NANDA-NIC-NOCの理解 第3版
看護記録の電子カルテ化に向けて

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NANDA-NIC-NOCを院内の電子カルテシステムで使う場合の基本的事項を網羅した定本。2007年に大幅改訂されたNANDA-Iに準拠し、内容を刷新。現在、電子カルテでNANDAを使っている病院のスタッフやこれから院内システムを整備しようとしている施設のスタッフにも必読の書。NANDA-NIC-NOCを臨床的に理解するうえでも有用。
黒田 裕子
発行 2008年04月判型:B5頁:208
ISBN 978-4-260-00633-0
定価 2,640円 (本体2,400円+税)
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第3版の序

 2008年2月現在,「NANDA-I 看護診断―定義と分類」の最新版は,2007-2008年版となった。2年に1回の大会で改訂されるので,看護診断を臨床現場で使うわれわれもこの動向に追いついていかなければならない。2007-2008年版は,2005-2006年版と比べて大きな変化が成された。領域3の排泄は,排泄と交換と改称された。さらに,領域3の類も,すべて改称された。また,新しく15の看護診断が追加されている。さらに,26の看護診断については修正が加えられ,診断ラベルが変更になったものも含まれている。本書の第2版は2005-2006年版に基づいて解説していたために,第3版はすべて2007-2008年版に変更した。さらに,NICの邦訳版も2006年に原著第4版が出版されたために,この第3版ではすべて最も新しい邦訳版を使用することとした。
 著者は現在もNANDA-NIC-NOCの学習会の講師として,全国的に研修をさせていただいている。ここ2-3年の研修会参加者は以前よりも理解度が高く,看護診断の背景にある中範囲理論の学習動機も高まってきていると思う。さらに,NICやNOCの理解度も以前よりも一段とすすみ,難解な疑問も数多く寄せられてきている。現在もなお,全国的に医療施設の電子カルテシステム導入は継続している。そして,看護部門の看護支援システムにNNNを取り入れたいというニードの高まりもなお,継続していると思われる。
 そのような状況を鑑み,第3版は現時点で最も新しい内容を盛り込むように心がけた。さらに,東京臨海病院のご協力を得て,第2版には提示していなかったNANDA-I看護診断,NOC,NICの看護支援システムの画面提示をさせていただくことができた。読者の理解が一段と深まっていくことを期待したい。

 2008年2月吉日
 黒田 裕子

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第I章 看護診断
 今までの看護過程との違い
 看護診断とは
第II章 看護介入分類(NIC)と看護成果分類(NOC)の基本的理解
 看護介入分類(NIC)とは何か
 看護成果分類(NOC)とは何か
 NANDA-I看護診断と看護介入分類(NIC)および看護成果分類(NOC)の関係
第III章 NANDA-I看護診断分類法IIの13領域を用いた看護支援システムの構築
 NANDA-I看護診断分類法IIの枠組みを用いた電子カルテを使う
第IV章 NANDA-NIC-NOCを看護支援システムに組み込んで機能させる
 患者が入院してきてから全体像までの経緯
 全体像から看護ケアプランへ
 NANDA-NIC-NOCのリンケージを活用する
第V章 事例で考えてみよう
 患者さんが入院してきたら
第VI章 NANDA-NIC-NOC理解のための研修計画
 1日の講義で総論を理解する
 グループワークでNANDA-NIC-NOCを適用する研修を行う
 NANDA-NIC-NOCを実際に現場で適用してみて見えてきた問題と課題
付録
 NANDA-I分類法IIの構造
 NICの分類構造
 NOCの分類構造
 NANDA-NIC-NOCを導入して5年が経過して
 第3版のあとがき

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