視能検査学
眼科検査の基本から実際の進め方までを詳細に解説した、視能検査学の決定版成書
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日本視能訓練士協会監修による新時代の視能訓練士(C.O)向け専門書シリーズの1冊。視覚器の解剖や臨床心理、コミュニケーションなどの基礎知識から、各種検査の目的・原理・方法などを徹底解説。臨床症例を数多く掲載し、具体的な検査の進め方を提示した。卒後のC.Oはもとより、視能訓練学生・眼科医・視覚研究者も必携のスタンダードな教科書。日本視能訓練士協会推奨の「生涯教育プログラム参考テキスト」。
シリーズ | 視能学エキスパート |
---|---|
シリーズ監修 | 公益社団法人 日本視能訓練士協会 |
編集 | 和田 直子 / 小林 昭子 / 中川 真紀 / 若山 暁美 |
発行 | 2018年03月判型:B5頁:384 |
ISBN | 978-4-260-03258-2 |
定価 | 15,400円 (本体14,000円+税) |
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視能学エキスパートシリーズ 刊行にあたって(南雲 幹)/序
視能学エキスパートシリーズ
刊行にあたって
1971年に視能訓練士法が制定され,視能訓練士は視能矯正分野を専門とする医療職として誕生しました.その後,医療の変遷と眼科診療の目覚しい進歩により,現在では視能矯正のほか,多岐にわたる眼科一般視機能検査,ロービジョンケア,健診と業務範囲は広がっています.
視機能を評価し管理するわれわれ視能訓練士は,多様化・専門分化する眼科領域や国民の高まるニーズに対応するため基礎知識の習得に加え,自らの能力を向上させるため自己研鑽し続けることは必須です.そこで日本視能訓練士協会では,今後もさらに進歩するであろう眼科領域や社会からの要請に応え,歩んでいくために道しるべとなる必携の専門書を企画いたしました.
《視能学エキスパート》シリーズでは,視能訓練士に必要とされる視能検査学,視能訓練学,光学・眼鏡に関する様々な知識を集積するだけでなく,エビデンスを踏まえた視能訓練や多岐にわたる視機能検査の方法,留意点,結果の評価などをわかりやすく系統立ててまとめています.すでに臨床で活躍している方々が日常業務を行ううえで熟思する際の参考に,またこれから視能訓練士を目指す学生のための教育にもぜひ,役立てていただければ幸いです.
本シリーズでは,臨床・研究の一線で活躍されている方々に執筆していただきました.日々ご多忙の中,ご執筆を引き受けていただいた多くの先生,視能訓練士の方々,また企画から刊行まで親身にお力添えくださった編集担当の方々に心より御礼申し上げます.
日本の医療は国民の健康寿命延伸に取り組んでおり,眼科医療には生活の質(quality of life)とともに視覚の質(quality of vision)を高めることが求められています.この《視能学エキスパート》シリーズのすべての巻が視能の専門職である視能訓練士の皆様の道標となること,また日本の国民がその長寿な人生においてできる限り快適な視生活を送るため貢献できることを念願いたします.
2018年1月
公益社団法人 日本視能訓練士協会
会長 南雲 幹
序
《視能学エキスパート》シリーズは,2006年4月から開始された公益社団法人 日本視能訓練士協会の生涯教育制度の教育内容に対応できる,視能訓練士に必要な専門性の高い専門書として作成されました.本書『視能検査学』は,生涯教育におけるすべての領域の基本となるものです.
昨今の医療の進歩にともない検査機器の進歩もめざましく,私たち視能訓練士がなかなか見ることのできなかった細胞レベルまで見ることができるようになってきました.同時に,こうした機器の精度の向上は操作性の簡便化にもつながり,専門の知識がなくても検査を行うことが可能という状況を作り出しています.しかしながら,視能訓練士は検査結果の精度を判断し責任をもつ必要があります.つまり,より信頼性の高い結果を得るためには専門知識が不可欠であり,眼および脳の解剖から各器官の機能について十分な知識をもつこと,機器の原理の理解を深めることが必須であると考えます.
それとともに,すべての眼科一般検査においては患者さんとのコミュニケーションスキルが必要です.自覚的検査ではもちろんのことですが,症状や眼鏡処方時などの要望を正しく聞き出すこと,検査についてわかりやすく説明することなどが検査をスムーズに進めるうえでも大切です.そして,患者さんから得た情報を眼科スタッフが共有する「医療はチーム」であることを理解する必要があります.
そこで,本書では諸先生方に基礎として「眼にかかわる解剖」と「医療における心理・コミュニケーション」を,各論では「各検査の原理とコツ」を中心に今までにない切り口からご執筆いただきました.また,本書の特徴として「疾患別検査の進め方」という項目を設けております.「こんなときはどうしたらいい?」というときに本書を開いてもらいたいと思います.実際の臨床で検査がどのように行われているのかを具体的な症例とともにご解説いただきましたので,即日臨床に役立つことと思います.視能訓練士を目指す学生,新人視能訓練士からさらに知識を深めたい視能訓練士まで,視能検査学の専門書として大いにご活用いただけると幸いに存じます.また眼科医の先生方にも「視能検査学」を理解していただけるものになっております.
