消化器外科レジデントマニュアル 第3版
消化器外科診療で必要な知識・情報をコンパクトにまとめた実践的マニュアル
もっと見る
消化器外科対象疾患の診断・治療に関する解説はもとより、術前検査の進め方、抗菌薬の投与法、周術期の栄養管理、化学療法の注意点、緩和ケアの実際等々、外科診療の現場で必要とされる知識・情報をコンパクトにまとめたポケットマニュアル。知りたいことを素早く確認できるポイントに絞った記載は、カンファレンスや患者への説明などにおいても有用。外来で、病棟で、常に携帯したい実践的な1冊。
*「レジデントマニュアル」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ | レジデントマニュアル |
---|---|
監修 | 小西 文雄 |
編集 | 力山 敏樹 |
発行 | 2014年07月判型:B6変頁:336 |
ISBN | 978-4-260-01964-4 |
定価 | 4,620円 (本体4,200円+税) |
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。
- 序文
- 目次
序文
開く
第3版 序
『消化器外科レジデントマニュアル』は,自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科内で研修医教育に用いていた診療マニュアルをもとに,消化器外科医(初期研修医,シニアレジデント,勤務医)が病棟や外来などで適切な診断,治療,患者管理を行うために必要な知識やデータをコンパクトにまとめ,外科医療の質向上に寄与することを目標として小西文雄前教授が中心となってまとめられ,初期臨床研修制度開始翌年の2005年に第1版が出版された.その後,癌取扱い規約やガイドラインの改訂,手術手技の進歩等をふまえ,当時最新の知見を取り入れて2009年に第2版が発刊された.本書は第1版,第2版とも,消化器外科を志す研修医のみならず,広く外科系レジデントに利用され好評を博してきたが,第2版出版後5年が経過し,再度最新の知識情報を加えた改訂の必要性が生じたことより,ここに第3版を刊行することとなった.
第3版では,本書のコンセプトである「白衣のポケットからサッと取り出し参照する“簡潔・明確”な情報ソース」という基本スタンスを守るべく,総ページ数の増加を避けながら,ICU管理,癌化学療法の2項目を新設し,癌取扱い規約やガイドラインの最新版を取り入れ,さらに内視鏡下手術について詳述した.精選・整理された情報を簡潔な文章で記述し,必要なときにアクセスできる利便性を追求した.
本書は現在の自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科スタッフと若手医師が,忙しい日常診療や研究・学会活動の合間に,自らの医療の糧となるべく執筆してくれた.彼らに心からの謝意を表するとともに,本書が外科系研修医や消化器外科医を志す若手外科医の修練・外科医療の質向上に必ずや役立つものと信じ,切に願う.
2014年6月
自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科
力山敏樹
『消化器外科レジデントマニュアル』は,自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科内で研修医教育に用いていた診療マニュアルをもとに,消化器外科医(初期研修医,シニアレジデント,勤務医)が病棟や外来などで適切な診断,治療,患者管理を行うために必要な知識やデータをコンパクトにまとめ,外科医療の質向上に寄与することを目標として小西文雄前教授が中心となってまとめられ,初期臨床研修制度開始翌年の2005年に第1版が出版された.その後,癌取扱い規約やガイドラインの改訂,手術手技の進歩等をふまえ,当時最新の知見を取り入れて2009年に第2版が発刊された.本書は第1版,第2版とも,消化器外科を志す研修医のみならず,広く外科系レジデントに利用され好評を博してきたが,第2版出版後5年が経過し,再度最新の知識情報を加えた改訂の必要性が生じたことより,ここに第3版を刊行することとなった.
第3版では,本書のコンセプトである「白衣のポケットからサッと取り出し参照する“簡潔・明確”な情報ソース」という基本スタンスを守るべく,総ページ数の増加を避けながら,ICU管理,癌化学療法の2項目を新設し,癌取扱い規約やガイドラインの最新版を取り入れ,さらに内視鏡下手術について詳述した.精選・整理された情報を簡潔な文章で記述し,必要なときにアクセスできる利便性を追求した.
本書は現在の自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科スタッフと若手医師が,忙しい日常診療や研究・学会活動の合間に,自らの医療の糧となるべく執筆してくれた.彼らに心からの謝意を表するとともに,本書が外科系研修医や消化器外科医を志す若手外科医の修練・外科医療の質向上に必ずや役立つものと信じ,切に願う.
