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NST臨床栄養療法スタッフマニュアル

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本書は、医師・栄養士から看護師・薬剤師まで、患者の栄養管理に携わる専門職者が執筆。疾患の知識、疾患に即した栄養アセスメントや栄養管理、食品の選び方、経腸・静脈栄養療法、栄養指導や看護のポイントなど栄養に関わる事柄をまとめたプラクティカルな書。栄養の基本知識から、症状や疾患別の栄養療法、発達段階による栄養管理までを網羅し、実践的な視点で解説されている。現場でおおいに活用できる1冊。
編集 清野 裕 / 門脇 孝 / 中村 丁次 / 本田 佳子
編集協力 矢吹 浩子 / 東海林 徹
発行 2009年11月判型:B6変頁:664
ISBN 978-4-260-00815-0
定価 4,180円 (本体3,800円+税)

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 近年,我が国における国民の健康水準は世界的にもトップレベルとなったが,高齢社会の到来とともに,国民の疾病構造の変化,特に糖尿病や癌,虚血性心疾患といった生活習慣病の増加が深刻な問題となってきている.これらの疾患の発症には生活習慣が密接に関与しており,その予防や適切な治療において栄養的側面からのアプローチが重要であることはいうまでもない.
 そんななか,近年,栄養管理に対する需要が高まってきている.食育基本法の施行,食事指導や栄養管理に対する診療報酬加算など,国家的な施策も行われてきている.病態栄養専門師,糖尿病療養指導士をはじめ,栄養療法の専門的知識と技術を習得した専門家を養成するための認定制度も発足し,これらの専門スタッフが中心となって多職種協働によるNST(Nutrition Support Team)を構成し,施設内の栄養問題に対処できるシステムが全国に普及しつつある.本書は,これら臨床栄養療法を担う医療スタッフに向けて,臨床ですぐ使えるコンパクトなレファレンスブック,実践マニュアルを企図して出版されたものである.
 本書では,前半で基本的な栄養療法の知識と技術を解説し,各論では発達段階別の視点も取り入れながら,疾患別の具体的な栄養療法を解説している.特に栄養病態の理論的根拠に基づいて,それぞれの職種の専門的立場から,栄養食事療法の方針(プランニング),栄養アセスメント,栄養管理目標,栄養基準,食品構成,食品・素材の適否,献立・調理法の工夫,経腸・静脈栄養療法,栄養指導,看護のポイント,生活指導・在宅療養指導をまとめているのが特徴である.従来,栄養学,特に病態別に取り組んだ実用的な手引書はまったく存在せず,疾病の解説と,治療のなかで若干の栄養療法が記述されているのみであった.本書はまったく新しい視点から,疾病の治療における栄養療法に取り組んだもので,教科書的な記載は省き,まさに臨床に直結した実践的な記載となっている.本書が多くの栄養関連スタッフに活用され,少しでも我が国の臨床栄養療法の発展に寄与することを願ってやまない.
 最後に,本書の趣旨にご賛同いただき,それぞれにご多忙ななか,本書の執筆に多くの時間を割いていただきました諸先生方に,この場を借りて心よりお礼申し上げます.

 2009年10月
 関西電力病院院長  清野 裕

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第1章 栄養アセスメント
第2章 栄養プログラム
第3章 栄養補給法
第4章 症状別栄養療法
第5章 疾患別栄養療法
 救急疾患
 感染症
 口腔疾患
 消化管疾患
 肝胆膵疾患
 代謝疾患
 内分泌疾患
 呼吸器疾患
 循環器疾患
 産婦人科疾患
 腎疾患
 血液疾患
 神経・筋疾患
 精神疾患
 アレルギー,他
第6章 術前・術後の栄養療法
第7章 特殊状態の栄養療法
第8章 栄養療法と薬剤

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