最後になりましたが,執筆者の先生方には編集者の無理なお願いにもご理解とご協力をいただき深く感謝申し上げます.
2018年1月
編集者一同
視能学エキスパートシリーズ
刊行にあたって
1971年に視能訓練士法が制定され,視能訓練士は視能矯正分野を専門とする医療職として誕生しました.その後,医療の変遷と眼科診療の目覚しい進歩により,現在では視能矯正のほか,多岐にわたる眼科一般視機能検査,ロービジョンケア,健診と業務範囲は広がっています.
視機能を評価し管理するわれわれ視能訓練士は,多様化・専門分化する眼科領域や国民の高まるニーズに対応するため基礎知識の習得に加え,自らの能力を向上させるため自己研鑽し続けることは必須です.そこで日本視能訓練士協会では,今後もさらに進歩するであろう眼科領域や社会からの要請に応え,歩んでいくために道しるべとなる必携の専門書を企画いたしました.
《視能学エキスパート》シリーズでは,視能訓練士に必要とされる視能検査学,視能訓練学,光学・眼鏡に関する様々な知識を集積するだけでなく,エビデンスを踏まえた視能訓練や多岐にわたる視機能検査の方法,留意点,結果の評価などをわかりやすく系統立ててまとめています.すでに臨床で活躍している方々が日常業務を行ううえで熟思する際の参考に,またこれから視能訓練士を目指す学生のための教育にもぜひ,役立てていただければ幸いです.
本シリーズでは,臨床・研究の一線で活躍されている方々に執筆していただきました.日々ご多忙の中,ご執筆を引き受けていただいた多くの先生,視能訓練士の方々,また企画から刊行まで親身にお力添えくださった編集担当の方々に心より御礼申し上げます.
日本の医療は国民の健康寿命延伸に取り組んでおり,眼科医療には生活の質(quality of life)とともに視覚の質(quality of vision)を高めることが求められています.この《視能学エキスパート》シリーズのすべての巻が視能の専門職である視能訓練士の皆様の道標となること,また日本の国民がその長寿な人生においてできる限り快適な視生活を送るため貢献できることを念願いたします.
2018年1月
公益社団法人 日本視能訓練士協会
会長 南雲 幹
序
《視能学エキスパート》シリーズは,2006年4月から開始された公益社団法人 日本視能訓練士協会の生涯教育制度の教育内容に対応できる,視能訓練士に必要な専門性の高い専門書として作成されました.本書『視能検査学』は,生涯教育におけるすべての領域の基本となるものです.
昨今の医療の進歩にともない検査機器の進歩もめざましく,私たち視能訓練士がなかなか見ることのできなかった細胞レベルまで見ることができるようになってきました.同時に,こうした機器の精度の向上は操作性の簡便化にもつながり,専門の知識がなくても検査を行うことが可能という状況を作り出しています.しかしながら,視能訓練士は検査結果の精度を判断し責任をもつ必要があります.つまり,より信頼性の高い結果を得るためには専門知識が不可欠であり,眼および脳の解剖から各器官の機能について十分な知識をもつこと,機器の原理の理解を深めることが必須であると考えます.
それとともに,すべての眼科一般検査においては患者さんとのコミュニケーションスキルが必要です.自覚的検査ではもちろんのことですが,症状や眼鏡処方時などの要望を正しく聞き出すこと,検査についてわかりやすく説明することなどが検査をスムーズに進めるうえでも大切です.そして,患者さんから得た情報を眼科スタッフが共有する「医療はチーム」であることを理解する必要があります.
そこで,本書では諸先生方に基礎として「眼にかかわる解剖」と「医療における心理・コミュニケーション」を,各論では「各検査の原理とコツ」を中心に今までにない切り口からご執筆いただきました.また,本書の特徴として「疾患別検査の進め方」という項目を設けております.「こんなときはどうしたらいい?」というときに本書を開いてもらいたいと思います.実際の臨床で検査がどのように行われているのかを具体的な症例とともにご解説いただきましたので,即日臨床に役立つことと思います.視能訓練士を目指す学生,新人視能訓練士からさらに知識を深めたい視能訓練士まで,視能検査学の専門書として大いにご活用いただけると幸いに存じます.また眼科医の先生方にも「視能検査学」を理解していただけるものになっております.
最後になりましたが,執筆者の先生方には編集者の無理なお願いにもご理解とご協力をいただき深く感謝申し上げます.