2014年6月
自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科
力山敏樹
目次
開く
I 総論
1章 術前検査の進め方
2章 抗菌薬使用の原則
3章 周術期の栄養管理
4章 インフォームドコンセント
5章 クリニカルパス
6章 全身合併症と周術期管理
呼吸器疾患
A 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
心疾患
腎疾患
A 正常腎機能障害患者における一般的腎機能維持
B 慢性腎機能障害患者へのアプローチ
内分泌代謝疾患
A 糖尿病
B 甲状腺機能亢進症
C 甲状腺クリーゼ
D 甲状腺機能低下症
E 高カルシウム血症
F Cushing症候群(副腎皮質ホルモン剤長期投与)
ICU管理
7章 内視鏡手術の基本
8章 消化器癌術後創感染の予防対策
9章 癌化学療法
10章 消化器癌患者の緩和医療
II 各論
1章 食道疾患
食道癌
逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア
食道アカラシア
特発性食道破裂
2章 胃疾患
胃癌
悪性リンパ腫
A 原発性胃悪性リンパ腫
1 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;DLBCL)
2 MALTリンパ腫(mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma)
消化管間葉系腫瘍(GIST)
消化性潰瘍(出血・穿孔)
A 出血性消化性潰瘍(出血性胃・十二指腸潰瘍)
B 消化性潰瘍穿孔(胃・十二指腸潰瘍穿孔)
C 消化性潰瘍に対するH. pylori 除菌治療
3章 胆道疾患
胆石症(胆嚢結石,総胆管結石)
A 胆嚢結石
B 総胆管結石
急性胆管炎,急性胆嚢炎
A 急性胆管炎
B 急性胆嚢炎
胆嚢癌,胆管癌
A 胆嚢癌
B 胆管癌
肝内胆管癌(胆管細胞癌)
十二指腸乳頭部癌
4章 肝疾患
肝細胞癌
転移性肝癌
5章 膵疾患
膵癌
膵嚢胞性腫瘍
A 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
急性膵炎
慢性膵炎
A 慢性膵炎の診断項目
B 慢性膵炎の診断
6章 虫垂炎
A 急性虫垂炎(acute appendicitis)
B 特殊な虫垂炎
7章 小腸・大腸疾患
小腸腫瘍
A 悪性腫瘍
B 良性腫瘍
C GIST(gastrointestinal stromal tumor)
小腸出血
A 小腸潰瘍
B 小腸腫瘍
C 血管性病変
D 小腸静脈瘤
上腸間膜動脈閉塞
虚血性小腸炎
Meckel憩室
腸回転異常症
腸型Behçet病,単純性潰瘍
A 腸型Behçet病
B 単純性潰瘍
イレウス
大腸癌
炎症性腸疾患
A 潰瘍性大腸炎
B Crohn病
大腸穿孔
直腸脱(完全直腸脱)
人工肛門造設とストマケア
8章 肛門疾患
A 痔核
B 痔瘻
C 裂肛
索引
1章 術前検査の進め方
2章 抗菌薬使用の原則
3章 周術期の栄養管理
4章 インフォームドコンセント
5章 クリニカルパス
6章 全身合併症と周術期管理
呼吸器疾患
A 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
心疾患
腎疾患
A 正常腎機能障害患者における一般的腎機能維持
B 慢性腎機能障害患者へのアプローチ
内分泌代謝疾患
A 糖尿病
B 甲状腺機能亢進症
C 甲状腺クリーゼ
D 甲状腺機能低下症
E 高カルシウム血症
F Cushing症候群(副腎皮質ホルモン剤長期投与)
ICU管理
7章 内視鏡手術の基本
8章 消化器癌術後創感染の予防対策
9章 癌化学療法
10章 消化器癌患者の緩和医療
II 各論
1章 食道疾患
食道癌
逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア
食道アカラシア
特発性食道破裂
2章 胃疾患
胃癌
悪性リンパ腫
A 原発性胃悪性リンパ腫
1 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;DLBCL)
2 MALTリンパ腫(mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma)
消化管間葉系腫瘍(GIST)
消化性潰瘍(出血・穿孔)
A 出血性消化性潰瘍(出血性胃・十二指腸潰瘍)
B 消化性潰瘍穿孔(胃・十二指腸潰瘍穿孔)
C 消化性潰瘍に対するH. pylori 除菌治療
3章 胆道疾患
胆石症(胆嚢結石,総胆管結石)
A 胆嚢結石
B 総胆管結石
急性胆管炎,急性胆嚢炎
A 急性胆管炎
B 急性胆嚢炎
胆嚢癌,胆管癌
A 胆嚢癌
B 胆管癌
肝内胆管癌(胆管細胞癌)
十二指腸乳頭部癌
4章 肝疾患
肝細胞癌
転移性肝癌
5章 膵疾患
膵癌
膵嚢胞性腫瘍
A 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
急性膵炎
慢性膵炎
A 慢性膵炎の診断項目
B 慢性膵炎の診断
6章 虫垂炎
A 急性虫垂炎(acute appendicitis)
B 特殊な虫垂炎
7章 小腸・大腸疾患
小腸腫瘍
A 悪性腫瘍
B 良性腫瘍
C GIST(gastrointestinal stromal tumor)
小腸出血
A 小腸潰瘍
B 小腸腫瘍
C 血管性病変
D 小腸静脈瘤
上腸間膜動脈閉塞
虚血性小腸炎
Meckel憩室
腸回転異常症
腸型Behçet病,単純性潰瘍
A 腸型Behçet病
B 単純性潰瘍
イレウス
大腸癌
炎症性腸疾患
A 潰瘍性大腸炎
B Crohn病
大腸穿孔
直腸脱(完全直腸脱)
人工肛門造設とストマケア
8章 肛門疾患
A 痔核
B 痔瘻
C 裂肛
索引