画像診断update
検査の組み立てから診断まで
画像診断にまつわる疑問点を、この1冊で解決!
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本書では、読者が抱える画像診断の疑問点(患者の受診時に何の画像検査を行い、その後、必要に応じ選択すべき次の画像検査は何か、また、その検査でわかること、専門家に判断を委ねるべき時点、経過観察の間隔等々)を拾い上げて解説していく。common diseaseを中心に取り上げ、X線を中心に、CT・MRI・USなどの各種モダリティの写真を部位ごとの特性に応じて随所に盛り込んでいる。
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序文
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序(原中勝征)/刊行のことば(高杉敬久)/監修・編集のことば(福田国彦)
序
現代医学の発展には著しいものがあるが,そのなかでも特に画像診断の進歩は目覚ましいものがある.画像診断が臨床に占める割合は大きく,種々の疾患における診療上,重要な役割を担っており,今後,さらにその重要性は増すと思われる.
一方で,急速な進歩のため,画像診断についてあまねく理解し,臨床で適切に活用していくことが困難になりつつもある.病診連携においては,連携医療機関にCT,MRI検査を依頼する際には,患者の状態を的確に把握し,その身体的負担を最小限にしつつ最適な検査を選択しなければならない.
また,検査の内容や意味を分かりやすく説明するためにも,臨床医は画像診断の基礎的な知識,技能,基本的診断能力を習得する必要があり,各種の画像診断について理解しておきたいという要望が高まっているのではないかと考える.
その意味で,全身を対象として最新の画像診断を簡潔に,そして的確にまとめた本書の意義はきわめて大きい.会員の先生方には,本書を通じて画像診断への理解を深め,日々の臨床に活用していただきたい.
最後に,本書の刊行にあたり監修・編集の労をおとりいただいた先生方,また,ご執筆いただいた諸先生方に深く感謝申し上げる.
平成23年6月
日本医師会会長
原中勝征
刊行のことば
今日の診療において,画像診断は基本的かつ欠くことのできないものとなっている.その臨床的重要性は日々増しており,第一線の臨床医にも画像診断の知識は必要不可欠と考えられる.
日本医師会では,これまでも「生涯教育シリーズ」のなかで,腹部エコー,胸部X線,心エコー,消化器内視鏡,X線CT,MRIといったモダリティ別の画像診断に関する書籍を刊行してきた.本書は,近年の画像診断のさらなる進歩,多様化という状況を踏まえ,実地医家が遭遇する頻度が高いcommon diseaseの症例を中心に各種の画像検査,画像診断について,できるだけ画像を多く盛り込み,分かりやすくまとめた.
画像診断の基本的かつ最新の知識を得るために本書を活用し,日常診療に役立てていただければ幸甚である.
刊行に際し,ご多忙のなかを監修・編集にあたっていただいた大友 邦先生(東京大学大学院放射線診断学教授),興梠征典先生(産業医科大学放射線科学教授),杉村和朗先生(神戸大学附属病院病院長),福田国彦先生(東京慈恵会医科大学放射線医学教授),松永尚文先生(山口大学大学院放射線医学教授),村田喜代史先生(滋賀医科大学放射線科教授)をはじめ,ご執筆をいただいた数多くの先生方に心から御礼申し上げる.
平成23年6月
日本医師会常任理事(学術担当)
高杉敬久
監修・編集のことば
画像診断は1895年にレントゲン博士がX線を発見したことに始まる.その後,約80年を経て1972年にハウンスフィールド博士がCTを開発した.CT開発は画像診断のデジタル化の幕開けでもある.その後,約40年間でCT,MRI,PET,超音波検査は急速な進歩を遂げ,同時にデジタル化した画像はPACSの構築や遠隔画像診断をもたらした.その結果,最先端画像は臨床医にとってより身近な存在となったといえる.
一方,画像診断の進歩によって,画像検査のアルゴリズムは大きく変化した.患者に負担をかけずに,安全で素早く診断にたどり着くために優先させる検査はどれかを臨床医は知っておく必要がある.また,画像の解釈が複雑で難解となっている.患者に画像所見を説明するためには,それぞれの画像の基本をおさえておく必要がある.
本企画の目的は,臨床実地医家の先生方を対象に,画像検査の組み立て,各種画像の読影の基本,および日常遭遇する頻度の高い疾患の画像所見とその鑑別診断を紹介することである.
