


入社してから半年は『看護学雑誌』という看護師さん向けの総合誌の編集を担当させていただきました。『看護学雑誌』は1946年から続いていた雑誌で、2010年12月号で休刊になりました。長い歴史の幕を閉じたことについて、感慨をおぼえる暇もなく、嵐のように過ぎ去った半年でした。しかしながら、先輩方が丁寧に仕事を教えてくださり、わからないことや困ったことにも適切な助言をくださったので、精神的にはゆとりをもって仕事ができたように思います。
雑誌休刊後はシリーズ書籍『看護ワンテーマBOOK』の編集を担当しています。先輩社員から引き継いだ企画の制作作業をしながら、広告や帯のコピーや、投げ込みチラシといった宣伝材料もつくっています。また、それと並行して新しい企画も進めています。取材をしたり文献を読んで調査し、この分野が良いのではないかとの先輩からの助言もふまえて、テーマを絞ります。そして著者候補となる先生にコンタクトを取ってご相談をしたり、社内の検討会を経て、方向性が決まると次は目次を詰めていきます。
『看護師のためのwebマガジン かんかん!』についてもかかわらせていただいています。連載の企画検討から、ページの作成、更新作業までワーキンググループで分担して行っています。『医学書院ナーシングカフェセミナー』開催時や新刊発行時には告知ページをつくらせていただいています。

初めて行ったインタビューで失言をしたことは、おそらく定年を迎える頃になっても忘れられません。私としては褒め言葉として著者の先生に何気なく発した言葉が、後から考えると大変失礼な表現であることに気づきました。先生と先輩編集者の関係性が非常によく、先生も非常に優しい方でしたので、笑い話としてすませてくださいましたが、不用意な一言で、先輩方が何年もかけて築いてきた先生との関係性を悪くしてしまうことがあると思うと今でも冷や汗が出ます。そして私のミス自体も忘れられないのですが、後でテープ起こしをしている際に、インタビュー時に同席してくださった先輩が、私の失言の直後にさり気なく、それでいて絶妙なフォローをしてくださっていたことに気づきました。弊社の先輩方は皆さん視野が広く、そういった対処を自然にできる方々だから先生方とも良い関係が築け、良い仕事ができるのだなぁと、とても印象に残っています。

理系出身なため、友人に医学部生も多く、医学書院については『標準医学』シリーズで就職活動以前から名前を知っていました。出版物の雰囲気から、カタそうな会社だと思っていましたが、実際の職場の雰囲気はやわらかく、とても良いと思います。また、間接的にではありますが、医療という命にかかわる仕事に触れていますので皆さん誠実で、ていねいに仕事をなさっています。誇りをもって仕事をなさりたい方はぜひ医学書院にお越しください。

ここ数年、就職氷河期が続いており、「シューカツ」特集も賑やかですが、就職活動は苦しいばかりではありません。これまで知らなかった分野やかかわりのなかった人達と出会えるチャンスなので、楽しんで就職活動をしてほしいと思います。来年の4月にお会いできるのを楽しみにしています。