標準泌尿器科学 第8版

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泌尿器科疾患を病態生理から理解できる、定評ある泌尿器科学教科書の改訂第8版。今版ではポイントがひと目でわかるよう本文中の重要語句を色文字にして強調。カラー写真を豊富に掲載するなど、よりビジュアルな体裁を心がけた。また、症候診断や診療の手順など、実際の臨床現場で役立つ知識の解説を充実させながらも、つくりはシンプルにしてボリュームを削減。より使いやすくなった。 本書ご購入者様へのご案内
シリーズ 標準医学
監修 香川 征
編集 赤座 英之 / 並木 幹夫
発行 2010年03月判型:B5頁:408
ISBN 978-4-260-00955-3
定価 6,820円 (本体6,200円+税)
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第8版 序

 最近の医学・医療の進歩は一段とそのスピードを増し,診断・治療においても,ただ漠然と診断し画一的な治療を行い医療行為を終結するという時代は終わっている。すなわち,診断・治療に関して患者のQOLを重視し,できるだけ負担のかからない診断方法・治療法の選択が求められている。さらに,エビデンスに基づく標準医療としての知識が不可欠となり,いかに患者に最新の正確な情報を提供するかが要求されている。
 このような医学・医療の背景を理解しながら,尿路・男性生殖器・後腹膜腔内の疾患を主な対象とする泌尿器科学の理解と知識の確保を得ることのできる教科書という認識のもと,今回の改訂を行った。
 この第8版でも,「疾患別の病態生理の理解」という初版以来の本書編集の大方針は変更されていない。泌尿器科の疾患をその本態から理解することで,試験が過ぎれば忘れてしまうその場限りの知識ではなく,本物の知識を身につけることができるだろう。またその一方で,利便性を考慮し,つくりはシンプルにしてボリュームの削減をはかった。その他,第8版における主な改訂点は以下のとおりである。

1.診断・治療の知識・技術をはじめ,倫理面も考慮に入れ,最新の知見を盛り込んだ。
2.カラー写真を多く掲載するなど全体的にビジュアルな体裁を心がけ,泌尿器科学を初めて学ぶ医学生の視覚的な理解を促すよう配慮した。
3.本文中の重要箇所がひと目でわかるよう,ポイントとなる語句を色文字とした。
4.初期研修も意識しつつ,「プライマリ・ケア」の項目を「診療の手順」と改称して,内容を充実させた。また,「泌尿器科の症候」の項目を充実させる,前版に引き続き「主訴・主症状よりみた疾患のまとめ」を掲載するなど,より実際の臨床で役立つ内容となるよう心がけた。
5.昨今の重要性を鑑み,新たに「婦人泌尿器科」の項目を独立して設けた。
6.前版から引き続き,巻末付録として「泌尿器科疾患の画像診断」を掲載した。

 本書はこれから初めて泌尿器科学を学ぶ学生諸君に向けて編集されたものだが,卒後も折りにふれ使用するに耐えうる教科書であると自負している。したがって,単に医師国家試験対策として役立つ参考書としてのみでなく,読者諸君に長く愛用されることを願っている。
 最後に,ご多忙のなか本書の趣旨を了解し,快く執筆に協力してくださった分担執筆者の先生方に心より御礼申し上げる。また,このたび8版と版を重ねたが,初版以来この『標準泌尿器科学』の編集・執筆に携わり本書を育てていただいた歴代執筆者の先生方に,深甚なる感謝を申し上げる。
 2010年2月
 編者

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序説 泌尿器科学とは

第I章 泌尿器科学総論
 1.副腎・尿路・性器の解剖と生理
 2.尿路・性器の発生
 3.泌尿器科の症候
 4.泌尿器科的検査法
 5.診療の手順
 6.主訴・主症状よりみた疾患のまとめ
第II章 尿路・性器の主要疾患
 1.先天性および小児泌尿器科疾患
 2.尿路・性器の損傷と異物
 3.下部尿路機能障害
 4.婦人泌尿器科
 5.腎不全
 6.尿路・性器の感染症
 7.尿路結石症
 8.泌尿器科の腫瘍
 9.泌尿器科における内分泌疾患
 10.性機能障害
 11.泌尿器科における高血圧症ならびに血管疾患
第III章 泌尿器科の主な手術
 1.尿路内視鏡手術と腹腔鏡手術
 2.観血手術

付録:泌尿器科主要疾患の画像診断
本書で用いた主な略語一覧
和文索引
欧文索引

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