,ウエルビーイングや生活の質(QOL)を高めることができるように支援することです.よりよいケア実践にはデータが不可欠です.データはそこに判断や解釈を加え,情報としてとらえることで意味をもちます.医療が高度化・複雑化すればするほど,学習者である学生や医療の受け手である対象者(患者・家族)の視点に立ったわかりやすい説明が重要になります.
本書が初版から重要視していることは,「わかりやすく簡単に理解できる」ことです.「データ」と「判断の基準と関連事項」をセットで示すことにより,短時間にデータの解釈ができ,ケア実践に結びつくように導いています.著者らの長年の経験を活かし,対象者に不可欠な検査値の説明,基準値を外れた対象者に必要な看護の基本,他の関連する検査データを記述しており,このことは本書の最大の特徴でもあります.インフルエンザなど感染症の対応や救急・クリティカル看護は時間との戦いでもあり,一刻も早い適切な判断が必要です.そのような時にも役立つ書です.
また,このほか第5版の特徴は大きく2点あります.
1点目は,目次構成(データの並び順)を基礎看護学,成人看護学,老年看護学,小児看護学,母性看護学,精神看護学,在宅看護,周手術期看護,救急看護学・クリティカルケア,がん看護学,リハビリテーション看護,保健・医療としてカリキュラムに合わせました.系統看護学講座シリーズとともに利用することでより理解が深まると確信しております.臨地実習場に持っていける大きさですので,タイムリーに辞書と同じような感覚で活用していただくことを願っています.
2点目は,がん看護学を成人看護学から独立させました.1981年からがんは死因の第一位であり,その対策は国をあげての課題になっております.チームアプローチの共通言語でもあるデータを把握し,判断できることは看護師としての役割を果たす上で重要な要素です.
学生だけでなく臨床現場で活用できるデータブックになっておりますので,本書を実践に活用した感想や課題など,忌憚のないご意見をお聞かせいただけるよう願っています.
最後になりましたが,改訂にあたり,企画から校正,出版まですべての段階がスムーズにいくようご支援をいただきました医学書院の藤居尚子氏と野中久敬氏に厚く御礼を申し上げます.
2017年1月吉日
神田清子 二渡玉江
本書は1998年に初版が発行されてから約20年を迎えることになります.この間,診断,検査技術や治療法の進歩はめざましく,本書では常に新たなデータとなるよう改訂を重ねてきました.このたびの改訂では,時代の変遷に伴う医療制度の変化を踏まえ,新たなガイドラインや診断基準を活用し,全体的にデータを刷新いたしました.
看護は対象者を総合的にとらえ,ウエルビーイングや生活の質(QOL)を高めることができるように支援することです.よりよいケア実践にはデータが不可欠です.データはそこに判断や解釈を加え,情報としてとらえることで意味をもちます.医療が高度化・複雑化すればするほど,学習者である学生や医療の受け手である対象者(患者・家族)の視点に立ったわかりやすい説明が重要になります.
本書が初版から重要視していることは,「わかりやすく簡単に理解できる」ことです.「データ」と「判断の基準と関連事項」をセットで示すことにより,短時間にデータの解釈ができ,ケア実践に結びつくように導いています.著者らの長年の経験を活かし,対象者に不可欠な検査値の説明,基準値を外れた対象者に必要な看護の基本,他の関連する検査データを記述しており,このことは本書の最大の特徴でもあります.インフルエンザなど感染症の対応や救急・クリティカル看護は時間との戦いでもあり,一刻も早い適切な判断が必要です.そのような時にも役立つ書です.
また,このほか第5版の特徴は大きく2点あります.
1点目は,目次構成(データの並び順)を基礎看護学,成人看護学,老年看護学,小児看護学,母性看護学,精神看護学,在宅看護,周手術期看護,救急看護学・クリティカルケア,がん看護学,リハビリテーション看護,保健・医療としてカリキュラムに合わせました.系統看護学講座シリーズとともに利用することでより理解が深まると確信しております.臨地実習場に持っていける大きさですので,タイムリーに辞書と同じような感覚で活用していただくことを願っています.
