医学書院の70年
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1959.06.20『今日の治療指針』歴代編集者一覧History of the editorial boards of Today’s Therapy.*:監修者1959-1972 石山俊次 日野原重明 渡辺良孝1973 石山俊次 日野原重明 渡辺良孝 阿部正和1974-1984 石山俊次 日野原重明 阿部正和1985-1988 日野原重明 阿部正和1989-1997 日野原重明* 阿部正和* 稲垣義明 多賀須幸男 尾形悦郎1998 日野原重明* 阿部正和* 多賀須幸男 尾形悦郎1999-2000 多賀須幸男 尾形悦郎2001-2002 多賀須幸男 尾形悦郎 山口徹 北原光夫2003-2005 山口徹 北原光夫2006-2013 山口徹 北原光夫 福井次矢2014- 山口徹* 北原光夫* 福井次矢 高木誠 小室一成しに大きく貢献した。 創刊時は内科・小児科を中心に疾患数は285,執筆者は250人,496頁であったが,年ごとに領域が広がり項目数も増え,2014年版では1,121疾患,執筆者1,094人,2,128頁となっている。取り上げる項目にその時代が反映されているのも本書の大きな特徴である。例えば“光化学スモッグによる障害”の項目(1972)は高度成長の進展と排気ガス問題との関連を,疥癬(1976)は院内感染の広がりを,エイズ(1987)は輸血製剤との関連を反映した結果であった。SARS(2005), 新型インフルエンザ(2010),医療・介護関連肺炎(2014)なども,その時々の状況を反映して新規項目として加わっている。 本書の編集体制の変遷については,上表に記した。この間,読者モニターからの意見や編集の先生方の提案をもとに毎年さまざまな改訂を行っている。1990年からは通常の卓上判に加え,ハンディなポケット判も発行。これは新たな読者の開拓につながり,充実した内容で,かつ携帯にも便利な治療年鑑として,不動の地位を得るに至った。 1995年から2000年にかけては巻頭に「カラー解剖図譜」を,また,本文中に「看護上の注意」「患者説明のポイント」「服薬指導上の注意」を収載す70 years of igaku-shoin060

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