本書の構成は以下の通りである.まず,巻頭のカラー口絵において正常画像解剖を扱い,画像診断で必要な解剖の基礎を示した.カラー表示されるPETも巻頭に掲載したので,各論と合わせて参照いただきたい.本文は4つの章からなる.第I章の「画像検査のリスクマネジメント」では,画像検査で最も問題となる放射線被曝,MRI検査の安全性,および造影剤の適応と副作用を取り上げた.画像検査の依頼時に参考にされたい.第II章の「気になる症状・所見に対する画像検査の進め方」では,臓器ごとに症状や画像所見からみた代表的疾患の症例呈示,続いて鑑別を要する疾患の画像を呈示した.本章では日常診療を想定した構成を心掛けた.第III章の「疾患」は,臓器ごとの「読影のコツ」と「主要疾患の診断」からなる.「読影のコツ」では画像モダリティごとの読影の手順とそのポイントを紹介した.また,「主要疾患の診断」では,日常診療で遭遇する頻度の高い疾患の症例呈示とその鑑別診断を取り上げた.その際,CTやMRIとともに努めて単純X線写真を呈示することとした.第IV章の「PET/CT」は,便宜上,ほかの章とは独立させた章立てとした.
編集にあたっては,日常遭遇する頻度の高い疾患を中心にビジュアルで読みやすい誌面を心掛けた.その成果が,誌面から感じ取っていただければ幸いである.最後に,ご多忙のなか執筆いただいた先生方に厚く御礼を申し上げるとともに,本特集が臨床の場において大いに活用されることを期待して,監修・編集者のことばとする.
平成23年6月
監修・編集者を代表して
福田国彦
序
現代医学の発展には著しいものがあるが,そのなかでも特に画像診断の進歩は目覚ましいものがある.画像診断が臨床に占める割合は大きく,種々の疾患における診療上,重要な役割を担っており,今後,さらにその重要性は増すと思われる.
一方で,急速な進歩のため,画像診断についてあまねく理解し,臨床で適切に活用していくことが困難になりつつもある.病診連携においては,連携医療機関にCT,MRI検査を依頼する際には,患者の状態を的確に把握し,その身体的負担を最小限にしつつ最適な検査を選択しなければならない.
また,検査の内容や意味を分かりやすく説明するためにも,臨床医は画像診断の基礎的な知識,技能,基本的診断能力を習得する必要があり,各種の画像診断について理解しておきたいという要望が高まっているのではないかと考える.
その意味で,全身を対象として最新の画像診断を簡潔に,そして的確にまとめた本書の意義はきわめて大きい.会員の先生方には,本書を通じて画像診断への理解を深め,日々の臨床に活用していただきたい.
最後に,本書の刊行にあたり監修・編集の労をおとりいただいた先生方,また,ご執筆いただいた諸先生方に深く感謝申し上げる.
平成23年6月
日本医師会会長
原中勝征
刊行のことば
今日の診療において,画像診断は基本的かつ欠くことのできないものとなっている.その臨床的重要性は日々増しており,第一線の臨床医にも画像診断の知識は必要不可欠と考えられる.
日本医師会では,これまでも「生涯教育シリーズ」のなかで,腹部エコー,胸部X線,心エコー,消化器内視鏡,X線CT,MRIといったモダリティ別の画像診断に関する書籍を刊行してきた.本書は,近年の画像診断のさらなる進歩,多様化という状況を踏まえ,実地医家が遭遇する頻度が高いcommon diseaseの症例を中心に各種の画像検査,画像診断について,できるだけ画像を多く盛り込み,分かりやすくまとめた.
画像診断の基本的かつ最新の知識を得るために本書を活用し,日常診療に役立てていただければ幸甚である.
刊行に際し,ご多忙のなかを監修・編集にあたっていただいた大友 邦先生(東京大学大学院放射線診断学教授),興梠征典先生(産業医科大学放射線科学教授),杉村和朗先生(神戸大学附属病院病院長),福田国彦先生(東京慈恵会医科大学放射線医学教授),松永尚文先生(山口大学大学院放射線医学教授),村田喜代史先生(滋賀医科大学放射線科教授)をはじめ,ご執筆をいただいた数多くの先生方に心から御礼申し上げる.
平成23年6月
日本医師会常任理事(学術担当)
高杉敬久
監修・編集のことば
画像診断は1895年にレントゲン博士がX線を発見したことに始まる.その後,約80年を経て1972年にハウンスフィールド博士がCTを開発した.CT開発は画像診断のデジタル化の幕開けでもある.その後,約40年間でCT,MRI,PET,超音波検査は急速な進歩を遂げ,同時にデジタル化した画像はPACSの構築や遠隔画像診断をもたらした.その結果,最先端画像は臨床医にとってより身近な存在となったといえる.
