ビー・アサーティブ!
現場に活かすトレーニングの実際
日本の風土にあった“アサーティブネス”で現場が変わる!
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「お互いを尊重しながら自己主張する」ような意味をもつ「アサーティブ」になるには,きちんと系統だったトレーニングが必要。本書は,日本の精神風土に合ったアサーティブ・トレーニングを開発した著者が,そのトレーニングを行う指導者のために,そのプログラムの実際をわかりやすく,使いやすくまとめた入門書。
著 | 勝原 裕美子 |
---|---|
発行 | 2003年07月判型:B5頁:112 |
ISBN | 978-4-260-33296-5 |
定価 | 2,640円 (本体2,400円+税) |
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- 目次
- 書評
目次
開く
Step0 トレーニングを始める前に
Step1 トレーニングの導入
Step2 あなたのアサーティブネス傾向/
ノン・アサーティブネス傾向を測ってみよう
Step3 アサーティブネスについての基本的な考えかた
Step4 アサーティブネスで用いる「権利」とは
Step5 アサーティブネス傾向とノン・アサーティブネス傾向
Step6 日本的なアサーティブネス表現について考える
Step7 グループ討議による事例検討:日常の事例
Step8 ロールプレイを行う
Step9 トレーニングの効果
引用文献
参考文献
あとがき
索引
Step1 トレーニングの導入
Step2 あなたのアサーティブネス傾向/
ノン・アサーティブネス傾向を測ってみよう
Step3 アサーティブネスについての基本的な考えかた
Step4 アサーティブネスで用いる「権利」とは
Step5 アサーティブネス傾向とノン・アサーティブネス傾向
Step6 日本的なアサーティブネス表現について考える
Step7 グループ討議による事例検討:日常の事例
Step8 ロールプレイを行う
Step9 トレーニングの効果
引用文献
参考文献
あとがき
索引
書評
開く
「お互いを尊重しつつも自己主張できるナース」を育てる本
書評者: 藤原 久仁子 (三木市立三木市民病院看護部長)
◆日本人のための「アサーティブ・トレーニング」
人間関係のストレスが多い看護職にとって,アサーティブネスはぜひ身につけたいコミュニケーション能力である。しかしながら,アメリカで生まれたアサーティブネスの概念は日本の文化にしっくりこないため,身につけることをあきらめかけている看護職が多いのではないかと思う。そんな方に朗報だ。本書には,日本の看護職に染み透るように理解してもらえるアサーティブ・トレーニングをつくりたいという著者が,その強い思いから,日本の社会や文化に合ったアサーティブネスを模索し,独自に開発したプログラムが掲載されているのである。
◆「実況中継」的な構成
プログラムは「Step0トレーニングを始める前に」から始まり「Step9トレーニングの効果」で終了する。Step2の「あなたのアサーティブネス傾向/ノンアサーティブネス傾向を測ってみよう」では,測定ツールで自分の傾向を測りレーダーチャートを作るのである。一目瞭然に自分の傾向がわかりけっこう楽しい。Step4の「アサーティブネスで用いる権利とは」では,日本人にとって比較的とっつきにくい権利の概念と,アサーティブに関連する9つの権利についてわかりやすく述べられている。Step8の「ロールプレイを行う」では,実際の演技がイラストにしてありとてもわかりやすい。講義を聞いているようにすらすらと頭に入り,楽しくレッスンを受けている間にアサーティブネス度が高まっていく。また,各Stepには「トレーナーへの一言アドバイス」があるため誰でもトレーナーになれる点も重要である。
◆人を育てる立場にあるすべての人へ
著者は次の2点を強く意識してトレーニングプログラムを開発している。第1点は院内教育や継続教育の中で簡便に使うことができること,第2点は,どの保健医療福祉施設でも使えるということである。
私は実際にこのトレーニングプログラムを体験し,その後も看護課長会でトレーニングを進めていった。さらに月1回,事例を持ち寄りロールプレイをすることで,権利の行使やアサーティブな表現,行動について考えた。実際,何回か事例検討をする中で,看護課長たちのアサーティブ・スキルのアップを経験しているので,トレーニングを企画する教育担当者や管理者,そして人間関係上のストレスを軽減させ自尊心を高めたいと思っている多くの看護職に,本書をぜひ勧めたい。
最後に著者からのメッセージをお伝えしよう。 As nurses let’s be assertive!
書評者: 藤原 久仁子 (三木市立三木市民病院看護部長)
◆日本人のための「アサーティブ・トレーニング」
人間関係のストレスが多い看護職にとって,アサーティブネスはぜひ身につけたいコミュニケーション能力である。しかしながら,アメリカで生まれたアサーティブネスの概念は日本の文化にしっくりこないため,身につけることをあきらめかけている看護職が多いのではないかと思う。そんな方に朗報だ。本書には,日本の看護職に染み透るように理解してもらえるアサーティブ・トレーニングをつくりたいという著者が,その強い思いから,日本の社会や文化に合ったアサーティブネスを模索し,独自に開発したプログラムが掲載されているのである。
◆「実況中継」的な構成
プログラムは「Step0トレーニングを始める前に」から始まり「Step9トレーニングの効果」で終了する。Step2の「あなたのアサーティブネス傾向/ノンアサーティブネス傾向を測ってみよう」では,測定ツールで自分の傾向を測りレーダーチャートを作るのである。一目瞭然に自分の傾向がわかりけっこう楽しい。Step4の「アサーティブネスで用いる権利とは」では,日本人にとって比較的とっつきにくい権利の概念と,アサーティブに関連する9つの権利についてわかりやすく述べられている。Step8の「ロールプレイを行う」では,実際の演技がイラストにしてありとてもわかりやすい。講義を聞いているようにすらすらと頭に入り,楽しくレッスンを受けている間にアサーティブネス度が高まっていく。また,各Stepには「トレーナーへの一言アドバイス」があるため誰でもトレーナーになれる点も重要である。
◆人を育てる立場にあるすべての人へ
著者は次の2点を強く意識してトレーニングプログラムを開発している。第1点は院内教育や継続教育の中で簡便に使うことができること,第2点は,どの保健医療福祉施設でも使えるということである。
私は実際にこのトレーニングプログラムを体験し,その後も看護課長会でトレーニングを進めていった。さらに月1回,事例を持ち寄りロールプレイをすることで,権利の行使やアサーティブな表現,行動について考えた。実際,何回か事例検討をする中で,看護課長たちのアサーティブ・スキルのアップを経験しているので,トレーニングを企画する教育担当者や管理者,そして人間関係上のストレスを軽減させ自尊心を高めたいと思っている多くの看護職に,本書をぜひ勧めたい。
最後に著者からのメッセージをお伝えしよう。 As nurses let’s be assertive!
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