治療薬マニュアル 2015

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収録薬剤数は2,200成分・16,000品目。2014年に収載された新薬を含む医薬品について、添付文書に記載された情報を分かりやすく整理し、各領域の専門医による臨床解説を加えた。添付文書情報は、化学構造式も含め、重要事項をすべて収載。医薬品に関するレファレンスブックとして、医師・薬剤師・看護師・その他医療専門職必携の1冊。
*「治療薬マニュアル」は株式会社医学書院の登録商標です。
この書籍には最新版があります。詳しくは治療薬マニュアル特設サイトをご覧ください。
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監修 高久 史麿 / 矢崎 義雄
編集 北原 光夫 / 上野 文昭 / 越前 宏俊
発行 2015年01月判型:B6頁:2824
ISBN 978-4-260-02045-9
定価 5,500円 (本体5,000円+税)
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  • 序文
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2015年版の序

 ここ数年,かつて医薬品業界で広く喧伝された新規医薬品開発のパイプライン枯渇への懸念を払拭するような,奔流とも言える新薬上市ラッシュが続いている.循環器系治療薬,経口抗凝固薬においては直接抗トロンビン薬に続いて一連の抗Xa薬が鳴り物入りの大規模臨床試験データとともに登場し,経口抗凝固療法が一変した.また,抗血小板薬にも大本命のプラスグレルがついに登場した.内分泌代謝系治療薬では,GLP-1作動薬とDPP-4阻害薬の上市ラッシュが終わったと思いきや,SGLT-2阻害薬が大挙して上市され,2型糖尿病の薬物治療は激動の時代を迎えている.その他,抗悪性腫瘍薬の分野でも継続的に分子標的薬が登場している.さらに,厚生労働省主導で2010年から開始された,日本の薬物治療を世界標準に近づける試みである,「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の成果が現れ始め幾つかの薬物が新規薬価収載された.臨床医が使いこなさねばならない医薬品数は増加の一途をたどり,もはや「自家薬籠中の物」と言う表現は陳腐に聞こえるほどである.
 このような薬物治療の進展の中で「治療薬マニュアル2015」は薬物治療における座右の書として,重要性は増すばかりである.他の診療科からの紹介患者の治療薬で新規医薬品に遭遇する時,あるいは自ら新薬を処方する場合など,本書を開く機会は益々多くなるだろう.このような臨床医の要請にこたえるべく,本書は添付文書,全臨床情報と臨床解説を毎年全面改訂している.付録の重要薬手帳,「ハイリスク薬投与患者の薬学的管理」などもお馴染みであろう.電子的医療情報検索のトレンドに対応するよう本書も書籍だけでなく治療薬マニュアルWEBの個人および法人サービスも利用可能となっている.また,書籍の購入者にはパソコン・スマートフォン・タブレット端末で表示可能な「治療薬マニュアル 電子版」の閲覧権が提供される.今後とも,医薬品情報は質的にも量的にも増加していくと予想されるが,医療者がその情報に対処することを容易にするべく本書は類書を先導しつつ発展して来たし,今後も行かねばならない.それを可能にしているのは執筆者の先生方および医学書院の編集担当の方々である.改めて感謝するとともに,四半世紀以上に渡り本書をご愛用頂き,時に厳しいご指導と暖かいご支援を頂いた多くの医療関係者の方にもこの場を借りて深謝しつつ,最新版を送り出すことにしたい.

 2014年11月
 越前宏俊

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薬物療法の基本的注意
図解 薬理作用
添付文書情報と臨床解説
 01 解熱・鎮痛・抗炎症薬
 02 抗リウマチ薬
 03 催眠・鎮静薬
 04 抗不安薬
 05 抗精神病薬
 06 抗うつ薬・気分安定薬・精神刺激薬
 07 抗てんかん薬
 08 パーキンソン病/症候群治療薬
 09 脳循環代謝改善薬
 10 筋弛緩薬
 11 自律神経系作用薬
 12 抗めまい薬
 13 片頭痛治療薬
 14 その他の神経系用薬
 15 強心薬
 16 抗狭心症薬
 17 β遮断薬
 18 Ca拮抗薬
 19 抗不整脈薬
 20 利尿薬
 21 降圧薬
 22 その他の循環器用薬
 23 アレルギー治療薬
 24 気管支拡張薬・喘息治療薬
 25 鎮咳薬
 26 去痰薬
 27 その他の呼吸器用薬
 28 消化性潰瘍治療薬
 29 健胃・消化薬
 30 下剤
 31 止痢・整腸薬
 32 その他の消化器用薬
 33 痛風・高尿酸血症治療薬
 34 脂質異常症用薬
 35 糖尿病用薬
 36 下垂体ホルモン製剤
 37 副腎皮質ホルモン製剤
 38 性ホルモン製剤
 39 その他のホルモン製剤
 40 子宮用薬
 41 骨粗鬆症・骨代謝改善薬
 42 ビタミン製剤
 43 輸液・栄養製剤
 44 電解質製剤
 45 灌流用剤
 46 解毒薬・中毒治療薬
 47 抗菌薬
 48 抗真菌薬
 49 抗ウイルス薬
 50 寄生虫・原虫用薬
 51 抗癌剤
 52 免疫抑制薬
 53 眼科用薬
 54 耳鼻咽喉科用薬
 55 口腔用薬
 56 泌尿・生殖器用薬
 57 痔治療薬
 58 皮膚用薬
 59 血液製剤類
 60 造血と血液凝固関係製剤
 61 ワクチン・トキソイド
 62 麻薬
 63 麻酔薬
 64 生活改善薬
 65 その他の治療薬
 66 検査・診断用薬
 67 造影剤
 68 放射性医薬品
 69 消毒剤
 70 歯科用薬
 71 漢方薬
新薬
付録
 重大な有害反応(副作用)の症状と,原因となる代表的な医薬品
 医療用医薬品添付文書および添付文書情報の見方
 医薬品添付文書以外の重要な医薬品情報源とその見方
 後発医薬品に関する情報と選択の留意点
 ハイリスク薬投与患者の薬学的管理指導
 処方せんの書き方
 錠剤・カプセルの粉砕・開封可否の基準
 疾患別禁忌薬・注意薬一覧
 血液製剤の使用指針(改定版)〔平成17年9月(平成24年3月一部改正)〕(要約)
 薬物血中濃度モニタリング(TDM)の対象となる薬物とその有効・中毒濃度範囲
 基本的薬物動態用語
 薬物と飲食物・嗜好品との相互作用
 名称類似によるヒヤリ・ハット事例が報告されている薬剤一覧
 薬剤の影響を受ける臨床検査一覧
 投与期間の上限が設けられている医薬品
 薬効分類番号一覧(4桁)
 製薬企業の略称及び連絡先一覧
索引

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