2018年1月
編集者一同
目次
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第1部 視能検査学を学ぶための基礎知識
序章 視能検査学とは
第1章 視器の解剖学
I 視覚器の発生
II 眼球組織構造
III 眼球の血管系
IV 神経支配
V 視神経,視路
VI 脳の解剖
VII 大脳の機能局在
VIII 視覚情報処理
第2章 臨床心理学
I 患者の心理
II 医療者の心理
第3章 医療コミュニケーション学
I 概論
II 患者─医療者間のコミュニケーション
III 医療者間のコミュニケーション
IV 医療の安全を高めるためのチーム医療
第2部 視能検査学
第4章 視力検査
I 視力
II 視力検査に必要な視覚生理学
III 視力検査の実際
第5章 屈折検査
I 屈折異常
II 他覚的屈折検査
III 調節麻痺薬を用いた屈折検査
第6章 調節検査
I 調節
II 調節検査
III 負荷後調節検査
第7章 コントラスト検査
I コントラスト感度
II コントラスト検査
第8章 グレア検査
I グレア感度
II グレア検査
第9章 収差検査
I 収差
II 収差検査
第10章 視野検査
I 視野
II 視野検査に必要な視覚生理学と心理物理学
III 動的視野検査
IV 静的視野検査
V 特殊視野検査
VI Amslerチャート
VII 両眼視野検査
第11章 臨界融合頻度検査
第12章 瞳孔検査
第13章 暗順応検査
I 光覚と暗順応・明順応
II 暗順応検査に必要な視覚生理学
III 暗順応検査
第14章 色覚検査
I 色覚
II 色覚に必要な視覚生理学
III 色覚検査
第15章 眼圧検査
第16章 電気生理学検査
I 全視野網膜電図
II 多局所網膜電図(多局所ERG)
III 視覚誘発電位
IV 眼球電図
V 電気眼振図
VI 筋電図
第17章 角膜内皮検査
第18章 角膜知覚検査
第19章 フレア検査
第20章 涙液検査
第21章 OCT検査
I 前眼部
II 網膜
III 脈絡膜,強膜
第22章 眼球突出検査
第23章 眼瞼検査
第24章 写真検査
I 外眼部
II 細隙灯顕微鏡写真(スリット写真)
III 眼底写真
IV 蛍光眼底写真
第25章 血流検査
第26章 超音波検査
I 超音波
II Aモード
III Bモード
IV UBM
第27章 光学式眼軸長検査
第28章 画像診断検査
I CT
II MRI
第3部 疾患別検査の進め方
I 屈折・調節の異常
II 眼瞼の異常
III 結膜疾患
IV 涙器疾患
V 角膜疾患
VI 水晶体の異常・白内障
VII ぶどう膜・強膜の疾患
VIII 網膜・脈絡膜疾患
IX 視神経疾患
X 緑内障
XI 眼窩疾患
XII 外傷
XIII 心因性疾患
索引
序章 視能検査学とは
第1章 視器の解剖学
I 視覚器の発生
II 眼球組織構造
III 眼球の血管系
IV 神経支配
V 視神経,視路
VI 脳の解剖
VII 大脳の機能局在
VIII 視覚情報処理
第2章 臨床心理学
I 患者の心理
II 医療者の心理
第3章 医療コミュニケーション学
I 概論
II 患者─医療者間のコミュニケーション
III 医療者間のコミュニケーション
IV 医療の安全を高めるためのチーム医療
第2部 視能検査学
第4章 視力検査
I 視力
II 視力検査に必要な視覚生理学
III 視力検査の実際
第5章 屈折検査
I 屈折異常
II 他覚的屈折検査
III 調節麻痺薬を用いた屈折検査
第6章 調節検査
I 調節
II 調節検査
III 負荷後調節検査
第7章 コントラスト検査
I コントラスト感度
II コントラスト検査
第8章 グレア検査
I グレア感度
II グレア検査
第9章 収差検査
I 収差
II 収差検査
第10章 視野検査
I 視野
II 視野検査に必要な視覚生理学と心理物理学
III 動的視野検査
IV 静的視野検査
V 特殊視野検査
VI Amslerチャート
VII 両眼視野検査
第11章 臨界融合頻度検査
第12章 瞳孔検査
第13章 暗順応検査
I 光覚と暗順応・明順応
II 暗順応検査に必要な視覚生理学
III 暗順応検査
第14章 色覚検査
I 色覚
II 色覚に必要な視覚生理学
III 色覚検査
第15章 眼圧検査
第16章 電気生理学検査
I 全視野網膜電図
II 多局所網膜電図(多局所ERG)
III 視覚誘発電位
IV 眼球電図
V 電気眼振図
VI 筋電図
第17章 角膜内皮検査
第18章 角膜知覚検査
第19章 フレア検査
第20章 涙液検査
第21章 OCT検査
I 前眼部
II 網膜
III 脈絡膜,強膜
第22章 眼球突出検査
第23章 眼瞼検査
第24章 写真検査
I 外眼部
II 細隙灯顕微鏡写真(スリット写真)
III 眼底写真
IV 蛍光眼底写真
第25章 血流検査
第26章 超音波検査
I 超音波
II Aモード
III Bモード
IV UBM
第27章 光学式眼軸長検査
第28章 画像診断検査
I CT
II MRI
第3部 疾患別検査の進め方
I 屈折・調節の異常
II 眼瞼の異常
III 結膜疾患
IV 涙器疾患
V 角膜疾患
VI 水晶体の異常・白内障
VII ぶどう膜・強膜の疾患
VIII 網膜・脈絡膜疾患
IX 視神経疾患
X 緑内障
XI 眼窩疾患
XII 外傷
XIII 心因性疾患
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