2点目は,がん看護学を成人看護学から独立させました.1981年からがんは死因の第一位であり,その対策は国をあげての課題になっております.チームアプローチの共通言語でもあるデータを把握し,判断できることは看護師としての役割を果たす上で重要な要素です.
学生だけでなく臨床現場で活用できるデータブックになっておりますので,本書を実践に活用した感想や課題など,忌憚のないご意見をお聞かせいただけるよう願っています.
最後になりましたが,改訂にあたり,企画から校正,出版まですべての段階がスムーズにいくようご支援をいただきました医学書院の藤居尚子氏と野中久敬氏に厚く御礼を申し上げます.
2017年1月吉日
神田清子 二渡玉江
目次
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基礎看護学に関するデータ
I 生活行動の援助に関するデータ
II 診療の介助に関するデータ
成人看護学に関するデータ
I 呼吸器に関するデータ
II 循環器に関するデータ
III 血液・造血器に関するデータ
IV 消化器に関するデータ
V 内分泌・代謝に関するデータ
VI 脳・神経に関するデータ
VII 腎・泌尿器に関するデータ
VIII 女性生殖器に関するデータ
IX 運動器に関するデータ
X アレルギー・膠原病・感染症に関するデータ
XI 皮膚に関するデータ
XII 眼に関するデータ
XIII 耳鼻咽喉に関するデータ
XIV 歯・口腔に関するデータ
老年看護学に関するデータ
小児看護学に関するデータ
I 小児の成長・発達に関するデータ
II 小児の生理に関するデータ
III 小児の生活に関するデータ
IV 小児の疾患や症状に関するデータ
母性看護学に関するデータ
I 妊娠期の身体的特性に関するデータ
II 妊娠期診察と保健に関するデータ
III 妊娠と胎児発育に関するデータ
IV 分娩期に関するデータ
V 産褥期に関するデータ
VI 新生児に関するデータ
精神看護学に関するデータ
在宅看護に関するデータ
周手術期看護に関するデータ
救急看護学・クリティカルケアに関するデータ
がん看護学に関するデータ
リハビリテーション看護に関するデータ
保健・医療に関するデータ
I 人口に関するデータ
II 世帯と世帯人員に関するデータ
III 人口動態に関するデータ
IV その他のデータ
索引
I 生活行動の援助に関するデータ
II 診療の介助に関するデータ
成人看護学に関するデータ
I 呼吸器に関するデータ
II 循環器に関するデータ
III 血液・造血器に関するデータ
IV 消化器に関するデータ
V 内分泌・代謝に関するデータ
VI 脳・神経に関するデータ
VII 腎・泌尿器に関するデータ
VIII 女性生殖器に関するデータ
IX 運動器に関するデータ
X アレルギー・膠原病・感染症に関するデータ
XI 皮膚に関するデータ
XII 眼に関するデータ
XIII 耳鼻咽喉に関するデータ
XIV 歯・口腔に関するデータ
老年看護学に関するデータ
小児看護学に関するデータ
I 小児の成長・発達に関するデータ
II 小児の生理に関するデータ
III 小児の生活に関するデータ
IV 小児の疾患や症状に関するデータ
母性看護学に関するデータ
I 妊娠期の身体的特性に関するデータ
II 妊娠期診察と保健に関するデータ
III 妊娠と胎児発育に関するデータ
IV 分娩期に関するデータ
V 産褥期に関するデータ
VI 新生児に関するデータ
精神看護学に関するデータ
在宅看護に関するデータ
周手術期看護に関するデータ
救急看護学・クリティカルケアに関するデータ
がん看護学に関するデータ
リハビリテーション看護に関するデータ
保健・医療に関するデータ
I 人口に関するデータ
II 世帯と世帯人員に関するデータ
III 人口動態に関するデータ
IV その他のデータ
索引