一方,画像診断の進歩によって,画像検査のアルゴリズムは大きく変化した.患者に負担をかけずに,安全で素早く診断にたどり着くために優先させる検査はどれかを臨床医は知っておく必要がある.また,画像の解釈が複雑で難解となっている.患者に画像所見を説明するためには,それぞれの画像の基本をおさえておく必要がある.
本企画の目的は,臨床実地医家の先生方を対象に,画像検査の組み立て,各種画像の読影の基本,および日常遭遇する頻度の高い疾患の画像所見とその鑑別診断を紹介することである.
本書の構成は以下の通りである.まず,巻頭のカラー口絵において正常画像解剖を扱い,画像診断で必要な解剖の基礎を示した.カラー表示されるPETも巻頭に掲載したので,各論と合わせて参照いただきたい.本文は4つの章からなる.第I章の「画像検査のリスクマネジメント」では,画像検査で最も問題となる放射線被曝,MRI検査の安全性,および造影剤の適応と副作用を取り上げた.画像検査の依頼時に参考にされたい.第II章の「気になる症状・所見に対する画像検査の進め方」では,臓器ごとに症状や画像所見からみた代表的疾患の症例呈示,続いて鑑別を要する疾患の画像を呈示した.本章では日常診療を想定した構成を心掛けた.第III章の「疾患」は,臓器ごとの「読影のコツ」と「主要疾患の診断」からなる.「読影のコツ」では画像モダリティごとの読影の手順とそのポイントを紹介した.また,「主要疾患の診断」では,日常診療で遭遇する頻度の高い疾患の症例呈示とその鑑別診断を取り上げた.その際,CTやMRIとともに努めて単純X線写真を呈示することとした.第IV章の「PET/CT」は,便宜上,ほかの章とは独立させた章立てとした.
編集にあたっては,日常遭遇する頻度の高い疾患を中心にビジュアルで読みやすい誌面を心掛けた.その成果が,誌面から感じ取っていただければ幸いである.最後に,ご多忙のなか執筆いただいた先生方に厚く御礼を申し上げるとともに,本特集が臨床の場において大いに活用されることを期待して,監修・編集者のことばとする.
平成23年6月
監修・編集者を代表して
福田国彦
目次
開く
カラー口絵
序
刊行のことば
監修・編集のことば
監修・編集・執筆者紹介
I 画像検査のリスクマネジメント
A 放射線被曝
B MRI検査の安全性
C 造影剤の適応と副作用
II 気になる症状・所見に対する画像検査の進め方
A 中枢神経・頭頸部
B 呼吸器
C 心臓・血管
D 肝・胆・膵,消化管
E 泌尿器,生殖器
F 骨・関節・軟部・脊椎
G 乳房
III 疾患
A 中枢神経・頭頸部
1 中枢神経・頭頸部における読影のコツ
2 主要疾患の診断
B 脊椎
1 脊椎における読影のコツ
2 主要疾患の診断
C 呼吸器
1 呼吸器における読影のコツ
2 主要疾患の診断
D 心臓・血管
1 心臓・血管における読影のコツ
2 主要疾患の診断
E 肝・胆・膵,消化管
1 肝・胆・膵,消化管における読影のコツ
2 主要疾患の診断
F 泌尿器,生殖器,後腹膜臓器
1 泌尿器,生殖器,後腹膜臓器における読影のコツ
2 主要疾患の診断
G 骨・関節・軟部
1 骨・関節・軟部における読影のコツ
2 主要疾患の診断
IV PET/CT
索引
序
刊行のことば
監修・編集のことば
監修・編集・執筆者紹介
I 画像検査のリスクマネジメント
A 放射線被曝
B MRI検査の安全性
C 造影剤の適応と副作用
II 気になる症状・所見に対する画像検査の進め方
A 中枢神経・頭頸部
B 呼吸器
C 心臓・血管
D 肝・胆・膵,消化管
E 泌尿器,生殖器
F 骨・関節・軟部・脊椎
G 乳房
III 疾患
A 中枢神経・頭頸部
1 中枢神経・頭頸部における読影のコツ
2 主要疾患の診断
B 脊椎
1 脊椎における読影のコツ
2 主要疾患の診断
C 呼吸器
1 呼吸器における読影のコツ
2 主要疾患の診断
D 心臓・血管
1 心臓・血管における読影のコツ
2 主要疾患の診断
E 肝・胆・膵,消化管
1 肝・胆・膵,消化管における読影のコツ
2 主要疾患の診断
F 泌尿器,生殖器,後腹膜臓器
1 泌尿器,生殖器,後腹膜臓器における読影のコツ
2 主要疾患の診断
G 骨・関節・軟部
1 骨・関節・軟部における読影のコツ
2 主要疾患の診断
IV PET/CT
索引
更新情報
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