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臨床検査技師国家試験問題集 解答と解説 2021年版

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臨床検査技師国家試験問題を5年分(2016~2020年)収載。5年分の国家試験を詳しく検討することで、最近の試験の傾向と内容がわかる。正答肢だけでなく誤答肢を含めた出題のねらいについても詳しく解説。解答と解説は、創刊以来40年以上にわたり、臨床検査技師国家試験の問題および解答・解説を掲載してきた雑誌「検査と技術」の編集委員会による。
編集 「検査と技術」編集委員会
発行 2020年06月判型:B5頁:212
ISBN 978-4-260-04296-3
定価 3,300円 (本体3,000円+税)
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2021年版の序

 臨床検査は医療の根幹をなすものであり,疾患の診断,治療効果の判定,健康状態の把握(と疾患の早期発見)において,きわめて重要な役割を果たします.Evidence-Based Medicineにおける客観的な指標として,診療・予防医学にかかせないこの臨床検査データを出す主役が臨床検査技師であることは申し上げるまでもありません.臨床検査技師は,医療に大きく貢献できる,やりがいのあるメディカルスタッフです.ご存じの方も多いと思いますが,2017年6月には検体検査の品質・精度を保つための「医療法等の一部を改正する法律(平成29年法律第57号)」が公布,2018年12月には関連省令とともに施行され,この認識が一層深まったと考えます.
 臨床検査技師の国家試験は,今年も2月19日に実施され,4,854人が受験し(ここ数年,着実に増加しています),3,472人が合格しました.合格率は71.5%(昨年は75.2%)です.医療系としては難しい部類に入る国家試験といってよいと思われます.この国家試験は,臨床検査技師として第一歩を踏み出すのに十分な知識・素養があるかを判定するもので,出題基準(ガイドライン)が公開され,学習の指針となっています.しかし,試験科目は10科目に及び,内容も膨大です.したがって,効率的な試験対策・準備が必須となります.さらに,国家試験は毎年その傾向に変化がみられ,最近では医療現場に即した出題内容に進化してきています.すなわち,より医療現場で求められている知識・判断能力がためされるようになってきているのです.合格を勝ち取るためには,このような国家試験の出題傾向を知ることが重要です.
 雑誌「検査と技術」は創刊以来,臨床検査技師国家試験の問題と解答・解説を掲載してきました.解説では,正答肢ばかりでなく,誤答肢を含めた出題のねらいについても詳しく記載するよう心掛けています.そして,「検査と技術」に記載された最近5年分の問題と解答・解説を1冊にまとめることで,最近の出題傾向を推測できるこの問題集を出版してきました.幸いにもこれまで多くの学生・受験生に利用していただき,国家試験対策の「バイブル」的存在となってきております.
 この2021年版では,2016年(第62回)から2020年(第66回)までの5年分の国家試験の問題と解答・解説を収録しています.もちろん,毎年異なった問題が出題されていますが,この5年分の国家試験を詳しく検討することで,最近の試験の傾向,内容を知ることができます.国家試験では,臨床検査技師として働くに際して要求される基本的な事項が出題されていることがわかると思います. 出題形式はAタイプ(単純択一形式)とXタイプ(多真偽形式・5肢複択形式)の2つです.Aタイプは5つの選択肢のうちから1つの正答肢を選ぶもので,他の選択肢より,より正解に近ければ正答肢となります(one-best).このため,正答肢以外にも正解肢(正しいあるいは誤った選択肢)はあります.一方,Xタイプは5つの選択肢からランダムに2肢(X2)あるいは3肢(X3)を選択する形式で,正答肢以外は正解でないのが原則です.このような出題形式についての情報も試験内容とともに学習することができます.正答肢あるいは誤答肢とされる選択肢が頻回に用いられている場合はその選択肢が重要なキーワードであることを認識して,十分に理解するように学習してください.
 本書の効率的な活用により,受験生の皆様が無事に臨床検査技師国家試験に合格し,医療の世界でご活躍されることをお祈りしております.

 2020年5月
 「検査と技術」編集委員会を代表して 矢冨 裕

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