このたびは 『AO法骨折治療 Internal Fixators [英語版DVD-ROM付] LCPとLISSによる内固定』 をご購入いただきまして誠にありがとうございます。本書の第1刷(2008年5月15日発行)に以下の誤りがございましたので,ここに訂正させていただきますとともに深くお詫び申し上げます。
該当箇所:101頁・表3-9
正しい図は下のとおりで,赤字部分が訂正箇所です。
表3-9 単純骨折と多骨片骨折のプレート固定ガイドライン
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単純骨折 |
単純骨折 |
多骨片骨折 |
生体力学的原理 |
骨片間圧迫(例外としてスプリント法) |
ラグスクリューを用いないスプリント法(例外的) |
スプリント法 |
整復法 |
主に直接的整復 |
間接的あるいは経皮的直接的整復1) |
間接的整復が望ましい |
挿入 |
少なくとも部分的に観血的 |
観血的、低侵襲、MIPO |
非観血的、最小侵襲 |
プレートの成型 |
骨表面にぴったり沿うように成型する |
LHSを用いれば正確な成型は不要 |
LHSを用いるので正確な成型は不要 |
プレートスパン比
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スクリューの種類 |
・圧迫を得るため皮質骨スクリューを偏心位置に挿入 ・プレート固定のため皮質骨スクリューを中間位置に挿入,もしくはLHSを挿入 |
・骨質が良好な場合,皮質骨スクリューかLHS ・骨質が不良でMIPOを用いる場合,LHS |
・骨質が良好な場合,皮質骨スクリューかLHS ・骨質が不良でMIPOを用いる場合,LHS |
モノコーティカルスクリュー/バイコーティカルスクリュー |
・皮質骨スクリュー: バイコーティカル |
・皮質骨スクリュー: バイコーティカル |
・皮質骨スクリュー: バイコーティカル |
骨幹部のLHS |
・モノコーティカルセルフドリリング・セルフタッピングLHSかバイコーティカルセルフタッピングLHS |
・モノコーティカルセルフドリリング・セルフタッピングLHSかモノコーティカル,バイコーティカルセルフタッピングLHS |
・モノコーティカルセルフドリリング・セルフタッピングLHSかモノコーティカル,バイコーティカルセルフタッピングLHS |
骨端部/骨幹端部のLHS |
・バイコーティカルセルフタッピングLHS |
・バイコーティカルセルフタッピングLHS |
・バイコーティカルセルフタッピングLHS |
プレートスクリュー密度(本文参照) |
≤0.4-0.3 |
≤0.5-0.4 |
≤0.5-0.4 |
主骨片あたりのスクリュー本数 |
≥3;例外として2本 |
≥3;例外として2本 |
≥3;例外として2本 |
主骨片あたりの皮質数 |
3~5 |
≥4 |
≥4 |
スクリューの位置 |
中間(骨折)部は短く,スクリューは挿入しない |
中間(骨折)部はスクリューやラグスクリューを挿入しない |
中間(骨折)部は長く,スクリューを挿入しない |
骨折部をまたぐ空プレート孔 |
0~3 |
≤2 |
≤3 |
1) 単純骨折のスプリント法は,歪み理論にしたがってbiomechanical rulesを守るべきである。
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