運動療法学 総論 第4版

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理学療法士が運動療法を行ううえで求められる知識や技術を学生向けに解説した教科書。すでに定評がある本書を「初学者がさらに学びやすく、より理解しやすく」という視点から見直し、情報を更新。最新のトピックも適宜織り込み、理学療法士にとって中心的テーマの1つである運動療法を概説する必携の1冊。
*「標準理学療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ 標準理学療法学 専門分野
シリーズ監修 奈良 勲
編集 吉尾 雅春 / 横田 一彦
発行 2017年01月判型:B5頁:312
ISBN 978-4-260-02786-1
定価 5,170円 (本体4,700円+税)
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第4版序

 本書は第3版を2010年に発行し,それから7年が経過したため,改訂を行うことになった.
 今回の改訂では読者が見やすいように,全編にわたってカラー化をはかった.本書に掲載されている内容は,初版以来,図表はもちろんだが,文章による解説こそがより充実したものを含んでいると自負している.しかし,学生にとってはこれが難解であるという印象を与えかねず,この改訂で視覚的要素に配慮したことにより,学生たちの理解を深める効果が得られればと期待している.
 また,初版発行から15年という時の流れのなかで,これまで本書に多大なご貢献をいただいた執筆者の一部を変更して企画・編集を進めさせていただいた.この改訂から編集者に横田一彦氏を加え,体制の充実をはかったのもその一環であり,執筆者の交代に伴い,一部内容の刷新も行った.特に近年,ニューロリハビリテーションという概念が定着してきたが,理学療法士の卒前・卒後教育において,それに応えうる“脳の教育”は十分になされてこなかったと感じている.そこで,この改訂では,理学療法士として備えるべき視点から「脳のシステム」について解説することにした.
 2001年の初版発行以来,本書は多くの学校でテキスト教材として採用されてきた.また,卒後も傍らに置いてあらためて振り返りが必要なときに参照し,安心が得られる書籍であるとの声も届いており,ありがたく,とても嬉しい評価をいただいてきた.これは理学療法の中心的存在である運動療法に関する基礎知識や考え方を,質・量ともに十分に盛り込むように編集を重ねてきた結果であろうと考えている.
 この15年間,理学療法をとりまく環境は目まぐるしく変化し続けてきた.こうした時代の移り変わりに呼応して本書も版を重ね,1つの歴史をつくってきた.今後は受験年代の減少も控えている.現状に慢心することなく本書をより魅力的な教科書とすることで,本書が教育環境整備の一助となることを期待している.

 2017年1月
 編集者を代表して
 吉尾雅春

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I 運動療法の概念
 第1章 運動療法の歴史
 第2章 運動療法とは何か

II 運動療法の基礎
 第1章 関節の構造と運動
 第2章 筋と筋収縮
 第3章 随意運動と運動制御の生理
 第4章 運動制御と運動学習
 第5章 運動と呼吸
 第6章 運動と循環
 第7章 運動と代謝

III 組織の病態生理と修復
 第1章 運動器系
 第2章 神経系
  I.中枢神経系
  II.末梢神経

IV 運動の種類

V 基本的な運動療法
 第1章 関節可動域運動
 第2章 筋力増強運動
 第3章 持久力増強運動
 第4章 協調性運動
 第5章 脳のシステム障害と運動療法
 第6章 痛みに対する運動療法

VI 発達と運動療法

索引

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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